ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは、12月5日にグランドプリンスホテル新高輪において、国内でヒットしたプレイステーションフォーマットタイトルを表彰する祭典「PlayStation Awards 2011」を開催した。
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本祭典では、セールス部門(プラチナプライズ、ゴールドプライズ)の表彰に加え、昨年好評を博したユーザー投票による作品表彰部門として「ユーザーズチョイス賞」を設けたほか、海外制作作品から推奨タイトルを選ぶ「World Game賞」を新設している。また、開催当日の受賞式の様子は、動画共有サービス「USTREAM」を通じて生中継された。
そのほか、2008年から2011年に受賞したタイトルの中から、累計出荷本数50万本以上のPS3、PSPタイトルを対象に、「PlayStation Awards コレクション」として本日より対象店舗にて展開が行われる。これは、初めてPS3、PSPを購入する人、まだプレイをしていないユーザーにオススメのタイトルラインナップとなっている。さらに期間限定で、「PlayStation Awards コレクション」タイトルを購入した人の中から抽選で20名にPlayStation Vita」3G/Wi-Fiモデル初回限定版)をプレゼントする購入キャンペーンが実施される。
はじめに
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン プレジデント「河野 弘」氏は、最初の挨拶として、今回で17回目の授賞式を迎え、今まで全国のPlayStationファンや、プレイヤーに支えられてここまでプレイステーションビジネスが成長したとお礼を述べた。また、今年3月に発生した東日本大震災での犠牲者の冥福を祈ると共に、ソニーグループとして今後もさらに復興支援を行うと明かした。
そして、2010年11月~2011年10月までの一年間の家庭用ゲームソフト販売本数シェアとして、PSP「33%」PS3「21%」、合わせて54%を占めたデータ(エンターブレイン調べ)を発表、「プレイステーション」全体としては14%の販売本数の増加を達成していると語った。World Gameに関して、来年の3月にはイベントも企画しているそう。詳細は「プレコミュ」にて情報が公開されるとのことだ。
さらに、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役社長 兼 グループCEO「アンドリュー・ハウス」氏は、来場者やUstream視聴者にお礼を述べ、ユーザーやクリエイターとともに楽しめる本授賞式に出席できたことを喜んでいた。12月17日に日本を皮切りに世界で発売される「PS Vita」により、これからゲーム業界が盛り上がることを期待していると語り、開会の言葉とした。
クアドロプルプラチナプライズ/PSP「モンスターハンターポータブル3rd」
本賞は、累計出荷本数400万本以上のタイトルに贈られる最高の賞となり、「モンスターハンターポータブル3rd」は、本賞とゴールドプライズ(「モンスターハンターポータブル3rd HD Ver.」)、ユーザーズチョイス賞のトリプル受賞となっている。
今回の授賞式では「モンスターハンター」シリーズの歴史が詰まったプロモーションビデオをはじめに、たくさんのスタッフが登壇し、授賞式最後にはトリプル受賞を記念した鏡開きを実施。「モンスターハンター」のゲーム内に登場する大タル爆弾を模した酒樽を、登壇者がハンマーで割って「PlayStation Awards 2011」はフィナーレを迎えたのだ。ちなみにこのお酒はパーティーで配られたそうである。
登壇者
株式会社カプコン
プロデューサー「辻本 良三」氏
ディレクター「一瀬 泰範」氏
アシスタントプロデューサー「塩沢 夏希」氏
プロモーションTeam「東 紗千子」氏
EコマースTeam「浦沢 賀奈」氏
プランニングディレクター「江口 勝博」氏
WEB戦略Team「合瀬 仁志」氏
アシスタントプロデューサー「小嶋 慎太郎」氏
プロモーションTeam「小林 彰博」氏
店頭促進Team「小林 信彦」氏
プログラミングディレクター「澤田 一紀」氏
「末吉 英了」氏
開発推進Team「隅田 有紀」氏
「遠西 愛美」氏
「戸田 勝己」氏
開発推進Team「中野 広祐」氏
パブリシティ企画推進室「橋本 賢一」氏
ヒューマンリソースディレクター「疋田 裕一」氏
ディレクター「藤岡 要」氏
「牧野 忠義」氏
パブリシティ企画推進室「松田 年晃」氏
東日本販売Team「安田 侑司」氏
コミュニケーションプランニングTeam「米山 輝之」氏
受賞コメント
辻本氏:「モンスターハンターポータブル3rdのプロジェクトには、本日登壇したスタッフのほかに多くの人間の力を集結し、前作を必ず超えるといった意気込みで開発をしてきたタイトルでした。また、SCEのみなさんとは週に2、3回もの打ち合わせを重ね、本作を盛り上げるため、伝えるために力を注いでいただきました。また、ゲームというのは遊んでくれる人がいて成り立ちます。このような多くの人に遊んでくれたことにまずお礼を言いたいです。ありがとうございました。」
ゴールドプライズ
本賞は、累計出荷本数50万本以上のタイトルに贈られる賞となる。なお、「モンスターハンターポータブル3rd HD Ver.」もゴールドプライズを受賞したが、トリプル受賞のためコメントはクアドロプルプラチナプライズで発表された。
PS3「WORLD SOCCER Winning Eleven 2011」
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
クリエイティブプロデューサー「髙塚 新吾」氏
統括プロデューサー「初見 直哉」氏
受賞コメント
髙塚氏:「ありがとうございます。我がチームはこれで、PS・PS2・PS3すべてのハードで賞を取ることができました。これはひとえに我々の頑張りと、開発に打ちこむことができるハードを作ってくれたSCEのみなさん、そしてバグチェックなどでサポートしてくれたみなさん、この場を借りてお礼を述べたいです。1994年に発表されたPSから18年間も開発に携わることができたことがとても嬉しいです。」
PS3「グランツーリスモ5」
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
エンジニア「高野 修一」氏
デザイナー「樋口 陽介」氏
デザイナー「甲斐 智成」氏
受賞コメント
高野氏:「グランツーリスモ5は前作から長い期間開発を続けながら、やっと発売できたタイトルです。僕たちがやりたいことができるのはユーザーのおかげだと強く感じています。今まで10回以上のアップデートを重ねてきましたが、今月中にもちょっとしたアップデートも準備しています。次回作でもユーザーの支持を得られるような作品を作っていきます。」
PS3「真・三國無双6」
株式会社コーエーテクモゲームス
ω-Force「真・三國無双6」プロデューサー「鈴木 亮浩」氏
「真・三國無双6」ディレクター「宮内 淳」氏
「真・三國無双6」リードプランナー「一柳 篤」氏
受賞コメント
鈴木氏:「栄誉ある賞を頂きましてありがとうございます。50万本売れたというゴールドプライズを頂いたということでたくさんのユーザー様が遊んでくれたんだと嬉しく感じます。ユーザーズチョイス賞も頂いたのですが、クリエイターとしてはそちらのほうが正直嬉しいです。今後もユーザーズチョイス賞に選んでもらえるような作品を作っていきたいですね。」
PS3「テイルズ オブ エクシリア」
株式会社バンダイナムコゲームス
プロデューサー「馬場 英雄」氏
アシスタントディレクター「六川 紘平」氏
テイルズオブシリーズ 宣伝担当「清野 健太」氏
受賞コメント
馬場氏:「素晴らしい賞を頂いてすべてのスタッフに代わってお礼を申し上げます。テイルズオブシリーズが最後に賞をもらったのは10周年記念作品「テイルズ オブ アビス」以来5年ぶりですので、非常に感慨深いです。共に歩み、辛い時もくじけないで最後まで頑張り抜いたスタッフひとりひとりの力が形になったと思います。また本会場のクリエイターとともに切磋琢磨しながらゲーム業界全体を盛り上げていきたいと思います。」
PSP「FINAL FANTASY 零式」
株式会社スクウェア・エニックス
ディレクター「田畑 端」氏
プロジェクトマネージャー「上田 信之」氏
受賞コメント
田畑氏:「FINAL FANTASY 零式はもともとPSPでリリースするタイトルではなかったのですが、私を含め、開発スタッフもPSプラットフォームが大好きという理由で、今回PSPでの開発・発売を決定しました。今後もユーザーとプラットフォームと共に盛り上がっていきたいと思っています。」
ユーザーズチョイス賞
PSP「モンスターハンターポータブル3rd」
PSP「英雄伝説 碧の軌跡」
PS3「コールオブ デューティブラックオプス」
PS3「グランツーリスモ5」
PS3「キャサリン」
PS3「真・三國無双6」
PS3「メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~」
PS3「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア2」
PS3「テイルズオブ エクシリア」
PS3「DARK SOULS」
登壇者
株式会社カプコン プロデューサー「辻本 良三」氏
日本ファルコム株式会社 代表取締役社長「近藤 季洋」氏
株式会社スクウェア・エニックス 宣伝プロデューサー「井上 和則」氏
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント エンジニア「高野 修一」氏
株式会社インデックス プロデューサー・ゲームディレクター「橋野 桂」氏
株式会社コーエーテクモゲームス ω-Force「真・三國無双6」プロデューサー「鈴木 亮浩」氏
株式会社ガスト ディレクター「岡村 佳人」氏
株式会社スクウェア・エニックス プロデューサー「小林 大介」氏
株式会社バンダイナムコゲームス プロデューサー「馬場 英雄」氏
株式会社フロム・ソフトウェア 制作1部 執行役員/部長「宮崎 英高」氏
「PlayStation Store特別賞」
PSP「DISSIDIA duodecim prologus FINAL FANTASY」
PS3「CRAZY TAXI」
PS3「エレメンタルモンスター- ONLINE CARD GAME -」
PS3「初音ミク-Project DIVA- ドリーミーシアター2nd」
PS3「STREET FIGHTER III 3rd STRIKE ONLINE EDITION -Fight for the Future-」
登壇者
株式会社スクウェア・エニックス ディレクター「高橋 光則」氏
株式会社セガ 開発生産統括本部 第二研究開発本部「菅野 顕二」氏
株式会社ハドソン 代表取締役社長「上原 和彦」氏
株式会社セガ 開発生産統括本部 第二研究開発本部「大崎 誠」氏
株式会社カプコン CS開発副統括 兼 東京制作部長「小野 義徳」氏
World Game賞
「コールオブ デューティブラックオプス」
「リトルビッグプラネット2」
「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア2」
登壇者
株式会社スクウェア・エニックス 宣伝プロデューサー「井上 和則」氏
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 制作プロデューサー「谷口 新菜」氏
株式会社スクウェア・エニックス プロデューサー「小林 大介」氏
「PlayStation Awards 2011」オフィシャルサイト
http://ps-awards.jp.playstation.com/
Facebookファンページ
http://www.facebook.com/pages/PlayStation-Awards/122811954483991?sk=wall
公式Twitter
http://twitter.com/#!/PS_Awards2011