スクウェア・エニックスが、2022年10月27日に発売予定のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用ソフト「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」(Steam版は2022年10月28日に発売予定)。東京ゲームショウ2022で試遊出展される内容を一足先にプレイしてきた。
スクウェア・エニックスとトライエースによるRPG「スターオーシャン」シリーズのナンバリング最新作となる「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」。「ダブルヒーロー」システムの復活や、前作「スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-」をさらに進化させたシームレスバトルなどいくつかの特徴はすでに明かされているが、実際にプレイしてみると、そうした本作ならではのゲーム性を驚きをもって楽しむことができた。
なお、今回のプレイはPS5版でのプレイとなるため、操作方法もそちらに準拠したものになっている。
より違和感のないシームレスバトルによって地続きの体験が可能に
前作でも試みられていたシームレスバトル。当時としては挑戦的な試みではあったが、プレイにおいてさまざまな課題を抱えていたことも事実だろう。今回のプレイでまず明確な違いとして感じられたのが、従来のエンカウント制のRPGをシームレスバトルとして拡張するのではなく、シームレスバトルを前提としたRPGとして作られているということだ。
それが一番明確に感じられたのが、会話やバトルがとにかくスムーズであること。サクサクとバトルを進めながら会話によってストーリーが進行し、気がつけば次の目的地に到着している。そんな感覚が味わえるのは、フィールドでのダッシュの速度が早くなったことも大きく影響している。
バトルとイベントの間にほぼインターバルが無いのも嬉しいところ。今回はわずかな時間でのプレイではあったものの、少なくともストレスを感じるような場面はなかった。アクションバトルが特長となる「スターオーシャン」シリーズにおいて、このシームレスバトルのかたちはよく練り上げられているように感じた。
ゲームのスピード感を根本から覆す「Vangard Assault(VA)」
上記で紹介した要素は、正しくもあるし、実は異なる部分もある。それほどにゲームを大きく変えるのが、謎の生命体DUMAから得られる能力「Vanguard Assault(ヴァンガード・アサルト / VA)」だ。
まずバトルにおいては、R1ボタンを押し込むことで空中に浮き、そのままボタンを離すと敵に高速で突進してダメージを与えられる(「VAアタック」)。そのスピード感に最初は戸惑うぐらいではあったが、上手く活用できるようになるとこれまでの「スターオーシャン」シリーズでは無い体験が味わえることだろう。
また、VAを活用したバトルシステムは多数用意されている。例えば敵からの注目を受けている状態で、VAアタックで突進している最中に左スティックを倒すと急旋回すると、「ブラインドサイド」が発動。この時、敵はプレイヤーを見失い、一定時間行動不能となるほか、受けるダメージも増加するという。狙いどころが難しそうだが、テクニカルな遊びとして楽しめそうだ。
同じく、戦闘開始時に敵に気づかれていない状態でVAによる攻撃を命中させる「サプライズアタック」も。こちらはサプライズアタックボーナスが発生するので、積極的に狙っていきたいところ。
VAにまつわる仕組みはバトルだけに留まらず、フィールド移動にも活用できる。360°空間を超高速で移動できるのだが、そのスピード感も従来のシリーズでのフィールド移動を凌駕するものとなっている。目的地にたどり着くだけだったらあっという間だし、歩きでは移動できない場所にもたどり着けるので、いろいろ試してみてはいかがだろうか。
リンクコンボの設定など細かなところにも配慮が
バトルについてはVAの登場もあって、前作にあった小攻撃、大攻撃の概念が無くなり、□△○に設定されたバトルスキルを繰り出す形式になっている。スキルは同じボタンを連続して押すことでコンボとしてつなげる「リンクコンボ」として設定が可能。シンプルながらもバリエーションのある攻撃を繰り出せる。
また、リンクコンボの設定で嬉しいのが長押しにもボタンを設定できるのと、コンボだけでなく、アイテムの使用も設定できる点。より操作しやすい単押しに攻撃のバリエーションを集中させ、長押しにはアイテムを設定することで回復手段を持っておくなど、プレイヤーのスタイルに合わせたコンボを組み合わせられる。
筆者は今回の試遊に至るまで、前作の流れを受けて本作がどのようなゲームを楽しめるのかという点が気になっていたが、発表時にも言及されていた“シリーズ最速、最強アクションのスターオーシャン”というコンセプトがしっかりと表現されていたように思う。
ちなみに、東京ゲームショウ2022での試遊は2種類が用意されているそうで、筆者はそのうちの冒頭シナリオの一部を楽しめるほうのプレイとなった。DUMA入手後の4人パーティでのフリープレイが楽しめるものについては、別途レポート記事として紹介できればと思うので、楽しみにしていてほしい。
(C) 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by tri-Ace Inc.
CHARACTER DESIGN:akiman
※画面は開発中のものです。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー