スクウェア・エニックスより発売中のPS4/Nintendo Switch用ソフト「新すばらしきこのせかい」のクリア後レビューをお届けします。

スクウェア・エニックスから2021年7月27日に発売された、「新すばらしきこのせかい」(以下、「新すばせか」)。2007年にニンテンドーDSにて発売された「すばらしきこのせかい」(以下、「すばせか」)から、14年を経てのシリーズ最新作。当時「すばせか」に魅せられ、リアルな迷宮の如き渋谷の地図を本作で覚え(とは言え未だに迷うのですが)、シリーズの楽曲を担当する石元丈晴氏の「すばせか」ライブにも通い詰めた筆者が「新すばせか」をクリアまで遊んでのレビューをお届けします。

なお、ストーリーや登場人物などは、公式から事前情報として出されていた以外のネタバレはありませんので、未プレイの人も安心して読んでください。

そもそも「すばせか」って?

「すばせか」は、前述の通り2007年にNDSにて発売されたタイトルで、渋谷を舞台に主人公のネクが、7日間ひたすら危険なミッションをクリアしないと自分の存在を消されてしまうという、「死神のゲーム」に参加させられてしまうところから始まります。

不気味なバケモノ“ノイズ”が溢れる渋谷から脱出することも出来ない、1週間のゲーム。とにかくまずは死神のゲームを生き残って、消滅を免れなければならない。

……という日々を、3週間過ごしたネク。つまりネクは、死神のゲームを3周しました。そのネクの物語を描いたのが「すばせか」です。

なお「すばせか」は2018年にはNintendo Switch版、そして2021年4月にはテレビアニメ化もされたばかり(8月20日からCS放送「TBSチャンネル2」にて再放送もアリ!)。

多くの死神のゲーム参加者はもちろんのこと、死神たちもみんな個性的。そして当時我々を特に魅了したのは、DSの2画面を活かした斬新なバトルシステムと、スタイリッシュな音楽でした。

残念ながらスマホ版やSwitch版ではNDS版と同じバトルは再現不可能なためアレンジがされていますが、それでも「すばせか」のバトルの楽しさは移植作品でも充分感じられる内容となっています。

なので、ネクがどういう3週間の死神のゲームを過ごしたのかは、ぜひSwitch版やアニメ版などで実際に見てほしいです。

ただし、Switch移植版は前作と本作を繋ぐストーリーであるエピソード「A NEW DAY」が追加されていますが、アニメ版には「A NEW DAY」は含まれていないので、念のため注意してください。

とにかく「ゲームを遊んでいる」っていう感じがイイ!

紹介しようとすればたくさんの要素があるゲームなのですが、おおよそは「バッジを集めよう!」という一文に集約できるので、まずはあえて小難しい話を抜きにして語りたい。

1~2時間遊んで、コントローラを置いた時に「今日はすごいたくさん遊んだな!」という、満ち足りた気持ちになれる。それが、「新すばせか」です。では何故、そんな充足感を味わえるのでしょう。もちろんそれは本作が、ついついのめりこんでしまうような内容だからに他なりません。

ストーリーは一部オートで進められる場面もありますが、大部分で自分自身でボタンを押して読み進めていく必要があります。とにかくテキストはオート進行が多い中で、ちょっと珍しいですよね。

でもRPGでストーリーをオートにしておくと、「オートでイベント見ながらソシャゲポチポチ周回しよう」ということはありませんか?(筆者は割とよくあります)

自分で操作するゲームのいいところは、「圧倒的没入感」という、これに尽きます。全て自分で操作するからこそ、気持ちが他所に行かない。ひとむかし前まで当たり前のことだったのですが、最近は親切設計に頼りすぎた結果、どうしても”ながら遊び”が増えてしまったように感じます。

ですが、この「プレイヤーの気持ちを離さない!」という作りにより没入感が増し、「めっちゃゲーム遊んでいる」という気持ちにさせてくれる。操作だけではなく、ストーリーの展開もすごくアツい。

前作を知っている人には少し意外かもしれませんが、本作ではあまり複雑な行動原理で動いているキャラクターが少ないので、理解がしやすいストーリーになっています。それだと物足りなく感じるのでは、なんて心配は無用です。

盛り上がりどころもしっかり押さえているし、ストーリーもどんどん先が気になる展開になっていくので、ついついプレイする手が止まらなくなるほど(でもバトルがアクションのため、あまりぶっ通しで遊ぶと指が死ぬのだけ、難点)。

バトルの難易度は、いつでも変更可能なのも嬉しい(レベル操作は前作の「すばせか」と同様。詳細は後述)。バトルはアクションなのに、アクションに不慣れな人でも遊べる手軽さ。それでいて上級者は、よりテクニックを駆使したバトルもできるという、素晴らしいデザイン。

そして何より、道を一本変えるだけでまるで違った雰囲気となる不思議な街・渋谷の魅力がこの一本に詰め込まれています。

「新すばせか」には、今の時代にちょっと忘れかけた懐かしさと、今だからこそのオシャレさ、その両方が兼ね備わったタイトルなのです。

思っていた以上にキャラクターが良かったんデス

「すばせか」との大きな違いが、今回は“チーム戦”であるという点。前作では主人公ネクとパートナーとなるキャラクターとのコンビ戦でしたが、今回は主人公リンドウとその親友であるフレットを中心に結成されたチーム“ツイスターズ”に、様々な参加者が加わっていきます。

そのリンドウを始めとしたキャラクターたちですが、実際にゲームの中で接してみると、どのキャラクターも想像していたよりずっとイイ……! また、今回のゲーム参加者はそれぞれ固有の能力を持っており、状況に応じて発動できるその能力もキャラクターととても噛み合っていました。

主人公のリンドウですが、自分で物事を決めるのが苦手な性格なようです。とは言っても気が弱いタイプではなく、恐らく“自分で決めて責任を取るのが辛い”という雰囲気で、あまり考えていることを口にしないため、周囲からは「何を考えているのか解りにくい」と思われるタイプです。

いつも一緒に遊んでいる友人のフレットよりも、“スワロウさん”というSNS上だけのゲーム友達のほうに、よく相談を持ち掛けている姿が見られます。リアルな自分自身を目の前の相手にぶつけるのには勇気がいるけれど、顔も知らないどこかの誰かのほうが話しやすい――いかにも現代っ子らしい少年です。

言葉のひとつひとつから魅力を感じるというよりは、ゲームの中で長い時間を掛けてリンドウと接しているうちに、いつの間にかリンドウが自分自身と重なって感情移入しているような、自然体のキャラクターです。

リンドウの能力は“リスタート”。
時間を巻き戻して既に体験した時間をやり直すことができるという、
他のメンバーよりもすごい能力を持っています。

リンドウの親友のフレットは、本名・觸澤 桃斎(フレサワ トウサイ)。ノリが軽くて、調子の良いことばかり言っているようなフレットですが、あえて深刻な話を避けているような風にも。また、あまり心の裡を明かさないリンドウに、思うところもあるようです。フレット自身がそういう雰囲気を避けているところもあるだけに、「自分の話はしたくない割に、相手には話をしてほしい」……という、年頃の少年たちの心の距離感が非常にうまく描かれています(ちょっともどかしくもありますが)。

敵チームのリーダー・イケてるお姉さんなカノンにはしょっちゅう様々な口説き文句を投げかけていますが、カノンの心にはいまひとつ響いていない模様。

フレットの能力は“リマインド”。
物事を忘れてしまった人に、思い出してほしいことを思い出させます。
が、このリマインドが想定外に難易度が高かったんです……。
ゆっくりと一つずつスティックを動かしていくことがコツです。

そして死神のゲーム初心者のリンドウとフレットの前に突如現れた謎の助っ人・ミナミモトは、前作「すばせか」では死神だったキャラクター。今回は“例外の参加者”として、ツイスターズに加わります。

リンドウたちのことを「ゼプトグラムども」と呼びますが、ゼプトグラムとは10のマイナス21乗グラム。つまりとても軽い、“そこらへんの塵同様の存在”……ということ。難解な数学用語を多用してくるキャラクターです。

ただ、前作では雑魚のような相手に向かって「ヨクトグラムども」と言っていたので(ヨクトグラムは10のマイナス24乗グラムのこと)、リンドウたちの存在はミナミモトにとって前作の雑魚たちよりも若干重いようです。

ミナミモトは、固有能力はなく、そしてリンドウたちと目的が違うことも序盤から明言しています。
「すばせか」の頃から人気のキャラクターですが、ここでは本作のリンドウたちと同じ視点で、
“以前は死神側でゲームに参加していた”という情報のみに留めておきたいです。
なお、「本作からしか知りませんが、ミナミモト好きになりました!」という人は
ぜひ“ゼタ様”で検索を……(するかどうかはお任せします)。

さらに仲間に加わるのは、ナギ。オタク女子で、ゲームやらのオタク界隈に精通。「Elegant Strategy」(通称「レガスト」)というゲームにハマっています。その中に出てくる”トモナミ”というキャラクターがミナミモトにそっくりのため、ミナミモトを「リアル・トモナミ様」と称し、崇拝。

自らを“陰”側のキャラクターだとし、「レガスト」限定バッジをくれたリンドウには恩を感じているものの、”陽”側のフレットの話を全てスルーするという、完璧な塩対応を見せます。ゲーム本編で向き合うと、画面のスクリーンショットから受ける印象とはずいぶん変わるキャラクターです。

ナギはリンドウたちよりも年上なので、「ナギ先輩」通称“ナギセン”。
ナギセンの「推しが尊い」と書かれたTシャツ、実はご飯中やバトル中などで
書かれている文字が変わるという、芸の細かさ。
なおナギセンがバトルで「やる気はあります」Tシャツを着ていた時に筆者が着ていたのは
「何もしたくない」Tシャツだったことも、付け加えておきたい。
ナギセン、一生ついていきます……!

また、サブキャラクターもみんな魅力的です。

敵チーム「ヴァリー」のリーダーであり、フレット憧れのお姉さんであるカノン。何故か死神のゲームは圧倒的に男性の参加者が多いので、カノンのチームはどちらかというと”カノンの取り巻き”感が強いです。

リップやアイメイク周りから受ける印象そのままの、艶やかなお姉さん。

敵チーム「ピュアハート」のリーダー・モトイは常に前向きでビジネス用語を多用し、常にノートパソコンを脇に抱えており、そのポジティブさから数々の名(迷)言を、リンドウに送信してきます。

「空を見上げたら そこにあるのは たくさんの空気」
……どこから突っ込めばいいのかわかりません、モトイさん。

死神のカリヤは、前作でも死神として登場しています。つまりはミナミモトの、元同僚。そして同じく死神のショウカは、本作初登場の死神。リンドウたちを冷たく煽りながらも、一方でツイスターズを気にかけてくれるような場面も。最近渋谷で流行しているブランド「ガット・ネーロ」(通称「ガトネ」)のファン。

カリヤが出てくるということは、前作でカリヤのアイボウだったヤシロももちろん登場!

他にもまだまだ魅力的なキャラクターたちがたくさん出てきますが、そのキャラクターを活かす設定たちが、コミカルだったりシリアスだったりで、絶妙のバランス。特に、本作の中で流行っている”河川の擬人化”は、かなりツボでした。

河川擬人化に限らず、「こういった流行って、どれも現実にあっておかしくないものだよな」と感じるものばかりで、まさに現実世界を生きているどこかの誰かのようで、こんな渋谷が本当にありそうだったりするのです。

リンドウたちの年齢よりも更に年上の子供がいる筆者ですが、ネットの海を漂いながら生きている者として共感できる部分も多く、「こうなっちゃうんだよね、わかる……」と思わず呟くことも、多々。現代ならではの距離感と、心の距離の縮め方など、繊細な描写の数々に遊んでいるこちら側の心も揺れ動くところまで、実によく作り込まれています。

バトルが面白いゲームは、問答無用で面白い

これは筆者の信条ですが、“バトルが楽しいゲームは面白い”。

そもそも「すばせか」は前作からNDSならではの2画面を活かしたバトルが高く評価されていたタイトルですが、本作でもバトルがとにかく面白い。

「すばせか」ではバッジにサイキックの力がこめられていて、死神のゲームの参加者がバッジを装備することでバッジにこめられた様々な能力を引き出せるのですが、本作でもそのシステムは踏襲。様々なバッジを手に入れることで、パーティをどんどん強化していくことが出来ます。

バッジはほとんどがバトルの報酬品ですが、”バトルの難易度”や”自身のレベルをあえて下げる”ことによって、入手できるバッジを変えたり、個数を増やしたりすることが出来ます。

バトルは、最初はNORMALしか選べませんが、ゲームを進めていくことでEASYやHARDなどの難易度が追加されていき、難易度ではバトルの難易度以外に入手できるバッジの種類が変わります。

上級者でもあえてEASYにしないと手に入らないバッジもありますが、HARDやULTIMATEでないと手に入らないバッジも。ただクリアするだけならば、難易度HARD以上にする必要はないです。

自身のレベルをあえて現在よりも下げたり複数の敵とまとめて戦うとバッジのドロップレートを上げることが出来るという、とにかくバッジを集めたい時に便利だったシステムは、前作からそのまま引き継がれています。

複数の敵とまとめて戦うチェインは、途中でHPの回復ができないですが
バッジのドロップレートが一気に上がるのでお得です。
5連戦ほどで、バッジが一気に10~20個ほど手に入ることも。
あくまでドロップレートが上がるだけなので、必ずしも一定数のバッジが手に入るわけではありません。

敵が落としたバッジや、ショップで購入したバッジ、ミッション報酬バッジなどを随時付け替えて、どんどんパーティを強化していきますが、バッジには様々なタイプがあり、攻撃力だけでは強さを測れません。

バッジには操作タイプが様々設定されており、ボタンをガチャガチャ押しまくる”連打”、一定時間押してから放す”チャージ”、基本的に押しっぱなしの”ホールド”、タイミング良くポンポンと押していく”タップ”などがあるので、連打、チャージ、ホールド、タップなど様々な操作を使いこなしていく必要があります。

もちろんキャラクターごとに、ATK値なども違います。
リンドウやミナミモトはATKが高いアタッカータイプなので、
こういった特性を活かせるバッジを装備させたいところです。

仲間の人数が増えていくほど装備バッジが増え、かつ基本的に同じボタンのバッジは装備できないので、どんどん操作するボタンが増えていくのですが……、こう書くとちょっと難しそうに聞こえるでしょう。ですが、そこまで難しくないのです!

チャージやタップは少々操作にコツがいるので比較的上級者向けのバッジなものの、ホールドはエネルギーが切れるまで押しっぱなしでOK。更に連打タイプのバッジを中心に装備するようにすれば、ホールドを押しっぱなしであとはボタンを連打するだけ。

パーティの人数も2人、3人、4人……と徐々に増えていき、段々と要素が解放されていくので、最初はちょっと難しく感じても、遊んでいれば慣れてくるようなタイプのバトルになっています。

ボタンを押すタイミングが掴めてくれば掴めてくるほど面白さが増していくので、バトルばっかりしていても全然苦にならないですし、自分の使い勝手の良いコンボを組んでいく楽しさや、使い勝手よりもとことん火力を追及して自分の指を後から慣れさせるパターンも組めます。

まずは操作しやすいコンボを組んで、バトルに慣れていくのがオススメ。

さらにはチーム制になったからこその進化も色々ありますが、バトルは手に馴染む感じが重要ですので、何はともあれ無料体験版を触ってみてほしいです。セーブデータも引き継げますよ!

バトルが面白くてこそ「すばせか」ですよね。安心してください、面白いですよ。

後半になると手ごわい敵なども現れてきますが、ちょっと辛いと思ったら即座に難易度をEASYに変えて、レベルを元に戻すなどの対処をしてみたり、あとは敵によって弱点の属性があるのでバッジの構成を変えてみたりすると、結構乗り越えられたりします。

とにかくバッジを集めよう

“全てはバッジが支配する”と言っても過言ではない、本作。何はともあれバトルをしてバッジだけは集めていかなければなりません。

バトルを楽にするためにバトルをする……ちょっと本末転倒な感じがしますが、バトルの難易度自体は決して難しいほうではないと思います。

集めたバッジは装備する以外に、売ってお金に変えます。稼いだお金は、ショップで服を買って装備すれば手っ取り早くステータスを上げることも出来ますが、侮れないのが食事による恒久的なステータスアップ。

飲食店では、各自の好みにあわせてメニューを選んであげると好物ボーナスがつくことも。
メニューを選んで上げると立ち絵が変わるので、好みか否かが解ります。
それにしてもクリームソーダが好きだったのか、ミナミモト……(意外)。

先程「リンドウとミナミモトはATK値が高い」と言いましたが、実は食事で最終的に全員を同じステータスにカンストさせることも可能です(※簡単に出来ることではありません)。

ですが、服を買うにも、ご飯を食べるにも、とにかくお金が必要。そのお金は、バトルをして、バッジを売って稼ぐ。

こう書くと「面倒くさいレベル上げが必要なのか」と思われてしまいそうなので、ここであえて、筆者がストーリーのクリアまでを体験してみた限り、基本的にレベル上げはほぼ必要ないように感じたことを、強調したいです。

ストーリーの進行上で必ず戦う敵はいるので、必要なレベルはほぼそこで上がっていき、あとは飲食用のお金、ファッション代などが必要になるだけです。

その飲食代やファッション代を稼ぐためのバトルは少々連戦をこなしておく程度だけで足りていた印象で、バッジ稼ぎのついでにレベルも少しずつ上がっていった……という風に感じました(なお筆者は基本的に難易度NORMAL、自分のレベルは常に2つ下げた状態でプレイしていました)。

ファッション(装備)は頑張れば頑張るほどお金がかかる要素ですが、「攻撃アップ優先」や「アビリティ発動優先」などを選ぶだけで自動でコーディネートしてくれます。おまかせにするとリンドウやフレット、ミナミモトがスカートにミュールを履いたりするとんでもコーデになったりもするのですが、これはこれで始終笑わせてもらったので、筆者はあえておまかせでのコーデを楽しんでいました。

「このキャラにはこのブランドが似合う!」というこだわりコーデを自分で組むのも良し、
とことんおまかせに頼ったままクリアすることも出来ます。
アビリティが強力なので、ファッションでは攻撃力を上げるよりもアビリティ発動が良さそうです。

音楽だって、良いに決まっている

今更ではありますが、「新すばせか」は必ずしも前作を踏襲してからでないと遊べないのかというと、これはあくまでリンドウたちのゲームなのは変わりませんので、本作を遊んだあとに前作を遊んでみるという順番でも大丈夫だろうと、筆者は感じました。

例えばミナミモトはただ意味不明な数学用語を喋る元死神というわけではなく、相当に高い知能も持っていますが、前作を知らないと彼の謎言語に振り回されるだけになってしまうかもしれません。

ただ、そういった前作のキャラクターについても「本作で好きになったから前作をやってみる」という順番で理解できるものでしょう。本作はリンドウたちの視点から解決できるようになっていますので、まずは本作の新たなキャラクターたちが描く新たな死神のゲームを楽しんでみてほしいです。

ナギとの出会い時、「バッジをたくさん持っている」というナギが見せてくれた「レガスト」痛バッグ。
シリアスなストーリーですが、あちこちで「プッ」となるシーンが挟まれており、
緩急のあるシナリオ構成で最後まで楽しめました。
難易度「HARD」のバトルよりも難しかったのでは、と感じるほど、リマインドでは苦労した思い出。
ゲームマスターのシイバは、本作から新たに登場する死神。
渋谷に訪れてすぐに渋谷の死神の頂点になったシイバは、
いちいち芝居がかった台詞回しで良くも悪くもプレイヤーのネツを上げてくれます。

そしてゲームを更にアツくアツく盛り上げてくれるのは、前作から引き続き楽曲を担当している石元丈晴氏によるスタイリッシュな音楽です。

前作の人気楽曲のアレンジ有り。新曲ももちろんカッコいい曲だらけ。渋谷という、広くも狭いマップを回り続ける本作を飽きさせない要素として、石元氏による音楽の力は非常に大きいです。

今回のゲームが何日間に渡って行われるかはナイショですが、例え1週間で終わったとしたって、7日間ずっと渋谷のマップを回り続けるのですから、BGMが気分を盛り上げてくれるのは、とても重要なことです。

前作でも「これがバトル曲!?」と驚くほどのクオリティでプレイヤーの度肝を抜いたのですが、本作でももちろん素晴らしいボーカル曲の数々が登場します。NDS時代のアレンジ曲も、14年前のものとは思えないほど、アツい。初めて「すばせか」に触れる人ならば、どれが新曲でどれが前作のものかわからないほどオシャレなサウンドに、驚くこと間違いなし。

ゲーム内にある「タワーレコード」ではゲーム内で使用されている楽曲のCDが購入できるので、お気に入りの曲をメニュー画面で流しておくこともできますよ!

最後まで遊んでみたら、「プレイしてよかった!」と心から思えるゲームにはなかなか出会えませんが、「新すばせか」は筆者の中で間違いなく前作と同様心から愛せるゲームとなりました。まだ迷っている人は、ぜひ遊んでみてほしい。

もちろん紹介しきれていない要素は色々ありますが、あとはゲームに触れて見てほしいです。

ツイスターズが負けそうになるたびに過去を改変していきますが、
改変していくだけで死神のゲームに勝利できるのか……。見所です!

PS4版とSwitch版それぞれで、セーブデータが引き継げる体験版が配信中です。

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新すばらしきこのせかい

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この記事のゲーム情報

機種
PS4SwitchPC
プラットフォーム
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OS
会社
スクウェア・エニックス
シリーズ
すばらしきこのせかい
ジャンル
アクションRPG
公式サイト
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