バンダイナムコエンターテインメントは4月25日・26日、Kアリーナ横浜にて「アイドルマスター シャイニーカラーズ(以下、シャニマス)」のライブイベント「THE IDOLM@STER SHINY COLORS ∞th LIVE iと夢」を開催。ここでは、4月26日に行われたDAY2公演の模様をお届けする。

本公演は「シャニマス」8周年を記念した、ナンバリングの8thライブとして開催されたもの。283(ツバサ)プロダクションに所属する8ユニットのアイドルを演じるキャスト陣が、それぞれパフォーマンスを行った。
DAY1では各ユニットによる新曲を含め、これまで「シャニマス」を彩ってきた数々の楽曲を披露し大いに盛り上がった一方で、伝えたいメッセージがあると思われる意味深な演出も一部にあり、ラストには“interlude”(幕間)の文字で締めくくられたことで、DAY2における展開も注目が集まっていた。なおDAY2では、8ユニット28人のキャストがフルメンバーで集結する公演となった。
DAY2出演者(敬称略)
イルミネーションスターズ
関根 瞳(櫻木 真乃役)
近藤 玲奈(風野 灯織役)
峯田 茉優(八宮 めぐる役)
アンティーカ
礒部 花凜(月岡 恋鐘役)
菅沼 千紗(田中 摩美々役)
八巻 アンナ(白瀬 咲耶役)
希水 しお(三峰 結華役)
結名 美月(幽谷 霧子役)
放課後クライマックスガールズ
河野 ひより(小宮 果穂役)
白石 晴香(園田 智代子役)
永井 真里子(西城 樹里役)
丸岡 和佳奈(杜野 凛世役)
涼本 あきほ(有栖川 夏葉役)
アルストロメリア
黒木 ほの香(大崎 甘奈役)
前川 涼子(大崎 甜花役)
芝崎 典子(桑山 千雪役)
ストレイライト
田中 有紀(芹沢 あさひ役)
北原 沙弥香(和泉 愛依役)
幸村 恵理(黛 冬優子役)
ノクチル
和久井 優(浅倉 透役)
土屋 李央(樋口 円香役)
田嶌 紗蘭(福丸 小糸役)
岡咲 美保(市川 雛菜役)
シーズ
紫月 杏朱彩(七草 にちか役)
山根 綺(緋田 美琴役)
コメティック
川口 莉奈(斑鳩 ルカ役)
三川 華月(鈴木 羽那役)
小澤 麗那(郁田 はるき役)
公演冒頭はDAY1と同様に、教師による虚数に関する講義のような説明、波打つ海辺で「目には見えない大切な力」と女性らしき声も流れる映像からオーバーチュアを経て、ライブタイトルのロゴ、「D3 identity」の言葉が表示され、ライブがスタートする。


オープニングナンバーはDAY1と同じく「Ambitious Eve」。キャスト陣が新曲にあわせた色とりどりの新ユニット衣装をまとうなかで、青空と流れゆく雲の映像を背景に高らかに歌う。客席の“プロデューサー”(※アイドルマスターシリーズのファンのこと)のコールも力強く、序盤から大きく盛り上がっていた。


このまま、8ユニットがそれぞれユニット曲を1曲ずつ披露していく。DAY2で先陣を切ったのは、イルミネーションスターズの「晴れのちバルーン」。スクリーンいっぱいに広がる青空と無数の風船が浮かび上がる映像を背景に、3人の仲の良さが伝わるパフォーマンスで軽やかな気持ちにしてくれる。これに続いたアルストロメリアの「パステルカラー パスカラカラー」は、見ているプロデューサーたちをハッピーな気持ちにするようなステージで、ライブに彩りを加えていく。



放課後クライマックスガールズによる「パーティーマジックデザイナー」では、DAY2で5人そろってのパフォーマンスが実現。5人が歌い繋いでいく仲の良さや、個々がセリフのように語るときのにぎやかさ、そして会場一体となって盛り上がる光景は、放クラらしさが詰まっていると感じさせるもの。そこから空気感を一変するように、シーズが「Monochromatic」を披露。曲もダンスも歌い方もあらゆる面でスタイリッシュと思えるパフォーマンスで魅了するものに。




ストレイライトによる「Timeless Shooting Star」では、あおりからのコールでボルテージをさらにあげ、攻撃的とも感じられるギターサウンドが鳴り響くなかでダンスパフォーマンスと力強い歌声で圧倒するようなステージに。


ノクチルによる「夢が夢じゃなくなるその日まで」では、さわやかなバンドサウンドにのせて、4人が未来に向かって進んでいく決意を示すように高らかに歌う。コメティックによる「Clean.Clean up」では、ベース音が特徴的でお洒落な雰囲気とシニカルさも感じさせる曲調と歌詞のなかで、三川さんが中心となって繊細さも感じられるパフォーマンスを見ていった。




キャラクターミュージカル「283 Production MUSICAL Performance 騎士団のヴェール - Veil of Order -」における新曲である、アンティーカによる「銀翼のアレジアンス -blade of truth-」は、このDAY2でも披露。シーズとコメティックの5人のアンサンブルもステージ上段に立ち、中世の世界観を構築するようなパフォーマンスから、この日も剣を掲げるポーズとともに、「騎士の誇りを、剣にかけて!」の誓いが場内に響き渡っていた。


キャスト陣がステージに姿を見せ、会場や配信を見ているプロデューサーに向けてそれぞれ挨拶。DAY1とはまた違ったライブへの意気込みを語るアイドル同士の掛け合いをはじめ、キャストとしての挨拶をするなかでは、“8”にちなんだものから、円陣で一体感を高めるものまで、ときに笑い、ときに鼓舞するようなものも含めてにぎやかに行われていく。また、今回の衣装は「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」(シャニソン)に登場した新衣装ということで、お約束の回ってみせる一幕も。このほか、先に披露した「銀翼のアレジアンス -blade of truth-」について、ミュージカル版をリスペクトしつつ、ライブ用の振り付けでパフォーマンスを行ったことが語られた。

川口さんが指を鳴らし、入れ替わるようにルカの姿とともに、スクリーンには「D4 imaginary」の文字が映し出されたところで、ライブパートが進行していく。


その皮切りとなったのが、コメティックの「無自覚アプリオリ」。コメティック始まりの曲であり、ルカのセンター曲となっているなか、これまでも数多くの場で爪痕を残すようなインパクトのある、川口さんがルカとして歌うときのがなりを聞かせたシャウトや歌い方が、この場でも炸裂する。そして曲中には、ルカが姿を見せて川口さんとともにシャウトを重ねる場面もあった。



アンティーカによる「QUEEN OF THE PIRATES」では、この曲にあわせた海賊をイメージする衣装「パイレートクイーンソヴリナ」をまとった5人がパフォーマンス。航海に繰り出していることがイメージできる映像を背景に、一体となった“Yo-Ho!”のコールとともに歌う。これに続いたのはシーズによる「Fly and Fly」で、ラップやロングトーンといった見せ場もありつつシーズ特有のスタイリッシュなステージを存分に見せつけた。




ストレイライトによる「Future Transit」では、アグレッシブなサウンドにのせて息のあったパフォーマンスを行う。この公演で3人がまとっていた衣装「バビロントランジット・ラン」も同曲の実装にあわせたもので、近未来を疾走するイメージができるようなステージとなっていた。続いた「One Live One Love」は一転してのバラードソング。4月に行われたxRライブ「283 Production XXXX Performance XXX= S/N-GUL4R1TY」における新曲で、こちらもキャストでのライブ披露が実現する。スクリーンに電脳世界やプログラムをイメージする映像が流れるなかで伸びやかに歌声を響かせる。ラストには、そのxRライブであさひたちが“ワンちゃん”と呼んでいたロボット「ALEV-1」のことを思い出させるような、謎の文字が浮かびあがっていた。




ストレイライトがアンティーカの5人をステージに呼び込み、MCパートに。「QUEEN OF THE PIRATES」については、これまでのアンティーカ楽曲とは違った雰囲気の詩になっていることから、“Yo-Ho!”のコールを含めて楽しくできたこと、「Future Transit」については、「シャニソン」で歌い踊るあさひたちのキャッチーな振り付けを見てワクワクしていたこと、「One Live One Love」をキャストとしても歌えたことや、一緒になって腕を左右に振るところができたことに嬉しさがあったことなどが語られた。

ライブが再開され、まず歌われたのはシーズの「Happier」。普段はスタイリッシュなシーズがみせるポップなラブソングで、後半に進むにつれてスクリーンにノイズが入っていくような気になる場面もありつつ、“Y”のように見える特徴的な振り付けやかわいらしいポーズ、ラストには2人でハートマークを作って決めるなど、シーズとしてのキュート感全開のステージとなった。さらにイルミネーションスターズの「KoiKyun!」が歌われ、この曲にあわせた衣装「フィーリンフォーリンキュン!」をまとってのパフォーマンスで、おなじみのハートを作るシーンも交えつつ、曲中いたるところでキュンキュンを存分に振りまくステージに。“かわいいが渋滞する”ような2曲が続く展開となった。




放課後クライマックスガールズによる「キラピコ.exe」では、チップチューンとドットライクなビジュアルを背景にパフォーマンス。今回放クラが着ていた衣装「キラピコドットピクセル」はこの曲にあわせたもので、元気なイメージのある放クラのなかでもフリルが入っているようなかわいらしさもある衣装をまとい、躍動感と遊び心のあるパフォーマンスをみせていた。さらに「ひめくりモザイク」も披露し、ポップな曲調とカラフルに彩られたスピーカーなどの映像を背景に歌うなかで、曲中には果穂が姿を見せ、河野さんの横で歌い踊るシーンもあり、明るくもエモーショナルな気持ちになれるものだった。



アルストロメリアは「Sleepless Nights」を披露。この公演で3人が着用していた衣装「インセイシャブルナイツ」は、この曲にあわせたものとなっており、セクシーさとエレガントさを備えた姿かつ大人の夜を感じさせる曲によって、かわいいだけではないアルストロメリアの姿を伝えていく。そしてユニットの枠を超えたアイドルたちが紡ぐウェディングソング「クローバー」(丸岡さん、黒木さん、岡咲さん、紫月さん)は、4人それぞれの美しい歌声をもって披露し、センチメンタルな気持ちになれるものとなっていた。




「クローバー」の歌唱メンバー4人がステージに残ってMCパートに。ユニット衣装そのままのパフォーマンスだったこともあり、ドレス風衣装の黒木さんと紫月さんに対して、丸岡さんはメイド風衣装に頭巾姿、岡咲さんはつなぎ風の衣装ということもあり、岡咲さんが丸岡さんと一緒にお掃除係になるといった話題で笑いを誘う一幕も。

公演が折り返し地点にきたことを告知しつつ、ライブパートが再開。まずは「Summer Night Paradise」(関根さん、菅沼さん、涼本さん、芝崎さん、北原さん、土屋さん、山根さん、三川さん)から。ナイトプールの映像を背景に、8人が歌で夏の夜の空気感を作り出していく。また曲中でのセリフは三川さんが担当し、キュートな一言とともに口元に当てた小指を投げキッスのように離すシーンもあり、大きな歓声が沸いていた。


シーズによる「Fading Stars」では、この公演でシーズが着ていた衣装「フェイディングコローレ」が、この曲にあわせたもので、大人びたかっこよさとセクシーさも醸し出す衣装となっている。タイトルを直訳すると“薄れゆく星々”をイメージするような、夜の星空の映像を背景に、はかなさも感じさせる曲を伸びやかに響く歌声で披露する。


コメティックは「アイノウ」を披露。コメティックが着ていた新衣装「オーケイアイノウワットエヴァ」はこの曲にあわせたもので、ダークな雰囲気のなかにかわいらしい要素が詰め込まれたもの。はるきのセンター曲としてのかわいらしさと、ダークなシニカルさを併せ持つようなステージになっていた。


ストレイライトによる「LINKs」は、ユニットでありながらお互いにライバルで磨き合うストレイライトのことを示しているような楽曲で、サイバー感とエモーショナルなサウンドにのせて歌う姿は、熱さとともに涙腺を刺激するもの。


ノクチルによる「愛しき日々」は、「シャニソン」のMVにも登場しているガレージの映像を背景にパフォーマンス。この公演で着ていた衣装「オールタイムプレシャス」はこの曲にあわせたものというのがわかりやすい、つなぎ風の衣装。ノクチル楽曲の持ち味にもなっている爽快なバンドサウンドにのせて、時折4人が向き合ったりしながら真っ直ぐに青春ソングを届けていく。


ノクチルとコメティックによるMCパートとなり、披露した楽曲を振り返る。「Summer Night Paradise」について、歌唱メンバーとなっていた土屋さんと三川さんは、隣の立ち位置で歌い踊っていたので、よく目があっていたという。また、「アイノウ」についてはコメティック楽曲としては覚えやすいフレーズが多いということで、特徴的な“推しちゃうわ”のコール&レスポンスを行ったほか、「愛しき日々」では岡咲さんが、和久井さんと向き合って手をあわせる振り付けのときに、思わず握ってしまったことなどが語られた。

ライブも終盤にさしかかったところで、まず歌われたのはノクチルの「青とオレンジ」。夕暮れどきを感じさせるオレンジ色に染まる学校や駅、そして光のパーティクルといった映像を背景に、4人が穏やかな表情で歌う。曲中には透も映し出され、和久井さんと向かい合いながら歌声を重ねる光景も見られた。


アンティーカによる「純白トロイメライ」では、ライブでは象徴的な椅子もある状態で、アンティーカの特徴でもあるストーリー性の高さと表現するダンスパフォーマンスでゴシック風の世界観に包み込むようなステージに。特に海賊風の衣装でこの曲を歌っている光景も新鮮と感じられるものだった。これに続いた「時限式狂騒ワンダーランド」では、激しい転調があるなかでも、アンティーカとしての勢いと華やかさがあるダンスナンバーとなっており、クライマックスに向けてのあおりも入れつつ、5人がステージいっぱいに広がって歌い、さらなる盛り上げに一役買っていた。




高まったボルテージを和らげるようなイントロから、アルストロメリアが「明日もBeautiful Day」を歌う。色とりどりの花が、時折モノクロになりながら映し出されるスクリーンを背景に、セリフ混じりにひとりひとり語りかけるパートがあるなかで、癒やされるような空気で包み込む。さらに「Anniversary」も披露する。壮大さを感じさせる曲調から、心に染み渡るような歌声を3人が響かせ、目頭が熱くなるステージとなった。


ユニットによるライブパートのラストとなったのは、イルミネーションスターズの「星が流れて」。切ないメロディーのなかで未来へと踏み出すことを示すバラードソングで、3人がステージ上の階段に腰掛けながら、星がきらめく満天の夜空に流れゆく星を背景に歌う。曲中では真乃も姿を見せ、関根さんとともに歌うという感動的な光景もあり、歌い終わったときには大きな拍手に包まれていた。


関根さんの呼びかけで、ステージ上にキャスト陣が登場。楽曲の振り返りとしてイルミネーションスターズの「KoiKyun!」については、新衣装のかわいらしさについて触れていたり、シーズの「Fading Stars」については、シーズとして珍しい曲調かつ、新衣装もこれまでにないぐらい薄手であることが触れられていた。
またキャスト陣からの挨拶もユニットごとに行われ、それぞれにライブが楽しかったことや8周年を迎えたことへの感謝を述べていった。そうしたなかで、コメティックを代表して挨拶した川口さんは、“夢”に関することを話しつつ「この世界のはるか下に眠る目には見えないものを、一緒に探してください」というメッセージを残す。

キャスト陣全員で挨拶をして降壇。そしてDAY1と同じくスポットライトに照らされた川口さんとルカが再び登場し、指を鳴らしてライブは一区切りとなった。

アンコールの声が響くなかで、「シャニマス」に関する最新情報が告知された。DAY2においては、「シャニソン」における「PJ: REFRAC7IONS」の新ユニット「No 1 feel alone(ノーワンフィールアローン)」の登場や、「PJ: REFRAC7IONS」の7ユニットによるライブイベント「shiny, the first REFRAC7IONS “ Still blue ”」の開催を発表した。
スクリーンにはDAY1と同じく「D5 idea」の文字が映し出されたのち、幻想的なBGMにのせて3Dモデルの真乃と透が登場。手を繋ぎ、着ている衣装がつぎつぎに切り替わっていき、さらに8周年記念衣装である「こどもたち」をまとった姿となり、複数組登場したかと思えば、白と黒のシルエットになって姿を消す。


イントロとともにステージが明るくなりアンコールに。こどもたちの衣装をまとったキャスト陣がステージ全体に散らばって歌い始めるのだが、歌われた楽曲はDAY1と異なり「愛なView」に。白いハート型のバルーンが浮かぶような祝福している感じが伺える映像を背景に、ポップな曲調にのせて感謝の気持ちを伝えるような楽曲を、笑顔で明るく歌っていた。


明るい雰囲気での終わりとなったが、DAY1と同様にキャスト陣は無言のままステージを降壇。そのときスクリーンには、白と黒に染まった真乃と透のシルエットが映し出されたかと思いきや、虹色に彩られながら宙に浮かび、真っ白な画面に表示されたのは「D3 Infinity」の文字。


そこからカモメが飛ぶ映像が映し出され、海辺の砂浜を歩くひとりの女性の姿が。その女性が折れた鉛筆を見かけて拾い、空を見上げながらお腹をさする。そして女性の声で「それは目には見えない力。でも、確かに存在する。それが、愛」という言葉が流れ、ライブロゴの“iと夢”の“i”が塗りつぶされ、“愛と夢”に変化。女性の鼻歌が流れるなか、エンドロールが映し出され、それにはキャスト陣だけではなく映像パートにおけるクレジットもあり、その女性が“寡婦”であるとともに、声の出演として「少女/寡婦役 桑島法子」との記載が表示されると、これまでにないぐらいの大きなどよめきがおきていた。その後「We live inside your dream.」、「We live inside your l∞ve.」の言葉が映し出され、そのままライブは締めくくられた。


DAY1と同じく、ユニット曲を中心に「シャニマス」をこれまで彩ってきた楽曲の数々を、洗練されたキャスト陣によるパフォーマンスによって披露したうえ、アイドルとキャストのステージ上での共演もあり、見応えのあるものとなっていた。伝えたいであろうメッセージがあることを盛り込んだ演出や、その解釈については人それぞれかつ、さまざまな見方や考え方があり、個々に見たこと感じたことを大切にしてほしいということにとどめたいが、少なくとも筆者としては、キャストやプロデューサーだけではなく、クリエイターなど関わるあらゆる人の愛と夢があったからこそ実現した8thライブであり、それが詰め込まれたものと思えた次第だ。

また余談ではあるが、筆者として印象的……というよりも、あくまでも解釈は人それぞれという前提を踏まえた上で、ライブが終わった直後に真っ先に思い浮かんだのは、「シャニマス」のシナリオイベント「アイムベリーベリーソーリー」のことなのだが、タイミングのいいことに本稿掲載時には期間限定で復刻開催されているので、まだこのシナリオを見ていない方は、見てみるのもいいだろうということはまずお伝えしたい。
ほかにも、筆者のお気に入りのアイドルが桑山千雪で、ユニットがアルストロメリアということを踏まえても印象的なところがいくつかある。DAY2冒頭におけるアルストロメリアのアイドルとしての掛け合いセリフで、甘奈(黒木さん)が元気よく「レッツゴー!アルストロメリア!」とかけ声を挙げるところも、甜花(前川さん)もそれに続いて「オー!」と声をあげ、それを見ていた千雪(芝崎さん)が2人につきあって優しく「オー」と声を挙げるところが、ライブ前のアルストロメリアらしさにあふれていると感じられるところがあったのをはじめ、キャスト自身としての挨拶では、DAY1と同じく3人揃って“8”を意識した挨拶をするなかで、芝崎さんが“睡眠時間8時間”“腹八分目”“8ユニットで頑張る”という意気込みを見せつつ、手を花のように形作るアルストロメリアポーズをしたうえで「ハーーー!」と気合いを入れていたのが印象的なうえ、あくまで筆者の推測なのだが「ハーーー!」と言ったのは「ハ(カタカナの「は」)」と「八(漢数字の「はち」)」にかけているのではないかと思われるとともに、DAY1で突然「ハハハハハ」のコールアンドレスポンスをして“笑顔八分咲き”と表現したのもそれが理由ではないかと思ったりもしつつ、それであれば芝崎さん特有のセンスにあふれていると感じられるところでもあったり、礒部さんの挨拶のなかで、手で作った“8”を横にして“∞”のようにして、双眼鏡のように目元に添えてのぞき込むようなポーズで、会場中がよく見えるということを話していたなかで、芝崎さんも同じように目元において双眼鏡のようなポーズをとっていたのだが、その光景を見ていると、以前シャニマスのソロライブ(「283PRODUCTION SOLO PERFORMANCE LIVE『我儘なまま』」)における、アイドルの応援うちわを作るパンフレット企画で、目のように穴を開けた独特な“いつも見てるよ千雪”のうちわが思い浮かんでくることとか、衣装を回ってみせる場面で、筆者が見ている限り芝崎さんは高速のジャンプでまわる場合が多く、実際にDAY1でもジャンプだったのだが、DAY2ではノリノリで踊るような振りをしつつ2回まわっていたところに楽しんでいる雰囲気が感じられたこととか、新衣装「インセイシャブルナイツ」についてはDAY1のレポートで記載したのでそちらを参照していただきつつ、DAY1に続いて、甘奈と甜花がしていたそばかすメイクを黒木さんと前川さんがDAY2でもしていたのだが、DAY2ではさらにスパンコールのようなキラキラが入ったそばかすメイクになっていてより華やかに見えたこととか、DAY1に続いて披露された「Sleepless Nights」も、よりあでやかかつアダルティな雰囲気を醸しだし、かわいいだけではない大人びた夜の顔を見せるアルストロメリアの姿を存分に見せていたのもグッとくるところがあったこととか、両日ともに披露した「パステルカラー パスカラカラー」は、“ポップでハッピーなユニット”“笑顔の花を咲かせる”アルストロメリアらしさを発揮するものだったこととか、さらに余談を重ねて恐縮ではあるが、この曲を趣深く感じたいということであれば、「シャニマス」におけるイベントコミュ「アンカーボルトソング」と、SSRサポートアイドル「【ever-】大崎甘奈」のイラストを見つつ、4thライブ(「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 4thLIVE 空は澄み、今を越えて。」)における同曲披露時の、花道を歩くシーンを見てみるのもいいだろう……といったことがまずある。

話を8thライブに戻しつつ、本公演で印象に残るステージだったのは、終盤に続けて披露された「明日もBeautiful Day」と「Anniversary」の2曲だろう。
「明日もBeautiful Day」は「シャニソン」におけるゲーム内のイベント「やさしさのちから」にちなんだ楽曲であり、アルストロメリアがやさしさを届けたいとして、ライブで歌った曲という位置づけ。レトロ感もあるポップな曲調のなかで、優しく寄り添ってくれるような癒やされる楽曲となっている。曲中に語りかけるようなセリフがあるのも特徴で、「シャニソン」のMVにおける1番の歌い出しで千雪がセリフを口にするなかで困っているような、あるいは語りかけている相手を心配しているような、下がり眉の表情で喋るのも、筆者個人として見どころと感じている。
このライブでは、芝崎さんが千雪として同じように相手を思いやるセリフを口にするなかで、満面の笑顔で語りかけていたのが目を引いていて、それだけで癒やされる度合いが強いと思えるもの。さらに2番に入ってから、前川さんが甜花として語りかけるセリフのなかで、頭をなでなでするような場面もあり、それが癒やし効果を増幅させるものに。何より2番の落ちサビで、芝崎さんが人差し指を掲げながらひとり歌声を響かせるとともに、黒木さんと前川さんも手を差し出しながら2人でハーモニーを重ねるところは、心に直接語りかけてくるようだった。フレーズにあるような何があっても“大丈夫”と信じられる気持ちにさせてくれるものだと、改めて感じたところがあった。
またステージでは前述のように、スクリーンに色とりどりの花が一面に映し出されつつ、時折モノクロになる場面もあった。そこに対する感じ方は人それぞれかと思うが、それであってもアルストロメリアが持つ彩りは不変であるとか、モノクロがあるからこそ花の彩りはより増すものと、そのときはそう感じて見ていたことを付記しておきたい。

「Anniversary」は、壮大さを感じさせるバラードソング。筆者のひいきは多分にあるのを前提にしつつ、ユニット曲でもその枠を超えて「シャニマス」を代表するような曲はいくつかあると思われるが、バラードソングの枠があるとするなら、それに十分当てはまる曲と感じている。これまでもさまざまな場面で歌われてきた楽曲であるなか、筆者としても心に残っているのは、3rdライブツアー東京公演(「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 3rdLIVE TOUR PIECE ON PLANET / TOKYO」)で、DAY1が行われた2021年4月24日が「シャニマス」サービス3周年記念日であり、なおかつライブで「Anniversary」を歌ったのが3度目であることから、まさに“3rd Anniversary”というめぐりあわせがあったこととか、DAY2は芝崎さんが不在かつ無観客での公演となり、黒木さんと前川さんの2人でこの曲を歌う光景は、アルストロメリアを護る大崎姉妹としての姿に見えたということもあるのだが、やはり5thライブ(「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.」)のDAY1で、そこでのシチュエーションがシチュエーションだけに、これを見た経験があると、曲を聴くだけで涙腺が緩み、ステージを見ると涙なしには見られない状態になっている。
話を8thライブに戻して、日が差し込む森林がイメージされる映像を背景に歌う3人の姿だけでもグッとくるところがありつつ、黒木さんが甘奈として想いを込めて語りかけるように歌い、前川さんが甜花として歌うときの姉としての心強さが感じられる歌声があったうえで、芝崎さんが千雪として2人を支えるように歌っていることが感じられるもの。特に芝崎さんのソロパートにある“贈る ひとひら”のときの、手の振りや穏やかな表情で紡がれる声に“支え”を感じるところがある。そして、3人がこの曲を歌うときの歌声やその姿にも数を重ねるごとに表現が豊かになり、深さのようなものがあると思えるもの。またこのライブにおいては、笑顔も伺えるような穏やかな表情で歌っていた姿もさることながら、曲中における終盤の黒木さんのソロパートで、手の振りから空の風景が広がっているシーンもあり、それが壮観で感動的なシーンとなっていた。

3人の思いを込めた歌声と、それが重なったときに、心へと直接届いて染みわたり、自然と目が潤むような感覚、その素晴らしさを改めて実感できたのと同時に、アルストロメリアが“シアワセなパフォーマンスで会場に笑顔を咲かせる”ユニットとして、これからも優しさを届けられる、聴く人見る人に笑顔を咲かせ続けていく未来も確信できるような“∞thライブ”と思えた次第だ。

本公演はアーカイブ配信を期間限定で実施。アーカイブ視聴期間はDAY1とDAY2共通で、5月4日23時59分まで(チケットの販売は同日18時まで)を予定。詳細はイベント公式サイトまで。
「THE IDOLM@STER SHINY COLORS ∞th LIVE iと夢」公式サイト
https://idolmaster-official.jp/live_event/shinycolors_8th/
DAY2セットリスト
M1.Ambitious Eve/シャイニーカラーズ
M2.晴れのちバルーン/イルミネーションスターズ 関根 瞳(櫻木 真乃役)/近藤 玲奈(風野 灯織役)/峯田 茉優(八宮 めぐる役)
M3.パステルカラー パスカラカラー/アルストロメリア 黒木 ほの香(大崎 甘奈役)/前川 涼子(大崎 甜花役)/芝崎 典子(桑山 千雪役)
M4.パーティーマジックデザイナー/放課後クライマックスガールズ 河野 ひより(小宮 果穂役)/白石 晴香(園田 智代子役)/永井 真里子(西城 樹里役)/丸岡 和佳奈(杜野 凛世役)/涼本 あきほ(有栖川 夏葉役)
M5.Monochromatic/シーズ 紫月 杏朱彩(七草 にちか役)/山根 綺(緋田 美琴役)
M6.Timeless Shooting Star/ストレイライト 田中 有紀(芹沢 あさひ役)/幸村 恵理(黛 冬優子役)/北原 沙弥香(和泉 愛依役)
M7.夢が夢じゃなくなるその日まで/ノクチル 和久井 優(浅倉 透役)/土屋 李央(樋口 円香役)/田嶌 紗蘭(福丸 小糸役)/岡咲 美保(市川 雛菜役)
M8.Clean.Clean up/コメティック 川口 莉奈(斑鳩 ルカ役)/三川 華月(鈴木 羽那役)/小澤 麗那(郁田 はるき役)
M9.銀翼のアレジアンス -blade of truth-/アンティーカ 礒部 花凜(月岡 恋鐘役)/菅沼 千紗(田中 摩美々役)/八巻 アンナ(白瀬 咲耶役)/希水 しお(三峰 結華役)/結名 美月(幽谷 霧子役) アンサンブル 紫月 杏朱彩(七草 にちか役)/山根 綺(緋田 美琴役)/川口 莉奈(斑鳩 ルカ役)/三川 華月(鈴木 羽那役)/小澤 麗那(郁田 はるき役)
M10.無自覚アプリオリ/コメティック 川口 莉奈(斑鳩 ルカ役)/三川 華月(鈴木 羽那役)/小澤 麗那(郁田 はるき役)
M11.QUEEN OF THE PIRATES/アンティーカ 礒部 花凜(月岡 恋鐘役)/菅沼 千紗(田中 摩美々役)/八巻 アンナ(白瀬 咲耶役)/希水 しお(三峰 結華役)/結名 美月(幽谷 霧子役)
M12.Fly and Fly/シーズ 紫月 杏朱彩(七草 にちか役)/山根 綺(緋田 美琴役)
M13.Future Transit/ストレイライト 田中 有紀(芹沢 あさひ役)/幸村 恵理(黛 冬優子役)/北原 沙弥香(和泉 愛依役)
M14.One Live One Love/ストレイライト 田中 有紀(芹沢 あさひ役)/幸村 恵理(黛 冬優子役)/北原 沙弥香(和泉 愛依役)
M15.Happier/シーズ 紫月 杏朱彩(七草 にちか役)/山根 綺(緋田 美琴役)
M16.KoiKyun!/イルミネーションスターズ 関根 瞳(櫻木 真乃役)/近藤 玲奈(風野 灯織役)/峯田 茉優(八宮 めぐる役)
M17.キラピコ.exe/放課後クライマックスガールズ 河野 ひより(小宮 果穂役)/白石 晴香(園田 智代子役)/永井 真里子(西城 樹里役)/丸岡 和佳奈(杜野 凛世役)/涼本 あきほ(有栖川 夏葉役)
M18.ひめくりモザイク/放課後クライマックスガールズ 河野 ひより(小宮 果穂役)/白石 晴香(園田 智代子役)/永井 真里子(西城 樹里役)/丸岡 和佳奈(杜野 凛世役)/涼本 あきほ(有栖川 夏葉役)
M19.Sleepless Nights/アルストロメリア 黒木 ほの香(大崎 甘奈役)/前川 涼子(大崎 甜花役)/芝崎 典子(桑山 千雪役)
M20.クローバー/丸岡 和佳奈(杜野 凛世役)/黒木 ほの香(大崎 甘奈役)/岡咲 美保(市川 雛菜役)/紫月 杏朱彩(七草 にちか役)
M21.Summer Night Paradise/関根 瞳(櫻木 真乃役)/菅沼 千紗(田中 摩美々役)/涼本 あきほ(有栖川 夏葉役)/芝崎 典子(桑山 千雪役)/北原 沙弥香(和泉 愛依役)/土屋 李央(樋口 円香役)/山根 綺(緋田 美琴役)/三川 華月(鈴木 羽那役)
M22.Fading Stars/シーズ 紫月 杏朱彩(七草 にちか役)/山根 綺(緋田 美琴役)
M23.アイノウ/コメティック 川口 莉奈(斑鳩 ルカ役)/三川 華月(鈴木 羽那役)/小澤 麗那(郁田 はるき役)
M24.LINKs/ストレイライト 田中 有紀(芹沢 あさひ役)/幸村 恵理(黛 冬優子役)/北原 沙弥香(和泉 愛依役)
M25.愛しき日々/ノクチル 和久井 優(浅倉 透役)/土屋 李央(樋口 円香役)/田嶌 紗蘭(福丸 小糸役)/岡咲 美保(市川 雛菜役)
M26.青とオレンジ/ノクチル 和久井 優(浅倉 透役)/土屋 李央(樋口 円香役)/田嶌 紗蘭(福丸 小糸役)/岡咲 美保(市川 雛菜役)
M27.純白トロイメライ/アンティーカ 礒部 花凜(月岡 恋鐘役)/菅沼 千紗(田中 摩美々役)/八巻 アンナ(白瀬 咲耶役)/希水 しお(三峰 結華役)/結名 美月(幽谷 霧子役)
M28.時限式狂騒ワンダーランド/アンティーカ 礒部 花凜(月岡 恋鐘役)/菅沼 千紗(田中 摩美々役)/八巻 アンナ(白瀬 咲耶役)/希水 しお(三峰 結華役)/結名 美月(幽谷 霧子役)
M29.明日もBeautiful Day/アルストロメリア 黒木 ほの香(大崎 甘奈役)/前川 涼子(大崎 甜花役)/芝崎 典子(桑山 千雪役)
M30.Anniversary/アルストロメリア 黒木 ほの香(大崎 甘奈役)/前川 涼子(大崎 甜花役)/芝崎 典子(桑山 千雪役)
M31.星が流れて/イルミネーションスターズ 関根 瞳(櫻木 真乃役)/近藤 玲奈(風野 灯織役)/峯田 茉優(八宮 めぐる役)
M32.愛なView/シャイニーカラーズ
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※画面は開発中のものです。
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