国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!

発表会・イベント取材
0コメント 仁志睦

2026年5月22日から24日まで京都・みやこめっせにて開催された国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」の現地レポートをお届けする。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

毎年、京都で開催されている国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit」。近年は任天堂、SIE、集英社、東急不動産、パルコといった大手企業も多数参加するなどインディーの枠を超えた一大イベントとなっており、2025年開催の「BitSummit the 13th」では58065人という過去最高の来場者数を記録している。

14回目となる今回は「BitSummit PUNCH」のタイトルで開催。テーマは「High Impact(ハイ インパクト)」で、「小規模なリソースで、業界に大きな影響を与えること」を意味しているのだという。ゲーム業界有数のビッグイベントに成長した「BitSummit」だが、インディーゲームの祭典であることを今も強く意識していることがうかがえる。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

それだけに、今回も大手の大作顔負けのレベルで作りこまれたもの、シンプルながらクリエイターのアイディアが光るもの、思わず目を引く奇抜でユニークなもの、ほのぼのとさせてくれる味わい深いものなど、インディーならではの個性豊かなゲームが数多く出展されていた。

まずは、大手のブースについて簡単にレポートしておこう。人気が高かったのはやはり任天堂ブースで17タイトルものシングルプレイとマルチプレイの作品が出展されており、たくさんの人が押し寄せていた。個人的に面白そうと思ったのは「顔UFO」。Switch 2のカメラを使って、表示された顔の表情をいろいろ変えることで自機を操作するユニークなレースゲームで、大型モニターに表示されたプレイ動画も注目を集めていた。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

SIEのブースでは牧羊犬となって羊を操る「The Free Shepard」、本格SFを思わせる壮大なアドベンチャー「INTERSCAPE」、インドネシアで起きた実際の事件をモデルにしたという「1998: The Toll Keeper Story」、ドラマ化もされた実写ゲーム「AKIBA LOST」など未発売作品を中心に14タイトルが出展され、こちらも多くのプレイヤーが試遊を楽しんでいた。

ひときわ目を引いたのが集英社ゲームズのブースだ。5月28日に発売予定のノベルアドベンチャー「シュレディンガーズ・コール」が大々的にフィーチャーされており、主人公であるミステリアスな少女メアリや物語のキーとなる黒電話などが巨大パネルで展示。ブース全体が本作のダークかつ幻想的なイメージで構成されており、注目のタイトルであることを改めて実感させてくれた。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

試遊タイトル以外で注目を集めていたのがGame Creator Findingブースに出展されていた、渋谷を舞台にした「街」や「428〜封鎖された渋谷で〜」の流れをくむ実写ゲーム「シブヤスクランブルストーリーズ」。初日に総監督のイシイジロウ氏が出演するステージイベントが開催されたこともあってか、多くの人が足を運んでいた。

これら大手ブースとはまたひと味ちがったのが、特殊デバイスを使った作品の集まるエリア。ランドセルを背負って走る「ぶっ飛びランドセル」、お好み焼きをコテで引っくり返すのに挑戦する「コテの名人」、タオルを振ってプレイする「Towel Survivor」といったアイディア勝負のユニークなタイトルの数々が出展されており、非常に見応えがあった。こうしたタイトルに触れられるのもBitSummitの魅力と言えるだろう。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

このように多種多様なタイトルが揃っていたBitSummit PUNCH。その中から個人的に気になったブースやタイトルをピックアップして紹介していこう。

※今回のまとめ記事以降もいくつか現地取材記事を展開予定です。

東映ゲームズ

映像制作大手の東映がゲーム事業に本格参入することで話題となっている東映ゲームズ。ブースでは同社の初のパブリッシングタイトルとなる韓国発の推理アドベンチャー「KILLA」、ダークファンジーテイストの2Dアクション「HINO」、バグに侵された世界を舞台にしたアドベンチャーゲーム「DEBUG NEPHEMEE」の3本を出展していた。いずれも独自性の強い完全新規タイトルだが、今回筆者は「HINO」をプレイしてみることにした。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

「HINO」

赤いリボンとマントがかわいらしい少女「ヒノ」が、謎の物体「もにもにスケルトン」とともに暗闇の世界で冒険を繰り広げていくアクションアドベンチャーゲーム。キャラクターデザインを担当したのはイラストレーターのやたら氏で、いずれのキャラクターもボールペンで作成したのだという。シンプルな線で描かれた絵本のような絵柄ながら世界観は非常にダークで、この激しい落差が本作の大きな特徴となっている。

今回の試遊では、不気味な建物の中で目覚めたヒノが、光る電球のついた杖を手にそこから脱出すべく探索していくという内容になっていた。途中、植物の姿をした謎のモンスターが出現。無数の枝を伸ばして追ってくるのだが、ヒノには対抗する手段がなく逃げるしかない。しかし、落ちていた斧を使ってがれきを壊し、モンスターの頭上に落とすことで無事建物から脱出することができた。

建物から出ると、白くてモニモニしたクリーチャーと遭遇。その先で出会った人物から少女はヒノ、クリーチャーはもにもにスケルトンと名付けられ行動をともにすることになる。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

マップ内にはさまざまなアイテムが落ちており、これらを活用して障害物を排除したり敵から逃げたりしながら進んでいくことが多い。かなり謎解き要素の強いアクションゲームと言えるだろう。

ステージの奥まで進むと歯をむき出しにした巨大な異形の存在が現れてボス戦に突入。トライアンドエラーを重ねながら倒す方法を探し出していくという、アクションゲームならではのバトルを楽しむことができた。敵の攻撃を受けると一発でアウトだが、途中から再開することが可能。あと1回攻撃すれば勝利というところで倒されても、そこからやり直せるので決してシビアではなく誰でも気軽に楽しめるだろう。

ダークな世界観が見どころの本作だが、不気味一辺倒ではなくヒノがもにもにスケルトンをぶん投げてアイテムを入手するといったゆるいシーンも見られた。体験版の配信も開始されたので、ときにゾッとして、ときにほんわかする本作ならではの魅力をぜひ味わってみてほしい。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

コーラス・ワールドワイド

インディーゲームパブリッシャーのコーラス・ワールドワイドでは、発売直後となる「コーヒートーク」シリーズの最新作「コーヒートーク トーキョー」のほか「カーネル・ハーツ」、「UNDEFEATED: Genesis」「モーゼス&プレイトー:クロービル行き最終列車」、「あなたに花束を」がプレイアブル出展され活況を呈していた。

この中で、筆者が気になったのが「モーゼス&プレイトー:クロービル行き最終列車」と「あなたに花束を」。どちらも腰をすえてじっくりと物語を楽しめるところが魅力だ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

モーゼス&プレイトー:クロービル行き最終列車

刑事のモーゼスとプレイトーが豪華列車で起きた殺人事件の謎に挑むミステリーアドベンチャーだ。動物の姿をした獣人たちが暮らす世界を舞台にした「チキン・ポリス」シリーズのスピンオフで、本作もチベットスナギツネのモーゼスとマヌルネコのプレイトーのコンビをはじめ、さまざまな獣人たちが登場する。

ゲームはモーゼスが列車内の一室で死体を発見するところから始まる。殺されたのはモーゼスとプレイトーが護衛するはずだった和平交渉の大使で、現場の状況からモーゼスは第一容疑者になってしまう。モーゼス自身も記憶があいまいで、自分が無実だと言い切ることができない。かくしてモーゼスは自分が本当に無実なのか確かめるため、そして事件の謎を解き明かすため、相棒のプレイトーとともに捜査を開始する。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

プレイできたのは冒頭のさわりの部分だけだが、さまざまな箇所を調べたり乗客たちから話を聞いたりして、事件の謎を解く手がかりを探していくオーソドックスなミステリーゲームという印象だ。人数を一人、二人ではなく一頭、二頭と数えたり、「殺人事件」は「殺獣事件」になっていたりと、動物ならではの言い回しになっているのが面白い。登場人物同士のやり取りもユーモアたっぷりで、実に読み応えのあるテキストになっていた。また、今回の試遊では到達できなかったのだが、嗅覚を駆使するといった動物ならではの能力を使った捜査も可能になっているようだ。

豪華列車が舞台で乗客が12人であるなどの要素はアガサ・クリスティーの名作ミステリー「オリエント急行の殺人」を彷彿とさせ、どのように物語が展開していくのが非常に気になるところ。操作もいたってシンプルで気軽に本格的な謎解きを楽しめそうだ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

あなたに花束を

花屋の店長となって客の要望に沿って花束を作ることでストーリーが展開されていく、ほのぼのテイストのアドベンチャーゲーム。

今回体験できたのは店を訪ねてきた友人の女性・縁導環奈のオーダーに合わせて花束を作るというもの。オーソドックスなブーケタイプのほか、バスケットに入れて飾るタイプ、花や葉を束ねて逆さに吊るすスワッグ、ガラス型のドームに入れたタイプなど、さまざまなアレンジができるようになっていて、相手のおすすめを聞くことも可能だ。

今回のプレイではオーソドックスなブーケを選択。すると、環奈からバラでブーケを作ってほしいとリクエストが。ここからいよいよ花束作りを開始だ。まずは花や葉を組み合わせてブーケを作る。一種類の花だけで構成してもいいし、いろいろな花を組み合わせてもいい。どんな花を何本使って花束を作るか、プレイヤーのセンスが問われるのだ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

さらに、ブーケの色を変えたりリボンを付けたりすることも可能。お客の注文どおりに作らなければいけないというわけではないようで、オーダー以外の花を組み合わせたり途中でブーケ以外の花束に作り変えたりすることも可能になっていた。あえてオーダーとは違う花束を作って、お客の反応を探ってみたりするのも面白そうだ。

今回プレイできたのは最初の花束作りまでで、どんなストーリーが展開されていくのかまではわからなかった。ただ、パステル調のグラフィックは温かみがあり、ゆったりとしたサウンドも聞き心地が良く、癒しを感じさせるタイトルであることは間違いなさそうだ。

現在配信中の予告動画によると“色褪せた記憶”を持つ人々が、この店を訪れるとのことでシリアスなシーンも見られた。あくまで予想だが、悩みや苦しみを抱えている人たちに花束を作ることで、彼らの心を救っていくことになるのだろう。同時に、プレイヤーの心も癒してくれそうな期待のタイトルである。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

松竹ゲームズ

松竹ゲームズのブースでは7月23日にSwitch版が発売予定の「ヨグ=ソトースの庭」、フルボイスで展開される恋愛シミュレーション「Algorithm Prescription」、サッカーイベント運営シミュレーション「コパ・シティ」、猫娘を操作して戦う3Dアクションゲーム「夢幻桜楼閣」など6タイトルが試遊可能になっていた。

その中から競馬を題材にしたシミュレーション「Rival Stars Horse Racing」を紹介しよう。ブース内には歌舞伎の舞台で使用される巨大な馬がディスプレイされており、実際に騎乗しての撮影も可能になっていた。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

Rival Stars Horse Racing

牧場を経営し、競走馬を育成・配合して独自の血統を作り出していく。さらに、ジョッキーとしてさまざまなレースに出場して勝利を目指すという競馬の経営シミューレーションとレースゲームの両方を楽しめるタイトルになっている。

ゲームはかつて祖父が経営していた伝説の牧場を受け継ぐところから始まる。牧場の名前、ロゴ、レースでの勝負服のデザインなどを決定すると、かつて祖父が手掛けていた伝説の馬の子孫にあたる母馬を入手できる。この馬を起点に独自の血統を作り上げていくわけだ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

ここでさっそく最初のレースに挑戦。ポイントになるのはレースでの位置取りだ。レース中では、中団や後方といったところにポジショニングすべきエリアが緑色で表示されており、このポジションをキープすることで、その馬の持つ競争力が発揮されるという仕組みになっている。

適正位置を走り続けると画面上のゲージがどんどんたまっていき、最大になったら一気に加速して先頭を狙える。逆に言うと、先行タイプの馬を馬群の後方に位置させたりするとゲージがたまらず、なかなか勝つことができないのだ。この位置取りをめぐる駆け引きがレース部分における大きな魅力となっている

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

そのほか、瞬発力や加速力などを鍛える調教、優秀な馬を新たに生み出すための繁殖など、できることは多く、かなりやり応えがありそうだ。チュートリアルがしっかりしているのも好印象で、シミュレーションが苦手という人にもおすすめできそう。競馬好きにぜひプレイしてみてほしい1本だ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

DREADMOOR

Dream Dockブースにて展示されていた、終末世界を舞台にしたアポカリプス要素と釣りゲームの要素が融合した一人称形式の異色のフィッシングアドベンチャー。主人公は小型の船に乗って陸地のほとんどが水没した世界を探索しながら異形の魔物を釣っていくことになる。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

謎解き主体のアドベンチャーで燃料などの必要なアイテムを入手したり、さまざまな仕掛けの謎を解いたりしながら先に進むための道を切り開いていく。今回の体験版では実際に船を動かすまでがけっこう大変で、かなり歯応えのある作品になっていることが感じられた。

主人公の装備で注目したいのが、冒頭で入手することになるグラップリングフックだ。水上にはあちこちにコンテナが浮遊しているのだが、これにフックを飛ばして引き寄せたりすることで、さまざまなアイテムを入手することが可能になっている。さらに、フックを使って引っ張ることでギミックを作動させたりと冒険に欠かせない要素となっている。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

どうにか船を動かしていよいよ出発。画面上に表示されている目標ポイントを目指すのだが、途中で水中から現れた巨大な触手に襲われ、あっという間にゲームオーバーになってしまった。どうやら水中には得体のしれない恐ろしい生物がおり、今のところ反撃の手段はないようだ。ただ、この触手は深夜にしか出現しないので、いったんアジトで休んで昼間に出発すれば安全に航行できるようになっている。こうした時間の概念もしっかり意識しておく必要があるのだ。

目標のポイントに接近すると、いよいよ釣りの開始。餌を選択して釣り針を投げ込み、魚が食いつくのを待つ。獲物がかかったら、魚が泳ぐのと逆方向に竿を動かすことで体力を奪っていき、同時にリールを巻き取って釣りあげる。ただし、釣り糸のテンションが限界に達すると切れてしまうので、リールをゆるめて調整しなければならない。雰囲気はホラーゲームなのだが、釣りゲームとして非常によくできていて本格的な釣りを楽しむことができるようになっていた。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

かくして「スナッパー」という名の魚を釣り上げることに成功。これを3匹釣るのが目標となっており、こうした条件をクリアすることで物語がさらに進んでいく。今回釣り上げた獲物は小型で姿も魚っぽかったが、もっと大きな魔物のようなものも登場してくると思われる。また、今回は体験できなかったが陸上でモンスターと戦うシチュエーションもあるとのことだ。

けっこう操作がシビアで何度もやり直すハメになったが、それだけの価値はある非常に骨太の作品に仕上がっていた。クトゥルフ神話を思わせるダークな雰囲気も申し分なく、今後の展開に期待したいタイトルだ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

つみみじかん ~狂オシイホド愛シテル~

灯白社ブースにて出展された、元アイドルの今世つみみの配信に視聴者として介入し、推しのアイドルの失踪事件の謎を探っていくミステリーテイストのホラーアドベンチャー。キャラクターデザインはファンシーで画面構成もカラフルだが、その根底にはサイコな雰囲気が漂っている。主題歌もかなり強烈かつ狂気的で、このアンバランスさが非常に面白い。

物語は2人組のアイドルユニット「わたあめチェンソー」のメンバーである月岡ましろが失踪してしまったところから始まる。主人公はわたあめチェンソーのもうひとりのメンバーで、なぜか事故物件配信者となったつみみの配信に参加することで、ましろを探す手掛かりとなる情報を集めていく。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

ゲームは夜と昼のパートで構成されていて、夜にはつみみの配信に参加。メガチャ(いわゆる送金機能のこと)でメッセージを送ったりすることで情報を得られる場合がある。昼は配信で得たキーワードをもとにSNSや地図を検索するなどして手掛かりを探しだしていく。そして、夜になったらまた配信に介入というサイクルでゲームを進めていくことになる。

面白いのは高額のメガチャほど、つみみからの反応を得やすくなっていること。そのため、ときには昼にバイトをしてメガチャやプレゼント購入のための費用を稼ぐ必要があるのだ。しかも、ゲームの期間は約2週間しかない。あえて時間を消費してお金を稼ぐか、稼いだお金をどこまでメガチャやプレゼントにつぎ込むかといった、リソース管理も重要なポイントになりそうだ。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

ちなみに、筆者は配信時に調子に乗ったメガチャをあえて送ってみたのだが、次の日にブロックされて配信が見られなくなり、そのままバッドエンドとなってしまった。さすがにやりすぎたかとちょっとヘコんだが、同時に推しに投げ銭をする人の気持ちがちょっと理解できたような気がした。物語の結末やましろ失踪の真相を知りたいのはもちろんだが、配信でつみみからどんな反応を得られるのかというのも本作の魅力のひとつなのだろう。

公式ページによると1回のプレイは3時間くらいとのこと。手軽に周回プレイを楽しめるので、この狂気じみた謎解きホラーをぜひ多くの人にプレイしてみてほしい。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

EnthuBike Motorcycle Handlebar Controller

最後はソフトではなくガジェットを紹介したいと思う。PS5のDualSenseを装着して使用するバイクハンドルコントローラーユニットだ。

スロットルでのアクセル操作、左右のレバーでのブレーキ、マニュアルでのギアチェンジが可能でコーナーリングは左右にコントローラーを傾けることで入力する。ギアチェンジをオートマチックにすることも可能で、本物さながらのバイクの操縦を楽しむことができる。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像
国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

実際にハンドルを握っての操作はリアル感が抜群で、通常のコントローラーとはひと味違う疾走感を味わうことができた。ただし、コントローラーから伝わるマシンの挙動はかなり繊細で、少しハンドル操作を誤るだけであえなく車体がぶれてコースアウトしてしまう。筆者も若いころは中型バイクに乗っていたのだが、それでも操作にかなり手間取り、レースマシンに乗りこなすことの難しさを改めて実感することとなった。

ただ、しばらくコースを走りこんで操作感覚をつかめば、すぐに慣れてスムーズに走れるようになるはず。こうした本格感と手軽さの両方を実現しているところも特徴のひとつと言える。今回使用されたソフトではロングストレートで構成されたモンツァ・サーキットが舞台になっていたのだが、もっとうまくなって鈴鹿のようなテクニカルなコースにもチャレンジしてみたいと思わせてくれた。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

惜しむらくはハンドルが少し軽すぎるところ。もう少し重量感があれば、もっとリアリティがあるのではないかと感じさせられた。とはいえ、このコントローラーの魅力を損なうほどのものではなく、バイクマニアなら再現度の高さに唸らされることだろう。今回の展示で使用されていた「RIDE5」のほか、「MOTOGP24」、「DRIVECLUB BIKES」など多数のソフトに対応しているのもうれしい。Amazonなどで購入可能になっているので気になる人はチェックしてみるといい。

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」現地レポ――会場の様子と現地で見つけた気になるブースやタイトルをまとめて紹介!の画像

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

注目ゲーム記事

ニュースをもっと見る

ゲームニュースランキング