ミストウォーカーコーポレーションは、「FΛNTΛSIΛN」前編の配信を2021年4月1日よりApple Arcadeで開始した。

目次
  1. ゲーム内容
  2. 特徴
  3. キャラクター紹介
  4. 商品概要
  5. 「FΛNTΛSIΛN」の配信に関するプロデューサーからのメッセージ

「FΛNTΛSIΛN」は、150以上の手づくりのジオラマによる壮大な世界と、3DCGのキャラクターが融合したRPG。物語は、機械に覆われた世界から始まる。

重なり合う世界。「秩序」と「混沌」のバランス。神々の思惑――。プレイヤーは記憶を失った主人公・レオアとして目覚め、ひとつの記憶を頼りに見知らぬ世界へと足を踏み入れ、レオアの記憶を取り戻す旅を続けながら、徐々に世界を覆い尽くしつつある「死械侵食」の謎に迫る。

「ファイナルファンタジー」シリーズを生み出した坂口博信氏によるストーリー、「ファイナルファンタジー」シリーズはじめ数々の楽曲で知られる植松伸夫氏による壮大な音楽が、冒険を力強く彩る本作。

きめ細かく設計された「ジオラマ」や、エンカウントした敵を異次元に吹き飛ばし溜めていく「ディメンジョン・システム」など、独自の要素にも注目だ。

本作は前編・後編の二部構成で、後編は2021年の後半にリリース予定。トレーラーや植松伸夫氏のショートインタビュー動画も公開されている。

「FΛNTΛSIΛN」公式トレーラー 一覧
https://youtube.com/playlist?list=PLdqK7AN0v-dhprkBVxP4AZhaX83JQLJPz

Apple Arcade 内「FΛNTΛSIΛN」配信ページ
https://apps.apple.com/jp/app/id1517339045

ゲーム内容

行方不明になった父を探すため、世界各地で発見したさまざまなものを駆使して多次元世界を探索しているレオア。彼は物語冒頭で、機械の支配する別世界で自らが引き起こした魔法爆発によって記憶を失う。そして、唯一思い出した少女の面影をたどって、キーナという女性と再会する。自らの運命を探すためふたりは旅立ち、そこでさまざまな出会いと、レオアの記憶との対峙が描かれます。

多次元構造で「混沌と秩序」の存在が重要なキーとなる世界、そこで暗躍する「邪神」と呼ばれる者たち。見たこともない別次元と行き来をし、世界の構造の秘密を解き明かしながら、多次元の深淵への冒険が繰り広げられます。

特徴

ジオラマ

手づくりで制作された150近くの「ジオラマ」の上を探索します。「あそこに何かありそうだな」と思ったところに、本当に宝箱があったり…というような、きめ細かい、丁寧な設計を心がけました。前編20~30時間、後編20~30時間の、合計40~60時間で、前半はストーリー展開に沿って、後半は自由度の高いクエスト方式によってよりオープンに展開します。

ジオラマの上を3Dキャラクターが歩くFANTASIANの仕組み

ジオラマの制作

シーンにもよりますが、50cm~2mほどのジオラマを、コンセプトアートに基づき制作します。

制作したジオラマの撮影を行います。撮影は、実際にゲーム中に登場するものと、そのほかに3Dスキャンするための数百枚のさまざまな視点からの2種類になります。

数百枚のさまざまな視点からの写真情報に基づき、深度情報やコリジョンを得るために、ジオラマを3Dスキャンしたデータを作成します。

それに、ゲーム中に登場するジオラマ写真を、投影するように貼り付けます。プロジェクションマッピングを想像してもらうとわかりやすいと思います。

移動中にカメラが切り替わるときは、3Dデータに投影している2箇所からの写真を、クロスフェードしながらカメラを移動させます。

こうやってゲーム画面ができあがり、3Dデータを持っているので、その表面を3Dキャラが歩くことが可能になっています。

また、3Dスキャンデータを用いているので、その上を向いている面だけに雪(ゲーム中では死械球<しかいきゅう>と呼ばれるものの粉)などを降らせ積もらせることも可能です。

コンセプトアートからジオラマへ

コンセプトアートからジオラマを作成します。見えないところも作る、職人の意気込みがそれぞれに現れています。

完成したジオラマ。

最終ゲーム画面。左上から光が差し込み、キャラクターが家の前に立っています。これらは、ゲーム内で3D情報をもとに付加されています。

バトル

フィールドを移動するとモンスターがエンカウントし、戦闘シーンに遷移する、エンカウント方式のバトルを採用しています。戦闘中のパーティーは3人。第1部では、物語の進行に合わせて3人のメンバーが入れ替わっていく構成です。

第2部では「自由度が増すクエスト方式」に変化し、最大8人のキャラクターが登場。戦闘中にキャラクターを頻繁に入れ替えながら戦うようなスタイルになります。さらに「FANTASIAN」のバトルシステムには、「エイミング」と「ディメンジョン・バトル」という2つの大きな特徴があります。

「エイミング」は、戦闘シーン内で、味方キャラがスキルや魔法を使用するときに用いられます。スキルリストからセットしたスキルアイコンをドラッグし、軌道を変えたり、また魔法では弓を引くようなドラッグ動作で、軌道を弧を描くように変化させ、複数の敵や、背後に隠れた敵を回り込むようにしてターゲットすることができます。

タッチパネルやマウスでの操作との親和性が高く、直感的に標的を狙っていくような感覚をもっています。

DIMENGEON BATTLE (ディメンジョン・バトル)

1.フィールドを移動中に、敵がエンカウントします。

2.ディメンジョンがOFFの場合は、そのまま戦闘シーンに移り、そこでエンカウントした敵とのバトルが始まります。

3.右上のディメンジョンマークをタッチすることで、ディメンジョンがONになります。

4.ディメンジョンがONのときは、フィールド移動中にエンカウントした敵は、異次元に放り込まれて、そこに溜まっていきます。

5.好きなときに、ディメンジョンマークをタッチすることで、ディメンジョンバトルを行うことができます。(このとき、バトルを行わず、単純にディメンジョンをOFFにすることもできます)

6.ディメンジョン・バトルでは、異次元での今までエンカウントした全ての敵とのバトルになります。

7.ディメンジョン・バトル中には、ギミックと呼ばれるこちらを強化してくれるアイコンが登場するので、これを使って有利に戦いを進めることができます。ギミックには、攻撃力アップ(単体、全体)、再行動、状態異常回復、などがあります。

8.異次元に溜められる敵の数は上限があり(初期値は30匹、その後拡張できるイベントがあります)、上限に達するとその時点でディメンジョンバトルになります。

9.はじめて会った敵は、ディメンジョンされることはなく、その場で戦闘になります。

サウンド

ファイナルファンタジーシリーズで知られる作曲家の植松伸夫が60曲の全曲を書き下ろしました。オーケストラの深い音色とシンセサイザーの独特な音源で、FΛNTΛSIΛNの世界を彩ります。

小説的な演出部分に関して

ロストオデッセイ(2008年発売。Xbox 360用ゲームソフト。発売元:マイクロソフト。開発元としてミストウォーカーが携わっています)で採用した、小説的な演出を用いている箇所があります。より「文章のもつ力」で、キャラクターたちの心情や、情景描写を楽しんでもらえるようなパートです。文字がアニメーションすることで、より感情移入しやすいような演出を心がけました。

また、挿絵は、ゲーム全体の設定画を描いた楠木学が担当しており、その画風でFANTASIANのまた違った側面からの描写をしています。

小説的な演出部分は、その場ではスキップしても物語を把握できるように工夫しています。また、スキップしたとしても、それらは「記憶」としてメニューに登録され、いつでも読み返すことができます。

マップについて

ミニマップ

メニュー内のミニマップメニューを開くとミニマップが登場します。ジオラマの全体写真になっています。ここに移動できるポイントやセーブポイント、店の位置などが表示されます。それぞれをタッチし、「移動」ボタンを押すことで、その後フィールドに戻り、その場所までキャラクターが自動で移動します。

マップの全体像を把握しながら、目的地に簡単に到達することができます。

ワールドマップ

進行途中で、ワープが可能になることがあります。主人公が1度訪れて「記憶のある」場所に、ワープすることができます。また、多次元世界の他のワールドにワープできるようにもなります。

キャラクター紹介

レオア

主人公。物語は、レオアが未知の機械世界で目醒める瞬間から始まる。レオアは自らが引き起こした魔法爆発によって記憶を失ったのだ。なんとか頭に浮かんだ光景と少女の姿をもとに、辺境の街エンにワープし、そこでキーナと再会する。

自らの記憶と運命を求めて、探索の旅にでるレオア。そしてそれは、世界の構造と、それを操る邪神と呼ばれる者たちとの邂逅へと繋がっていく。

キーナ

辺境の街エンの西に広がる森の中で育った少女。占い師オーウェンに拾われた捨て子だった。強い魔力を生まれながらに持ち、自らの運命や、そもそも人とは何かという問いかけをもつ。

シャルル

次代の女王として民衆から敬愛されている。女王であった母を幼いころに亡くし、どこか心を閉ざしたような少女に育った。その反面、王位継承者であることを強く自負し、強い意志を持とうと懸命に努力している。

レオアとは、過去に王宮の仮面舞踏会で出会っている。

ジニクル

面倒見のいい性格と腕っぷしで、ビブラ王国中に名高い豪華客船ウズラ号の船長に成り上がった。かつてレオアの父親・バナードとともに旅をしていた時期があり、レオアと出会い、レオアにバナードの面影を見る。

エズ

発明を得意とする少年。ビブラ王都の賑やかな街並みからは離れた外郭街で、育ての親であるダガルーンと暮らしている。

タン

霊獣を操る謎の男。かつてビブラ王国の隣国であるファルシオン帝国の諜報員だった男。復讐の旅の途中でレオアと出会う。

チクッタ&ハクッタ

物語冒頭でレオアによって改造され、心と感情が芽生えたロボットたち。でこぼこコンビな2体は、やがて機械世界の秘密の場所で、仲間たちとあるミッションを進めることになる。

バウリカ

混沌の世界でひとり生きてきた研究者。深い思想をもつ哲学者であり、優秀な科学者でもある。

商品概要

タイトル:FΛNTΛSIΛN
ジャンル:RPG
配信日:2021年4月2日
対応プラットフォーム:Apple Arcade
価格:Apple Arcade 月額600円/Apple One 月額1,100円(Apple Arcadeは1ヶ月のフリートライアルあり)
想定プレイ時間:前編 20~30時間、後編 20~30時間(現在前編のみ配信中)
対応端末:Apple Arcadeに対応しているiPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、Mac

※iPhone、iPod touch:iOS13.0以降/iPad:iPadOS13.0以降/Mac:macOS11.0以降/Apple TV:tvOS13.0以降
※ゲームコントローラー対応

公式サイト
http://fantasian.com

Twitter
https://twitter.com/auuo

「FΛNTΛSIΛN」の配信に関するプロデューサーからのメッセージ

FΛNTΛSIΛN、いよいよ配信開始です。ゲーム開発チームはもちろん、今回は150人以上のジオラマ職人たちの魂が、小さな岩や植物、部屋の装飾にいたるまで、隅々に込められています。そして、植松さんの「これが最後のゲーム全曲制作になるかもしれない」という想いの籠もった音楽が、世界を彩ります。

ストーリーや、戦闘バランス、そしてたとえば宝箱の配置や中身などのディテールまで、丁寧に、そして「あたたかみ」を大事につくりました。まずは前編となります。ストーリー・ドリブンで進みます。そして、近日中に、自由度の増したクエスト方式に変化した後編もリリース予定です。ぜひ、ご堪能ください。

2021年4月2日
「FΛNTΛSIΛN」プロデューサー 坂口博信

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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