今年でサービス開始から6周年を迎える、スマホ向けMMORPGの「アヴァベルオンライン」。それに関する新プロジェクトのメディア向け発表会が、1月24日にアソビモ本社で開催された。本稿ではその模様をお届けする。
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今回は、「アヴァベル」というタイトルを大きく躍進させるために発足された「AVABLE -Projects-」についての発表が行われた。
最近はオフラインイベントも積極的に行われている「アヴァベルオンライン」だが、毎回100人以上のユーザーが集まるなどかなり盛況となっている。そうした人たちの「あっ」と驚く顔が見たい、「AVABEL」を通じて笑顔になってもらいたいという想いから、本プロジェクトが生まれている。
この「AVABLE -Projects-」の方針は、「挑戦」と「進化」だ。「挑戦」については、ユーザーが「あっ」と驚くのコンテンツを提供していく。「進化」では、「AVABEL」を通じていろんな人を笑顔にするという目的が設定されている。
ユーザーに合わせて4つのタイトルで展開
「アヴァベルオンライン」は、MMORPGということもありシステムが多岐にわたっており、ゲームのプレイにも多くの時間が必要となるタイトルだ。それをカジュアルにすべく、「アヴァベル ルピナス」とプロジェクト名「アヴァベル EX」、そしてタイトルや内容はまだ明らかになっていないが、最もカジュアル向けのタイトルの合計4本で展開していく。
まずは本家とも言える「アヴァベルオンライン」。こちらは2019年3月までにサモナー上移植7つ目と8つ目、そして新階層49F~51Fを追加する。2019年6月までに、第4覚醒職と新階層52F~53Fを追加。2019年9月までに、戦いの幅を広げる覚醒職新スキルと、新階層54F~56Fを追加する。さらに2019年12月までに、基本職10職目と上位職4つ、覚醒職ふたつ、そして新階層57F~60Fが追加される。
このように、ほぼ3ヵ月ごとに大きなアップデートが行われていくのだが、もちろんそれだけでは「挑戦」とはいえない。そこで2019年11月までに、同作としては初の広大なオープンフィールドを追加する。こちらは箱庭に近い形のものだが、数キロ四方というかなり大きなスペースとなる予定だ。
マップが広大化するにあたり、ドラゴンに乗れたりボスをテイムして乗れたりする「マウント」も実装される。さらに探索の要素も追加される。
「アヴァベルオンライン」といえば、大人数によるバトルが特徴のひとつでもある。そこで、2019年12月までに新ギルド対抗戦も追加される。これは、現在あるものとは異なる内容となるそうだ。
英雄(ヒーロー)コレクション型RPG「アヴァベル EX」を発表
先ほど少しふれた新プロジェクト「アヴァベル EX」(タイトルは仮)だが、その画像が公開された。キャラクターはおなじみのものだが、少しデフォルメされ頭身が小さく描かれている。
この「アヴァベル EX」は、英雄(ヒーロー)コレクション型のRPGというジャンルになっている。「AVABEL」のキャラクター集めていき、育てたり組み合わせたりしながら自分だけの最強パーティを作り上げていく。そして、そのパーティで冒険が楽しめるという内容だ。
収集可能なキャラクターは、最大300体以上。ノンターゲッティング方式のアクションRPGとなっており、リーダーとサポートに分かれてパーティを組んで、自由に冒険が行える。また、多彩な装備も用意されている。
動画を見てもわかるように、小さなキャラクターたちが賑やかに戦う様子がわかる。まだまだこちらは開発段階ではあるが、「アヴァベルオンライン」とは異なる面白さを提供していくとのこと。配信時期や料金、配信国、対応言語は今のところ未定だ。
この「アヴァベル EX」よりもさらにカジュアル向けのタイトルも用意されているのだが(表の???の部分)、こちらはMMOでもアクションでもない「アヴァベル」のニュージャンルに挑戦する作品となる。これまでよりも間口が広いものになるそうなので、続報を楽しみにしよう。
「ポケヴェル」が「アヴァベル ルピナス」と名称を変更し再始動
続いてプロデューサーの村林徹氏より、新作「アヴァベル ルピナス」の発表が行われた。本作のコンセプトは「居場所がある『王道MMORPG』」である。お気づきの人も多いかもしれないが、こちらは以前「ポケヴェル」というタイトルですでに発表されていたものだ。
半年ほど前に発表されていたが、方向性や調整などで上手くまとまっていなかった。そこで、タイトルも「アヴァベル ルピナス」に変更し、再始動している。
全世界2000万ダウンロードの「アヴァベルオンライン」だが、MMORPGは見た目でも楽しくしたいというところから、楽しい部分はそのままにキャラクターをかわいらしくしている。そのため、「アヴァベルオンライン」のシステムは、本作でもほぼそのまま踏襲されている。6年間で培ってきた「アヴァベルオンライン」の圧倒的なシステム量を初期の段階から搭載しつつ、新しい見た目で楽しむことができるのである。
「アヴァベルオンライン」では楽しむというより戦うコンテンツが増えていったが、本作ではエモーションチャットなどゲームの見た目でも楽しめるものとなっている。また、「アヴァベルオンライン」ではソロプレイでゴリゴリ遊ぶプレイヤーが多いが、こちらはパーティプレイを中心に自分のプレイスタイルでなりたかった自分になることができる。
また、操作性もシンプルで爽快なバトルが楽しめるというのも特徴である。
「アヴァベルオンライン」と「ルピナス」の違いは?
「アヴァベルオンライン」のシステムを引き継いでいる「アヴァベル ルピナス」ではあるが、いくつか異なる部分もある。たとえば、今時のMMORPGでは当たり前にあるような機能でも、「アヴァベルオンライン」には存在しないものもある。その中のひとつが、「かんたんPT」システムだ。「アヴァベルオンライン」ではパーティの募集など苦労する部分も多かったが、「アヴァベル ルピナス」ではそうした難易度を下げて、ボタンひとつでお手軽にパーティに参加できるように調整されている。
また、「エモーションチャット機能」が追加されているため、定型分と組み合わせて使うことで楽しくコミュニケーションが行える。
さらに、クエストの受注などわかりにくかった部分をシンプルにし、NPCに話しかけたらクエストを受注してすぐに挑戦できるようなものにしている。オートプレイも用意されているため、画面を直視し続けなくても遊べるようになっている。移動速度やスキル範囲といった細かい操作性の調整も追加されているため、遊びやすくライトに楽しめるのも特徴だ。
お金を稼げる「稼ゲー」にも対応!?
かわいらしく、そしてより遊びやすくなった「アヴァベル ルピナス」だが、それだけでは「AVABLE -Projects-」の方針である「挑戦」が足りない。そこで、本作では「稼(かせ)ゲー」というものに対応している。
この「稼ゲー」とは、ユーザーがゲームを遊ぶほどお金が稼げるという仕組みだ。たとえばレベルアップやアチーブメント獲得、クエストクリア、ボス撃破など様々な条件をクリアする度に報酬をもらうことができる。
これらは直接お金がもらえるというわけではなく、同社の仮想通貨である「ASOBI COIN(ABX)」をインセンティブとしてもらえるという形になるようだ。「アヴァベル ルピナス」を皮切りに、こうしたタイトルが増えていく予定ではある。だが、本作が最初の対応タイトルということもあり、どのぐらい稼げるようになるのかという部分に関しては、やや抑え気味なところからのスタートとなりそうである。
「アヴァベル ルピナス」は、1月24日よりオープンβの募集と事前登録が開始されている。事前登録は10万人突破で、正式リリース時にガチャ20連分の魔石がプレゼントされる。オープンβは1月30日より開始されるため、なるべく早めに申し込んでおくといいだろう。
気になる「アヴァベル ルピナス」のリリース日は、近日公開される予定だ。料金は基本無料(個別課金制)で配信国と対応言語は日本(海外予定)となっている。
「アヴァベル ルピナス」を実機で体験
発表会終了後、「アヴァベル ルピナス」を実機でプレイさせてもらうことができた。ざっくりとした印象としては、画面も見やすくキャラクターたちの絵柄も親しみやすい感じだ。
スマホ向けMMORPGでは、画面の情報量の多さから何をすればいいかわからなくなってしまうこともあるが、本作では迷ったときは左上にある「オートクエスト」をタップすれば、自動でキャラクターが移動してくれる。戦闘に関しても「オートバトル」でプレイ出来るほか、自分でもスキルやジャンプ、回避などのボタンを操作して攻撃することが可能だ。
チャットを含めて、友達同士でプレイすると盛り上がりそうなタイトルであるため、コミュニケーションが好きな人にはオススメである。もうすぐオープンβも始まるので、ぜひ本作の魅力に触れてみて欲しい。