千葉・幕張メッセにて9月17日~9月20日にかけて開催された「東京ゲームショウ2026」。Paradox Interactiveより、9月30日(日本時間)に発売予定の「トランスポートフィーバー3」について、メディアセッションの様子をお届けする。
「トランスポートフィーバー3」は、スイスに拠点を置くUrban Gamesが手掛ける、タイクーン系・輸送シミュレーション「トランスポートフィーバー」シリーズの最新作だ。
プレイヤーの目的は、道路や鉄道、海路、空路などの交通ルートを築き上げていくこと。実際に列車やトラック、船、飛行機などの乗り物を運用しながら人や物資を運び、そこで得た収益をもとに事業をどんどん拡大して、都市や産業の発展につなげていく。


一方で利益を上げるだけでなく、本作では街に暮らす住民の“満足度”にも目を配らなければならない。スタッフの方からは、住居の付近にバス停を建てると騒音が問題となるほか、車の排気ガスによって環境汚染が生じる例が紹介され、後者であれば森林を増やして空気をキレイにするなど、開発のなかで起こる諸問題への対処も必要になるそうだ。



作中での遊び方としては、経営や課題解決に挑む「タイクーンモード」、自由な建設を楽しめる「サンドボックスモード」、史実をもとにした8つのミッションで構成される「キャンペーンモード」を収録。難易度を調整できるほか、経済システムを無効化し、都市や駅、ジオラマの制作に集中することもできる。


また、ゲーム内では1900年から2050年まで時間が流れるとのことで、最初から最後まで通しで遊ぶなら、プレイ時間はおよそ50時間が目安になるという(ゲームスピードにもよる)。
長い年月のなかでは乗り物も時代とともに進化し、公式サイトによれば、収録車両は前作の200種類以上を上回る“300種類以上”と、シリーズ最大規模に増加。新たな交通機関としてヘリコプターが登場するほか、MOD制作者が手掛けた100種類以上の車両も利用可能だ。



日本の車両も登場し、「新幹線0系」が収録されていることも確認できた。また、キャンペーンモードの最後のミッションは未来の日本が舞台で、宇宙進出に関わる内容になるという。詳細までは明かされなかったものの、馬車などが活躍する20世紀初頭から始まり、やがては宇宙へ至るスケールの大きさにはロマンを感じる。
日本要素はこれだけではない。ゲーム内では事業を成功へ導くと街にランドマークが建設できるが、こちらには「白鷺城(姫路城)」が収録されている。ランドマークは都市の評価項目のひとつ“ボーナス”に影響するそうだが、巨大な建造物である分、建てすぎると住宅地を圧迫してしまう。
スタッフの方は、住宅の隣に東京タワーが何本も建っていたら住民は喜ぶだろうか、と例えを交えて説明していた。単に大きな建物を並べるのではなく、街全体のバランスを考えなければならない点にも、本作における経営の面白さが表れている。

今回のメディアセッションでは、開発者によるデモプレイも披露された。筆者が特に惹かれたのは、走行中の車両をカメラで追尾し、自らが築き上げた輸送網をじっくりと眺められる点で、列車であればその上に乗ったような視点から周囲の景色を見渡せて、大自然の中を走る姿には心が癒やされる。


また、ゲーム内の昼夜や天候も自由に変更可能とのことで、悪天候によって列車が遅れるといったプレイへの影響はないという。いわば景観を楽しむための要素でもあり、気に入った車両や風景を好きな条件で眺める楽しみも味わえそうだ。


さらにマップの調整機能では、陸地や水域の広さ、山の密集度などを変更し、自分好みの地形を作成できる。本作はマルチプレイには対応していないものの、完成したマップは他のプレイヤーと共有できるという。各々が作ったマップをもとに、遊びの幅も広がりそうだ。

本作においては、道路や線路などの敷設、車両の運行に加え、住民の満足度や諸問題への対処など、考えるべき項目は決して少なくない。シリーズ初心者の筆者としては、仕組みを把握するまである程度の時間が必要だと感じた。
一方で、難易度や経済システムは調整できるため、マイペースに遊べそうではある。敏腕マネージャーになった気分で事業を急成長させてもよし、街や景観を作り込んで好きな車両を走らせてもよし。プレイヤーが興味のある部分から自由に楽しめる懐の深さも、本作の魅力のひとつだと言えるだろう。
前作購入者にはお得な購入割引も
日本時間9月30日にいよいよ発売を迎える本作では、予約購入特典として、豪華客船「TS クイーン・メリー」、ランドマーク「大ピラミッド」、野生動物「アジアゾウ」が用意されている。スタンダードエディションのほか、追加コンテンツを収録したデラックスエディションも発売予定だ。
デラックスエディションには、2003年に退役した超音速旅客機「コンコルド」や、2階建ての赤いボディが印象的な「ロンドンバス」、1950年代から1995年まで西ヨーロッパで運行した豪華な国際列車「トランスヨーロッパ・エクスプレス」など、11種類の名車両を収録。さらにフランス・パリの「エッフェル塔」とインドの「タージ・マハル」の2つのランドマーク、3種類のマップなども追加される。
また、前作「トランスポートフィーバー2」の所有者が、同じプラットフォームで本作のスタンダードエディションまたはデラックスエディションを予約購入するか、発売後14日以内に購入すると、10%のロイヤルティ割引が適用されるそうだ。シリーズファンの方は、ぜひ活用してはいかがだろうか。
※画面は開発中のものです。
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