「ハリー・ポッター:魔法同盟」は魔法の世界にも行ける!日本での配信に向けて先行プレイで分かったゲーム内容を紹介

発表会・イベント取材
0コメント 山口浩介

ワ―ナー ブラザース ジャパンとNianticは、iOS/Android向け位置情報ARゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」を本日7月2日に配信する。それに先駆け、開発陣によるプレゼンテーションや先行プレイの機会が得られたので、その内容をお届けしていこう。

プレゼンテーションでは、Niantic プロダクトマネジメント エグゼクティブプロデューサーのジョン・ヴィフィアン氏と、WB Games San Francisco 副社長兼スタジオヘッドのジョナサン・ナイト氏が登壇。ジョン氏からはNianticの理念や、本作「ハリー・ポッター:魔法同盟」の概要が説明された。

Nianticは、創立者のジョン・ハンケ氏が暗い部屋で息子がゲームをしている様子を見て、「エンターテイメントには外に出て楽しむやり方もあるのでは?」と疑問を持ったことがきっかけで始まっている。同社では3つのコアバリュー(会社の中核となる価値観)として「探検」「エクササイズ」「リアルワールドソーシャル」を掲げているが、これはジョン・ハンケ氏の疑問を解消するためのキーワードというわけだ。

そして「ハリー・ポッター:魔法同盟」については、かなり早い段階、それこそ「ポケモンGO」が企画段階にあったときから両社で話し合いを行っていたが、ようやくリリースにこぎつけられたと話す。ただ両社の幹部同士によるミーティングは非常にスムーズだったようで、これは「『ハリーポッター』の世界は位置情報ARゲームとして開発すべきIPである」という想いを、全員が一致して持っていたことが理由になっている。

続いてジョナサン氏からは、ゲームの説明が行われた。まずWB Gamesでは「ハリー・ポッター:魔法同盟」のゲームデザインやUX、アートワークにサウンドデザインといったクライアントサイドを担当しているという。

本作の制作を機に新たなゲームスタジオを立ち上げたほか、PortKey Games(ポートキー・ゲームズ)というレーベルを立ち上げたことにも触れられた。このレーベルは新しいビデオゲームやモバイルゲームを生み出すことが目的で、特徴としてはプレイヤー自らが主人公になるタイプのゲームということが挙げられる。本作もその“プレイヤー自身が主人公”のゲームであり、魔法使いとして活躍していくこととなる。

ジョン・ヴィフィアン氏 ジョナサン・ナイト氏

ゲームの世界観は、時間軸的に現在(=「ハリーポッターと死の秘宝」のあと)の世界だ。魔法界に“カラミティ”という大災厄が降りかかり、封印されていた魔法動物などのさまざまなものが世界中に広がり、マグル(魔力のない人間)の目に触れてしまう危険な状態を迎えていた。そこでプレイヤーはひとりの魔法使いとして、ほかの魔法使いと力を合わせながら、魔法界から散らばってしまったものを捕まえ、魔法界に戻していく任務に就くのだ。

このあともゲームの詳しい内容について説明されたのだが、実際にどういった流れでプレイするのか掴みやすいよう、先行プレイの内容と織り交ぜて紹介していこう。

まずゲームの始めにはチュートリアルが用意されている。ここでは網のようなものに絡め取られ、つかまっているハグリッドを助けることが目的。画面に表示された魔法陣に沿って指をスライドさせることで魔法が発動でき、ハグリッドをとらえていた網を除去できるのだ。

本作はこうして、ファウンダブル(失われたもの=魔法界から散らばってしまったものを指す呼び名で、ここでいうハグリッド)を見つけ、それを現実世界にとどめているコンファウンダブル(混沌の魔法によって現れたもの)を除去していくのが基本となる。

ファウンダブルは世界中に散らばっており、現実世界を移動してゲーム内のマップでそれを探していく。見つけたものによって解決しなければいけない問題が異なり、魔法動物の枷を外したり、ハリー・ポッターを襲っているディメンターを対峙したりと、コンファウンダブルにはさまざまな種類が存在する。1回の魔法でコンファウンダブルを除去できないこともあり、脅威レベルによっては何度も魔法を成功させなければいけないときもある。

なお、魔法を使うにはエネルギーが必要だ。ファウンダブルと同様、世界中に“宿屋”が存在し、ここで食べ物(エネルギー)を調達するのも基本となる。

宿屋以外の施設には“温室”があり、ここではゲームを進めると可能になる魔法薬の「調合」で使用する材料が入手できる。材料の入手だけでなく、種を植え、水をやり、魔法のエネルギーを注入して薬草などを育てることもできる。自分で収穫できるのはもちろん、その場所を訪れたほかのプレイヤーに分け与えることも可能で、本作における重要な協力プレイの一環となっている。

ほかにもマップ内には素材が落ちていたり、演出としてフクロウがいたり煙突から煙が出ていたりと、さまざまなコンテンツやこだわりがある。例えばランドマークについては、現実世界のロケーションと密接に紐づいたものになるようで、近くに競技場やスタジアムがあれば魔法のスポーツを行う施設が建ち、スニッチが出てきたり、クィディッチの選手が現れたりするという。現実世界の時間や天候もゲームプレイに影響し、天候によって見つかる素材が変わったり、時間帯で出会える魔法動物が変わる。

ゲームを始めたあとに、魔法省IDの登録が行えるのも大きなポイント。これは自身のプロフィールに相当するもので、顔写真や肩書、魔法学校時代に所属していた寮、魔法の杖のデザインなどを決められる。この魔法省IDの中で大きな要素は「写真」「職業」「魔法の杖」の3つ。

写真は端末のカメラで撮影したものがそのまま使用でき、撮影後に自分に衣装を着せられるほか、フィルターやフレームの設定、スタンプの配置などが行える。一度登録したあとも編集ができるので、顔を見せた写真のままでもいいし、やっぱり恥ずかしくなってメガネを付けて素顔を隠したりなど、その時々に応じて変えられるのだ。

職業についてはゲームをある程度進める必要があるが、「闇祓い」「魔法動物学者」「教授」の3つから選択できる。職業によって使えるスキルが異なるほか、職業ごとにスキルツリーを構築していくことになるようだ。みんながみんな同じ職業を選んでも不都合はないようで、職業もあとから変更可能となっている。

3つ目の「魔法の杖」では、素材となる木の種類や長さ、しなり具合などを細かく設定できる。木材の種類だけで30以上はあったため、「自分が魔法使いならこんな杖を使いたい!」といった願望を形にできるだろう。

さて、本作ではここまでに紹介した、位置情報を活用することで“魔法が身近に感じられる”こと、そして“魔法省IDにより自らの潜在能力を悟る”ことが開発時の柱になっている。この柱には、もう1つ大きな“団結して強くなる”という要素もある。

“団結”をゲームとして最も活かしたものが「砦」の存在だ。これは魔法の痕跡(ファウンダブル)や宿屋、温室などと同様、マップ内に存在する施設の1つ。砦の中には魔法界の貴重なアイテムが収納されているが、敵を倒して砦を攻略しなければ入手できない仕組み。

この砦は最大5人まで同時にプレイでき、なかに5体の敵がいればそれぞれ1体ずつ倒すなど、力を合わせて攻略できる。5分という制限時間もあるため、魔法使い同士での協力こそが攻略のカギとなるわけだ。なお、クリア報酬については、突入時に使用する“ルーン石”というアイテムの種類によって変わるため、各プレイヤーごとに使用したルーン石にあった報酬が獲得できる。

仲間との協力要素は、砦のほかに謎解きもある。ファウンダブルを回収すると「登録簿」に登録していくのだが、なぜ大災厄が起きたのかという真相に迫っていくうえでも重要な位置づけにになっている。ただし、ストーリーを語るヒントは時系列順に入手できるとは限らない。そのため、みんなで集まってファウンダブルについて話をすれば、足りないところを補完しつつ事件の謎解きが楽しめるのだ。

基本的なゲームサイクルとなりそうな内容は以上となる。最後に「体験してもらうには5kmぐらい歩かないといけない」と言われ、プレゼンでの紹介のみになってしまった「ポートキー」についても触れておこう。

ポートキーは簡単に言えば「魔法の世界に行くためのブーツ」なのだが、入手のための手順がある。まず“ポートキー鞄”と呼ばれるものがあり、その中に「ハリー・ポッター」の世界でおなじみのブーツを入れる。すると鞄にカギがかかった状態となるが、歩いていくことでカギを解除できる。カギを解除すると、中に入れたブーツが魔法を帯びた状態となり、これで魔法の世界にテレポートできる状態になる。

魔法のブーツはAR上でどこかに置くことで使用でき、設置後に魔法の世界へとつながるポータルが出現する仕組み。ポータルを抜けた先はフルVRの空間となっており、ダイアゴン横丁にあるボージン・アンド・バークスだったり、オリバンダーの店、ホグワーツエクスプレス、アンブリッジ先生のオフィスなどに行けるという。

移動先の空間では5つの隠されたものがあり、それらを見つけると報酬を獲得できる。ポートキーを使った先の空間でしか見つけられない、レアなファウンダブルも用意されているとのこと。実機ではプレイできなかった要素のため、カギの解除は本当に5kmの移動が必要なのかといったことは確認できていないが、いわゆる“やりこみ要素”に近しい印象を受けた。いよいよ本日から日本でも配信となるので、ぜひポートキーを手に入れて、魔法の世界へ足を踏み入れてほしい。

※画面は開発中のものです。

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