さらに充実した演出とセットリスト！「プロセカ」のライブイベント「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 2nd - Will -」東京公演レポート

「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク（以下、プロセカ）」に登場する5ユニットとバーチャル・シンガーがパフォーマンスを届けるリアルライブも今回で2回目。1年の歳月を経て、さらにパワーアップした演出とセットリストで盛り上がった。

ライブのスタートを飾ったのはLeo/need。鏡音レンを迎えて披露した「STAGE OF SEKAI」はメンバーごとに歌い分けるメッセージ性のある歌詞などが印象的だが、サビ前にフロントの3人（星乃一歌、日野森志歩、鏡音レン）が並ぶシーンがあるなど、ライブならではのアプローチも楽しめた。

メンバー紹介を挟んで、初音ミクとともに届けたのは「Calc.」。ゲーム内には3DMVが収録されていない楽曲ということもあって、ライブでのパフォーマンスに会場からも歓声が。バンドによる生演奏の音圧や、冒頭での手拍子からの流れなど、臨場感を味わえるステージが届けられた。

2組目として登場したMORE MORE JUMP！は、初音ミクとともに「モア！ジャンプ！モア！」で会場のボルテージを上げていく。ゲーム内では2DMVしか公開されていない楽曲だが、そのイメージ通りのジャンプたっぷりのパワフルなパフォーマンスで、歌い終わりには息を整える場面もあった。

さらに、「ヴァンパイア」では、普段のMORE MORE JUMP！とはまたテイストの異なる、小悪魔的な魅力が満載の可愛らしいパフォーマンスに。観客とフリを合わせた「hey！」も一体感があり、アイドルライブらしさを存分に味わえた。

トークからスタートしたVivid BAD SQUADは、KAITOとともに「シネマ」を届ける。昨年のライブでも披露されたユニットの人気楽曲だが、今回もテクニカルなダンスと伸びやかな歌声に一気に惹き込まれていった。

巡音ルカとともに披露した「ECHO」は、全編英語詞の楽曲をカッコよく歌い上げるとともに、間奏部分のダンスパフォーマンスも圧巻の一言。その後のMCでは巡音ルカから東雲彰人と白石杏が英語に苦戦したというエピソードが語られるなど、パフォーマンスとは一転した和やかな雰囲気を楽しめた。

ワンダーランズ×ショウタイムは、観客がペガサス団の入団試験に挑むというショー形式でのパフォーマンスに。KAITOとともに届けた「トンデモワンダーズ」は、火花とカラフルなライトニングも相まって、ハチャメチャな雰囲気が存分に感じられる楽しいステージとなった。

さらに、巡音ルカと一緒に披露した「踊れオーケストラ」は、ワンダーランズ×ショウタイムによるライブパフォーマンスとしては初のお披露目となったが、こちらもライブ映えする楽曲となっており、軽快な歌声と振り付けで盛り上げていた。

最後に登場した25時、ナイトコードで。は、前回のライブと同様に「悔やむと書いてミライ」を挨拶代わりとばかりに披露。痛みを感じさせつつも強いメッセージ性のある楽曲は、何度聴いても強く響いてくる。

さらに、MEIKOとともに届けた「フォニイ」は、キャッチーさのあるメロディーにエッジのきいた歌詞が印象的な楽曲。歌い終わると早々に立ち去ったMEIKOが感じた強い想いとは一体何なのか、歌を通して探っていくあたりにユニットらしさが表れていた。

ここで一旦小休止ということで、Leo/needの面々が1月8日に誕生日だった日野森志歩を前日に祝う一幕が描かれる。さらに、バーチャル・シンガーの6人による「千本桜」の披露もあり、後半に向けた盛り上がりを作っていった。

後半戦のトップバッターを飾ったのはワンダーランズ×ショウタイム。入団試験もいよいよ佳境ということで、まずは鏡音レンを加えた「テレキャスタービーボーイ」で観客との一体感のあるパフォーマンスを届けていく。

入団試験は見事合格という結果になり、新生ペガサス団としてもう1曲ショーを届けることになったが、鏡音レンが着替えの衣装を忘れたということで初音ミクと入れ替わるかたちで披露されたのは「にっこり^^調査隊のテーマ」。ステージ上の細かな寸劇の中にも同楽曲を意識させるやり取りがあるなど、最後の最後までショーとしてのパフォーマンスを届け、おなじみの「わんわん～、わんだほーい！」の挨拶で締めくくった。

続いてはMORE MORE JUMP！が鏡音リンとともに「天使のクローバー」を披露。ファンに希望を届けるメッセージ性のある楽曲を、パワフルなパフォーマンスとともに届けていった。

そして初音ミクとともに届けた「心予報」では、バレンタインを連想させる切なくも可愛らしい歌唱を披露するとともに、ステージを移動しながら観客に向けて手を振る一幕も。最後は4人のユニットとしての名乗りで締めくくる、アイドルとしての魅力を存分に感じられるステージとなっていた。

Vivid BAD SQUADは、白石杏がセットリストに入れたいと要望したという、ビビッドストリートへの思いを馳せる「街」を鏡音リンと披露。ノスタルジーを感じさせる楽曲ではあるものの、随所にユニットらしさも感じさせるパフォーマンスだった。

最後は初音ミクとともに「DAYBREAK FRONTLINE」は、ストリートならではのダンスと歌の魅力が存分に詰め込まれた、前を向く力強いメッセージを感じさせる楽曲に。そして、歌いきったことへの満足感とともにステージを後にした。

25時、ナイトコードで。は、初音ミクとともに「ビターチョコデコレーション」を歌い上げる。ちょっとダークな雰囲気を感じさせる曲調や歌詞だが、どこかキャッチーさも感じさせる。ライブだと独特のダンスもより映える印象だ。

そして再び登場したMEIKOと一緒に届けたのが「ロウワー」。ゲーム内では3DMVが実装されていない楽曲ということもありそのパフォーマンスもさることながら、淡々と、でも沁み込むような歌声が心に残る。歌い終わったMEIKOは（観客の）“奏たちにも楽しんでほしい”という想いを感じとったと話すと、メンバーも感謝を伝えていた。

後半戦のラストを飾ったLeo/needは、登場するやいなや「ヒバナ -Reloaded-」を届けていく。こちらは昨年のライブでも演奏された楽曲でもあるが、ステージ上での火花の演出も相まって、一層激しさを感じられるステージとなった。

さらに、小さい頃に4人で見た星空を思い出すという楽曲「ステラ」を披露。等身大のメッセージを感じさせる歌詞とメロディー、そしてキラキラとした演奏のパフォーマンスは、まさにユニットの魅力を表現したものとなっていた。

アンコールでは、昨年大トリの楽曲として披露された「群青讃歌」を、今年はバーチャル・シンガーの6人で披露。これは予想していなかった人も多かったようで、驚きの様子が見て感じ取れた。

そして、一人残った初音ミクのもとに星乃一歌、花里みのり、小豆沢こはね、天馬司、宵崎奏が集まって最後に披露されたのは、2周年の際に制作された楽曲「Journey」だ。衣装をチェンジした面々が力強い歌声を届け、最後まで大盛りあがりのイベントは幕を閉じた。

昨年からさらに演出がパワーアップしており、セットリストも書き下ろし、カバーともにバラエティ豊かに届けられた「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 2nd - Will -」。2月25日・26日にはインテックス大阪での公演が控えているほか、東京公演の1月9日夜公演の模様についてはABEMAでのアーカイブ配信も行われるので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。