8月14日に予定されている「The Last of Us Part II」の最新アップデートを先行体験する機会を得たので、実際にプレイして分かったことをお伝えしよう。

目次
  1. 最高難易度「GROUND」は、あなたの“ラスアス勘”が試される
  2. 極限の緊張感を味わえる「死亡時のセーブデータ消去設定」
  3. 殺戮が楽しくなってしまう無限弾薬、無限工作、死の一撃などの追加機能
  4. 「1960モード」や「8ビットモード」ほか、多彩な新グラフィックモード

6月19日に発売されたPS4用ソフト「The Last of Us Part II」。本作の最新アップデートが、8月14日に実施されることが判明した。

目玉となるのは最高難易度「GROUND」や、「死亡時のセーブデータ消去設定」の追加。これに伴う新規トロフィー2種の追加(プラチナ取得には不要)。それから、グラフィックやオーディオ、新たな機能などの、膨大な数の設定項目の追加だ。

この最新アップデートを先行体験することができたので、これらの追加モードを適用してプレイした所感について、お伝えしていこう。

最高難易度「GROUND」は、あなたの“ラスアス勘”が試される

「SURVIVAL」を超える新たな最高難易度である「GROUND」では、聞き耳と各種HUD表示が使用不可となる。これがとにかく厄介だ。

HUD表示が使用不可ということは、体力や銃の残弾数の表示もなくなるということ。体力が低くなると画面が赤く滲み、キャラクターの体勢も弱々しいものになるので、回復のタイミングはこの辺りで判断するしかない。残弾数についても各武器に込められる弾数を感覚で覚えてリロードを行う必要がある(所持弾薬の総数は、十字キーを押すと出てくる武器スロットには表示される)。

さらに聞き耳も使えないとなると、敵キャラクターの配置や行動パターンもかなりしっかり把握していないと、クリアは困難と思われる。本作を何周もプレイし、あらゆる感覚を研ぎ澄ませた者のみが挑戦できる、プレイヤーの“土地勘”ならぬ“ラスアス勘”が試されるモードと言えるだろう。

他の難易度と異なり、「GROUND」だけはゲームの途中で難易度を変更することはできない。挑戦するなら覚悟を決めよう。

極限の緊張感を味わえる「死亡時のセーブデータ消去設定」

「死亡時のセーブデータ消去設定」は、「チャプターごと」「章ごと」「ゲーム全体」の3段階から選択できる。いずれにせよ、ちょっとした操作ミスで死亡することも少なくない本作においては、プレイ時にかなりの緊張を伴うモードと言えるだろう。

死亡したときは、そのときの場所、プレイヤーを殺害した敵、難易度、生き残っていた時間が表示される。

なお難易度「GROUND」の選択はチャプターを選んでのプレイやバトルモードからでも可能だが、「死亡時のセーブデータ消去設定」は、「NEW GAME」および「NEW GAME+」からのプレイでしか選択できない。この点は注意してほしい。

難易度「GROUND」でのストーリークリア、「死亡時のセーブデータ消去」でのストーリークリア、それぞれを達成することで獲得できる新たなトロフィーも追加されている。どちらも獲得の難易度は非常に高いが、プラチナ獲得には無関係だ。

ちなみに、難易度「GROUND」「死亡時のセーブデータ消去」共に、後述する「無限弾数」や「死の一撃」といった、攻略が容易になる追加機能の併用は不可能となっていた。

殺戮が楽しくなってしまう無限弾薬、無限工作、死の一撃などの追加機能

今回のアップデートでは、ゲームプレイをひと味違うものにする追加機能も、多数用意されている。これらは「EXTRAS」にある「ゲームプレイオプション」から、ポイントを消費して解禁することが可能だ。

この中にある「ボーナスオプション」では、照準時のゲームスピードが遅くなる「バレットスピードモード」、銃火器の弾薬が無限に使用できる「無限弾薬」、工作資源を無限に使用できる「無限工作」、すべての敵を銃弾1発で倒せる「ワンショット」、近接攻撃1発で倒せるようになる「死の一撃」など、敵を倒すのが容易になる追加機能が目白押しとなっている。

暴力の不快感や不毛さがメッセージとしてある本作で、殺戮行為が楽しくなってしまう機能を使用するのは少々躊躇いが生じるが、周回プレイを効率化したい方などは使ってみるといいだろう。

逆にゲームプレイを少々やっかいにする追加機能が「左右反転」だ。本作の世界がすべて左右反転する機能で、地形や敵配置を詳細に記憶している人ほど混乱しやすいモードかもしれない。プレイヤーが死亡するたびに世界が反転する「死亡時に左右反転」という機能も用意されており、こちらはさらなる混乱を招きそうだ。

「オーディオ」の仕様を変更する機能もある。こちらには、「8ビット音声」「4ビット音声」などの音質を落とすようなものと、「ヘリウム音声」「キセノン音声」といった音のピッチを上げ下げするものが存在。

要注意なのが後者の「ヘリウム音声」「キセノン音声」。ゲーム全体がちょっとふざけているような雰囲気になるので、心を揺さぶられるような感動のシーンも台無しになる恐れがある。使用の際は気をつけよう。

「1960モード」や「8ビットモード」ほか、多彩な新グラフィックモード

グラフィック表現を一風変わったものにする新グラフィックモードは、「EXTRAS」にある「レンダリングモード」からポイントを消費して解禁できる。

個人的に気に入ったのは、ザラついた白黒画面に、流血などの赤色だけが鮮やかに浮かび上がる「1960モード」と、画面全体にモザイクが掛かったようになる「8ビットモード」。ほかにも、多数の風変わりなグラフィックが用意されている。

なお、これらのグラフィックモードは、もちろんフォトモードにも適応される。ひと味違うスクリーンショットを撮りたい方にとっては、遊びの幅が大きく広がるはずだ。

「ゲームプレイオプション」、「レンダリングモード」それぞれの追加項目は、ゲーム中のどのタイミングでも変更が可能。いくら変更してもロードなどを一切挟まないので、非常に快適だった。

気になる要素があった方は、最新アップデートが適用される8月14日を、楽しみに待っていてほしい。

The Last of Us Part II

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年6月19日
  • 18歳以上のみ対象

The Last of Us Part II デジタルデラックス版

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年6月19日
  • 18歳以上のみ対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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