サイバーコネクトツーは、カプコンより発売中のPS3/Xbox 360「アスラズ ラース」について、9月8日より展示イベントをコトブキヤ秋葉原館にて開催、9月15日に会場にてトーク&プレゼント抽選会を実施した。

目次
  1. 「アスラズ ラース」展示イベント開催中!
  2. 感謝イベントとしてトーク&プレゼント抽選会実施
  3. プレゼント抽選会ではイーカプコンから特装版がプレゼント
  4. そして…ボクサーパンツを見つけた松山氏は…??
  5. アスラズ ラース展示イベント催事概要

「アスラズ ラース」展示イベント開催中!

「アスラズ ラース」は、アクションと映像演出が融合した、従来のゲームの枠にとらわれない、全く新しい体験型連続活劇アクションゲームで、カプコンとサイバーコネクトツーが強力タッグを組んで制作したPlayStation3/Xbox 360専用ソフトだ。非常に高い熱量を持ったこの作品は、発売当初から各方面で大きな反響を呼び、今回展示イベントが開催されることとなった。

展示イベントでは、イメージボードや世界観・キャラクターなどの膨大な設定資料のほか、収録台本や特製フィギュア、海外での特典物、キャラクターデザインの時津祐介氏とCC2のアーティストで同作のアートボードを務めた、細川誠一郎氏の2大アーティストによる描き下ろし複製原画などが展示された。展示と同時にグッズの販売も行われている。

感謝イベントとしてトーク&プレゼント抽選会実施

展示イベント開催期間中の9月15日には、感謝イベントとしてトーク&プレゼント抽選会が実施された。サイバーコネクトツー「松山 洋」氏と「下田 星児」氏の登壇に加え、本作のプロデューサーを務めたカプコン「土屋 和弘」氏も迎え、「アスラズ ラース」制作秘話や記事にはできないギリギリトークなどを語り合った。

やはり会場爆笑&記事には書けない話題も…!?

松山氏:発売から約半年経っていますが、カプコンさん的に「アスラズ ラース」の海外での手応えはどうですか?

土屋氏:もともと本作のコンセプトとなっていた「高い熱量を持った作品性」が、海外のプレイヤーにも国内と同じようなに伝わったと思います。海外からTwitterなどで「追加DLCの後日談を早く配信して!」と書き込むファンもいるんです。

松山氏:世界共通でゲームの熱量はしっかり伝わったんですね。

土屋氏:開発を始めるときにお互いで「(本作の)こういった熱さって必ず伝わるはずだよね、それを信じたいよね。」と話していたことがしっかりと、ストレートに伝わったことが嬉しいです。

松山氏:私たちは普段プロデューサー、ディレクターという言葉を使っていますが、土屋さんが普段されている「仕事」ってどんなものなんですか?

土屋氏:自分でもうまく説明できないです…(笑)。ゲーム業界のプロデューサーの定義って本当に難しいんですよ。映画業界などでは「プロデューサー=映画を作るためのお金を集める人」のように、タスクがはっきりしていて分かりやすいんですが。ゲーム業界では「究極のなんでも屋さん」みたいなところがあり、ゲームを制作するためのスタッフ集めや期間を調整したり、お客様に「このようなコンセプトの作品です」ということを、どのタイミングで発表するかなどほとんど全部担当しているイメージです。

松山氏:そうですね。企画のミーティングもするし、キャスティングやアフレコも立会います。もちろん宣伝も全部やりますし、結局全部やっちゃってますね、ゲーム業界のプロデューサーって(笑)。

土屋氏:なんで全部やらなきゃいけないのって複雑な思いもありますが(笑)。だから自分は、行動原理をシンプルに考えるようにしています。発売されたゲームをお客様が遊び終わってコントローラを置き「あー、面白かった!」って言ってもらえるのが究極の最終目標にしようと思っています。その目標を達成する過程で、良いスタッフやゲーム内の企画ももちろん、できることはなんでも取り入れて制作していきたいです。

松山氏:なるほど。さて次はサイバーコネクトツーでディレクターを担当する下田さんは、どんな仕事をしているんですか?

下田氏:「アスラズ ラース」の開発時は、まず作るためのチームを組むのが最初の仕事ですが、そのプロジェクトリーダーがディレクターです。見た目を作る「アーティスト・グラフィッカー」、実際にゲームシステムなどを設計する「ゲームデザイナー」、そしてそれをプログラムで動かす「プログラマー」、音楽やSEを担当する「サウンドデザイナー」、それぞれの部門でリーダーを作り、それをたばね、作品をどのような方向性で制作するのかをハンドリングするのが、ディレクターの仕事です。

松山氏:「アスラズ ラース」は、社外・社内あわせてピーク時には120人くらい開発チームがいたよね。それをあなたがたばねていたと!?

下田氏:まぁ…そうですね(笑)。

松山氏:「アスラズ ラース」の開発期間は約2年半くらいかかりましたよね?

土屋氏:コンセプトワークなどは早い段階でいただきましたね。ゲームの肉付けに入る前に、本当にこだわって時間をかけてコンセプトを決めていきました。

下田氏:開発チームはピーク時は120人くらいと言いましたが、プロジェクトの初期では5人くらいで担当しており、今回展示している絵の中には1人で書いたものもあります。

松山氏:時間の経過によって5人が10人、50人と増えて、ピーク時に120人を超え、ピークが過ぎたらだんだんと人数を少なくして仕上げていくといった感じです。でもこれだけの人数をハンドリングするのは難しかったじゃない?

下田氏:手が6本欲しかったです(笑)。

土屋氏:やっぱり言った…(笑)。

松山氏:あなたはしがない地球人だから無理です。「ウッ!!!」ってリキんでも生えませんから(笑)。そういえば下田さんが「太った太った」といろいろな方面で言われていましたが?

下田氏:先週(9月8日)にトーク&サイン会のときより、実は3kgやせたんです!今着ているTシャツも先週と同じサイズなんですよ。

松山氏:誰も気付かないわ…(笑)。今回の「アスラズ ラース」でカプコンとサイバーコネクトツーが、はじめて一緒にタッグを組んで制作したタイトルですが、ディレクターの「下田星児」は土屋さんから見てどんな人物ですか?

土屋氏:最初、松山さんに下田さんを紹介されたとき、こんな礼儀正しくて真面目そうな人だったら、仕事がやりやすそうだなと思ってました(笑)。ですが、クリエイターって実際に物を作り始めると、別のスイッチが入るようで、本当にワガママになるんです(笑)。でもこのスイッチを切り替えることができる人こそ、いいものを作れるんだろうなとも思います。目指したいものに対して貪欲だったり、頑固だったり、クリエイターとして本当に信頼がおける人だと感じましたね。マインドの部分ではサイバーコネクトツーさんとは最初からガッチリ歯車が合っており、「お客様から見て本当に最大の価値があるのか?」というのを社内全員で考えてくれていることが嬉しかったです。

松山氏:カプコンさんと仕事をするのは初めてだけど、土屋さんの印象はぶっちゃけどうだった?

下田氏:最初に紹介いただいたのは、東京ゲームショウの期間中にお昼ごはんを食べましょうと会ったのが初めてです。

土屋氏:当然一緒に仕事をする前で、プロジェクトなどもまったく発表していない段階でしたから、カプコンとサイバーコネクトツーの人間が会場で打ち合わせしているのを見られると大変ですからね、コソコソしていました(笑)。

下田氏:そのときに話した印象は「論理的な話をする人だな」と感じました。私もかなり論理的に話しますが(笑)。「情熱ベースだけどこんなもの作りたい!」と伝えると土屋さんは「それはこのようにお客様に伝わりますよ」といった回答をいただいたり、本当に伝えたいことが自分の思い込みで、正しく伝えられないときにも「なぜそうなるか?」というように説明をしてもらいました。そういったやり取りを繰り返していくことで「アスラズ ラース」の完成度が上がっていったと思います。

土屋氏:ありがたいですね(恥)。

下田氏:ただ、声はもうちょっと大きいほうがいいかな…と(笑)。ミーティングしていると土屋さんのそばにみんながスーッと寄って行くんですよ(笑)。

土屋氏:今日この会場に来る前にもカプコンのスタッフから「大きい声出すんですよ!」と言われてきました(笑)。

松山氏:土屋さんは、普段は大阪で仕事をしていると思いますが、お休みの日などは何をしているんですか?

土屋氏:趣味が多すぎてなかなか絞れないんですよ(笑)。映画は大好きですね。マンガも好きなんですが、よく同じ巻をかぶって買ってしまうんです。エヴァンゲリオン9巻なんて4冊持ってます(笑)。最近ハマっているマンガは「予告犯」です。

下田氏:僕は最近「アベンジャーズ」を観ました。期待値が高まっていて実際に見てつまらなかったらどうしようと不安だったんですが、すごく期待に答えてくれた映画でした。劇中でヒーローたちが1カットずつで大活躍するシーンでポロッと涙を流してしまったんです。まわりを見ると誰も泣いてなくて…(笑)。

松山氏:人と違いすぎるわ!(笑)。神様ってうまく作ってくれるもので、秀でているところがあると、逆に引っ込むところもあるんです。実は下田は衣食住に本当に無頓着なんです。博多に引っ越してきてサイバーコネクトツーに入社してから数年、家にベッドも冷蔵庫もなかったんですよ(笑)。「ゴルゴ13」に出てくるターゲットを狙うための仮の住まいかって。その後何年か経って会社の近くに引っ越してきたときに「生活を改める!」と言って、家具一式を買いに行ったみたいなんですが、お昼に話していたときに「家具ってスゴイっすね」「ベッドって気持ちいいすね」と話してました(笑)。でも家に行ってみると枕も掛け布団もなく「本当にベッド」しかなかったんですよ…。ご飯も「お腹いっぱいになるか・ならないか」といった判断しかないらしく、冗談で「泥水も飲めるやろ!」と聞いたら「飲めませんよ!上のほうしか!」と返してきたこともあります(笑)。

土屋氏:上澄みはOKと(笑)。

松山氏:まあ、そんなこんなで下田は人とはちょっと違う視点でものを見ているので、そのような彼が、見たこともない作品を作っていくんだと思っています。

プレゼント抽選会ではイーカプコンから特装版がプレゼント

トークショウの合間に実施されたプレゼント抽選会では、出演者3人と本作のキャラクターデザインの時津祐介氏の直筆サイン色紙(しかも8キャラクター!)や、サイン入り販促ポスターなど豪華景品が用意され、来場者はかなり盛り上がっていたぞ。

そして、特別賞品としてイーカプコン担当者から「ASURA’S WRATH特装版~天(テン)~」(私物)が提供され、ソフトと導入書にもサイン入りでプレゼントされた。さらに、会場で販売しているグッズを購入した人に特別に3人のサイン会も急きょ実施され、ファンとの交流を楽しんだ。展示会の会期は9月17日までなので、急いで会場へGOだッ!!

そして…ボクサーパンツを見つけた松山氏は…??

一通りトークショウと抽選会を終えた松山氏は、何かに気付き手にしたのは、会場でも販売している「ボクサーパンツ」!初日の9月8日には松山氏と下田氏が実際にはいてみせたが、今回はなんとツチヤズラースこと土屋氏もはいてしまったのだ。そしてその格好のまま、エンディングトークに突入ッ!

松山氏:土屋さんの言える範囲でこれからのお仕事について教えてください。

土屋氏:実は水面下で動いているものが多くて、準備しているものもあれば、監修を担当しているものもあります。

松山氏:来週一緒のステージに出演しますよね!?

土屋氏:はい。バンダイナムコゲームスより発売される3DS「プロジェクト クロスゾーン」ですね。

松山氏:モノリスソフトの開発チームで制作しているタイトルで、カプコン・セガ・バンダイナムコゲームスのそれぞれのタイトルのキャラクターが一同に介して戦うシミュレーションRPGなんです。実はサイバーコネクトツーもこの作品に関わっており、「ドットハック」シリーズからカイトとブラックローズが参戦、アフレコにも立ち会っています。そのステージが東京ゲームショウで開催され、なぜかバンダイナムコゲームス「松山洋(サイバーコネクトツー)」という謎の立場で登壇します(笑)。

土屋氏:サイバーコネクトツーさんと一緒にゼロから作品を作った中で自分が感じたことが、「お客様に本当に楽しんでもらいたい」ことを徹底的に追求してモノ作りをするということ。それに改めて気付かされたことが今は自分の糧になっています。

松山氏:今後の土屋さんの新作に期待ですね!さてスターチャイルド(星児)、今後はどんな活動をしますか?

下田氏:自分の名前(星児)を英語で表現するとこうなります(笑)。「アスラズ ラース」の開発を終えて、こういった形でお客様に会え、ディレクターとして1本のタイトルを作ったのは初めての経験でしたが、作品をお客様に喜んでもらえたことがとても嬉しかったです。今まで誰も体験できなかったようなものを「アスラズ ラース」で表現でき、手応えも感じていますので、これを糧にして今後も驚くような作品を作っていきたいと思います。

松山氏:現在開発しているタイトルですが、すべてのシリーズを凌駕する「NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム3」が東京ゲームショウにて試遊台が出展します。また7月に発表した「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」も試遊台の出展がありますのでぜひ遊んでください。「ジョジョの奇妙な冒険」は長い間連載されているマンガですので、社内開発チームもファンの代表として制作にあたっています。今後もどんどん情報を出していきますので期待していてください。サイバーコネクトツーは、「アスラズ ラース」の開発をはじめ、すべての経験を糧に次のクリエイティブに向かっています。もしかしたらまたカプコンさんとタッグを組むことがあれば、「アスラズ ラース」以上のドギモを抜くあっと驚く作品を発表できると思います。今後共よろしくお願い致します!

アスラズ ラース展示イベント催事概要

展示期間

2012年9月8日(土)~9月17日(月・祝)

時間

午前10:00~午後8:00 (金・土のみ午後9:00まで)
※トークイベント開催の為、9月8日(土)は午後3:30~、9月15日(土)は午後3:00~の展示観覧となる。

場所

コトブキヤ秋葉原館(東京都千代田区外神田1-8-8)5Fイベントスペース

入場料

無料・入場自由

詳細

サイバーコネクトツーホームページ内
http://www.cc2.co.jp/cc2news/?p=3856

主催

株式会社サイバーコネクトツー

協力

株式会社カプコン

アスラズ ラース

カプコン

PS3パッケージ

  • 発売日:2012年2月23日
  • 15歳以上対象
アスラズ ラース

アスラズ ラース

カプコン

Xbox360パッケージ

  • 発売日:2012年2月23日
  • 15歳以上対象
アスラズ ラース

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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