2020年5月7日より配信が開始されたセガの「ソニック AT 東京2020オリンピック」。さまざまなオリンピック競技を楽しめる本アプリの魅力を紹介していこう。
「ソニック」シリーズのキャラクターたちが、いろいろな五輪競技にチャレンジしていくオリンピック公式のモバイルゲームだ。陸上の100mや400mハードルなどの定番の競技はもちろん、空手やスポーツクライミングといった東京2020オリンピックで新たに追加された競技も収録。これらの多彩な競技をスマートフォンならではの簡単操作で楽しむことができる。
ストーリーはおなじみのソニックがオリンピックに出場するべく東京に来たところから始まる。トレーニングをかねて東京の街を見て回るソニックだったが、「エッグマンシティ」の建設を目論むエッグマンが東京を占領するという事件が発生。ソニックは東京を解放するため、オリンピック競技でエッグマンたちと勝負することになる。
ゲームの舞台は浅草、お台場、六本木、日本橋といったエリアに分かれていて、それぞれいくつかのステージで構成されている。ステージごとに用意された競技で3位以内に入るか、対戦相手に勝つとクリアとなり、新たなステージがオープン。最終ステージで待つボスキャラクターとの勝負に勝利すれば、次のエリアに進めるようになる。
ストーリーはソニックで進めていくことになるが、クリアしたステージの競技はそのほかのキャラクターでもプレイすることが可能だ。たとえば陸上競技の100mならソニックは最高速度、ナックルズはスタート時の加速に優れるなど、それぞれ能力に一長一短があるので、いろいろなキャラクターでプレイしてみることをおすすめする。
浅草橋、船の科学館、東京ミッドタウン、築地といった、 実際の東京の名所を巡りながらオリンピック競技に挑戦していくことになる。 |
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ストーリーを進めていくとテイルス、ナックルズ、エミーなど プレイできるキャラクターが増えていく。 |
ここからは収録されている競技の中から、いくつかピックアップして紹介していこう。操作方法は競技ごとに異なっていて、タップでひたすら連打したり、狙った方向にスワイプしたりとさまざま。とはいえ、どれも決して複雑ではなく、慣れればすぐにコツをつかめるはずだ。
注目すべきは「エクストラ(EX)競技」の存在。基本ルールは通常の競技と同じだが、通過すると飛距離が伸びるリング、踏むと大ジャンプできるスプリング、得られるポイントが増える特殊なターゲットなど、ユニークな仕掛けの数々が登場。これらのギミックを駆使したダイナミックかつスリリングな競技を楽しめるのだ。
「SPアクション」も見どころのひとつだ。各競技で使用できる特別なアクションで、うまく使えば大幅に記録を短縮したり、一気に勝負を決めたりすることができる。ソニックはストーリーを進めていけば自動的に習得していくが、そのほかのキャラクターはステージクリアや自己記録の更新などで手に入るトレーニングポイント(TP)、スピリットなどのポイントを使って入手していくことになる。
400mハードル
「READY」と表示されたら画面を長押しし、「GO」の合図に合わせてタイミングよく指を離すとスタートダッシュ。走るのはオートで、画面にタッチするとジャンプしてハードルを飛び越える。タッチしている時間が長いほど高くジャンプするが、その分タイムをロスしてしまうので、ハードルにかからないギリギリのタイミングを狙いたいところだ。
また、ジャンプ後の着地のタイミングでタップするとSP着地ダッシュが発動し、一気に加速することができる。ハードルを飛び越えるタイミングがちょっとシビアになるが、まったくひっかからず一気にゴールまで駆け抜けたときのスピード感は格別。もちろんタイムも大幅に短縮できるので、習得したら積極的に使っていこう。
射撃-トラップ
制限時間内に撃ち落としたクレー(的)の得点を競う競技だ。スワイプで狙いを定め、クレーが照準内に入ったら指を離して射撃。ヒットしたら的の種類に応じてポイントが加算されるが、クレーが地面に落ちてしまうとミスとなり、3回撃ち損じると制限時間が残っていても競技終了となる。クレーが飛んでいる時間はあまり長くないため、素早く狙いを定める必要があり、実際の競技さながらの緊張感を味わうことができる。
面白いのはSPマルチロックオンの存在だ。クレーを撃ち落とすごとに画面左のSPゲージがたまっていき、フルになると自動的に発動。同時に飛び出してくる多数のクレーをまとめて狙えるようになる。いわゆるボーナスタイムのようなもので、撃ち損じてもミス扱いにはならない。ポイントを稼ぐチャンスなので、発動したらとにかく撃ちまくろう。
スポーツクライミング
東京大会から新たに追加される競技のひとつだ。壁についているホールドを使って素早く登っていくというもので、つかみたいホールドがある方向の反対側にスワイプし、指を離すと狙った方向に向かってジャンプ。次々にホールドを飛び移りながら、頂上のゴールを目指すことになる。
登っている間、体力を示す画面左のハートマークがどんどん減少していき、これがすべて消えるとリタイアとなる。グズグズしていると体力切れになるため、素早く狙いを定めてテンポよく登っていくことが求められるのだ。非常にスリリングで、特に回転するホールドや当たると体力が減る障害物などが登場するエクストラ競技は、わずかなミスが命取りになるだけに歯応えたっぷりだ。
3m飛板飛込
画面をスワイプし、飛ぶ方向を決めて指を離すと飛び込み台からジャンプ。プールに飛び込むまでに獲得したリングの数、前転の回数、着水時の入水角度でスコアが決定され、計3回もしくは4回の飛び込みの合計スコアで順位を競う。ジャンプしている最中に、空中でさらに飛び上がることができるSPジャンプを駆使して、ひとつでも多くのリングを獲得。着水時には下方向にフリックして、しっかり着水姿勢を取ろう。
エクストラ競技では大きく吹っ飛ぶスプリングや、透明のリングを実体化させる切り替えパネルなどの仕掛けが登場。これらのギミックを利用して高得点を狙っていくことになる。なかなかタイミングがシビアで、プールの外に飛び出してファウルになってしまう場合もあるが、それだけに成功して高得点を獲得したときの達成感は全競技の中でも屈指だ。
卓球
相手選手とボールを打ち合い、7点先取すれば勝利となる。操作は超シンプルで画面下部のボタンをタップして左右に打ち分けるだけ。キャラクターの移動はオートで、ボールを打つタイミングだけ意識すればいいので誰でも白熱のラリーを楽しむことができる。
打ち返すときに左右や上方向にフリックすることで、ボールにスピンやカットをかけることも可能だ。また、ラリーを続けることでSPゲージがたまっていき、フルになると一定時間ショットや移動の速度がアップするSPヒートを発動できる。ただし、相手選手もSPヒートを使ってくるので、発動のタイミングが重要になるだろう。
そのほか、観客へのアピールも記録に影響する走幅跳、突きや蹴りでの攻防が楽しい空手、豪快なジャンプが見どころのBMXレーシングなど多彩な競技を収録。また、ソニックやオリンピックに関するクイズに挑戦する「チャレンジクイズ」や神経衰弱の要領で東京みやげが描かれたカードをめくっていく「おみやげさがし」といったミニゲームもプレイ可能になっており、いろいろなタイプのゲームを楽しむことができる。
最後にオンライン要素について触れておこう。各ステージでは世界中のプレイヤーとランキングで競い合うことができる。国・地域別対抗戦に挑むことも可能で、トップランカーの所属国・地域によって順位が決定。それぞれのステージで1位の国・地域の旗がマップに表示される。ステージで出した記録を使って他のプレイヤーに挑戦状を送ることもできるので、記録の更新に力が入ること間違いなしである。
なお、ダウンロードおよび序盤のステージは無料で、アプリ内で課金すればその先のステージがプレイできるようになる。いきなり購入するのは気が引けるという人は、まず無料でプレイしてみて、その上で購入するか決めるといいだろう。
今回筆者がプレイしたのは第4エリアの日本橋までだったが、ステージをクリアするだけならさほど難しくはなく、サクサク進めることができた。ただし、記録の更新を狙うとなると、やり込みが必要になってくる。わずかなミスの有無で、かなりタイムやスコアが変わってくるので、世界記録を目指すストイックな楽しみ方もできそうだ。
その意味では購入すれば一部のステージ以外は、ほぼ際限なく何度でもプレイできるのはうれしい限り。各競技のプレイタイムもさほど長くはないので、勉強や仕事の合間などのちょっとした空き時間に楽しむことができる。残念ながら東京2020オリンピックは新型コロナウイルスの影響で1年延期となってしまったが、このアプリでオリンピック気分を味わってみてはいかがだろう。そして驚異的な記録を叩き出して、世界の猛者たちをあっと言わせて欲しい。
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