【台北国際ゲームショウ 2013】PS3「The Last of Us」文明が滅びた世界で生き残れ!JoelとEllieの成長や感染者の謎とは?スリリングな戦闘と心揺さぶる物語を

インタビュー
0コメント 細山田 亮太

2013年1月31日~2月4日まで台湾・台北市「台北世界貿易中心 南港展覧館」にて開催された「台北国際ゲームショウ 2013」。開発会社Naughty Dogによる「The Last of Us」ゲーム紹介&インタビューレポートを紹介する。

「The Last of Us」プレゼンテーション

「台北国際ゲームショウ 2013」会期中にアジアのプレス向けに開催された「PlayStation Asia Media Session 2013」。日本でも多くのファンを魅了した「アンチャーテッド」シリーズを手がけるNaughty Dog「Eric Monacelli」氏より、最新作PS3「The Last of Us」について簡単なゲームの紹介がなされた。

「The Last of Us」は、アメリカを舞台とし、40代後半の男性「Joel」と14歳の女の子「Ellie」を中心に、感染者(Infected)や数々の困難から生き残るサバイバルホラーアクションゲームだ。緊迫する戦闘だけでなく、JoelとEllieの成長が垣間見える物語も魅力となっている。

Naughty Dogは本作を制作するにあたり、どういうゲームを作りたいか?というファーストインスピレーションやキャラクター性も大事にし、バラエティ豊かなゲームに仕上げたという。また、アーティスティックな映画やコミック、小説、ノンフィクションドラマなどもフィーチャーし、ストーリーの中でキャラクターが成長ししていく描写を大事にしたとのことだ。

本作の世界観は、世界文明が滅びた後、自然が戻りつつあるアメリカが舞台となり、人類はがほとんど存在しなく、文化も衰退している。逆に自然は復活しており、地球としては本来の姿に戻っているのかも知れない。

また、文明が崩壊したことはゲームプレイにも影響しており、社会や経済も停止している中、限られた物資などがかなり貴重になっている。サバイバルアクションゲームとして物資(アイテム)の使用を良く考えながら行動することが大事とのことだ。キャラクターの心情が伝わるような、フィクション(ゲーム)とは思えない世界観や戦闘を実現している。

舞台となる新型の伝染病が流行した20年後の世界では、ほとんどの人間が伝染病に感染したようだが、なぜか感染しない人間も存在するようだ。無事な彼らは日々生き残るために必死で戦っている、まさに極限状態だ。もちろん食料や水、ガソリンなどもかなり貴重なものとなっている。

今回詳細が発表されたキャラクター「Tess」は、Joelのパートナーであり、ブラックマーケットのオーナーを務め、「Firefly」という自警団と合流することを目的としているようだ。悪事を働いても悪びれない戦略家。密売などもしている。

ハンズオンインプレッション

今回特別に用意された試遊版のビルドでは、崩壊した街を屋内~屋外への移動を繰り返しながら先に進む、本作の基本的なゲームシステムを体験することができた。

操作方法は「アンチャーテッド」シリーズと似ており、コントローラを握って困ることは全くなかった。崩壊して本来の姿を保っていない市街地や降りしきる雨など、リアルなグラフィックと、漏れてくる水や遠くで聞こえる何者かの声など、サウンド面でもかなり「空気」を感じることができた。

プレイヤーは基本的にJoelを操作し、そのまわりにEllieやTessが追従するのだが、彼女らのAIはJoelの行動を学習し、周りの状況によって先を進んでくれたり、援護をしてくれることもある。とにかくパートナーたちの行動や会話を逐一チェックするのだ重要に感じた。

また、先に進んでいくと薄暗い通路で懐中電灯を使う場面も多くなるが、そのライティングにも新しい技術が採用されており、照らした場所もただ「明るくなる」だけでなく「当たった場所の光の変化」がしっかりと演出されている。だからこそより怖いのかもしれない…。

感染者との戦いはもちろん銃で対峙することもできるが、文明が崩壊したこの世界では銃弾もかなり貴重。ここぞという場面でのみ使いたい。目が見えないかわりに聴覚が発達している感染者「クリッカー」は、常に気味の悪い音を発しながらうろつく。

フィールドに落ちているレンガ、空き瓶、バール、バットなどを拾って使用できるので、遠くにビンを投げてわざと音を出し、クリッカーが集まっている最中に逃げる、という作戦も可能。めちゃくちゃ怖いのが「クリッカーに気づかれて捕まると一撃死」という点。

試遊版で出会ったもう1つのタイプの感染者「ランナー」は、比較的ゆっくりとした速度でうろついているが、発見されるとものすごいスピードで襲ってくる。しかも集団だとかなり厄介。クリッカーと違って格闘術で倒すことも可能だ。

今回のバージョンでは全編英語音声のため、JoelとEllie、そしてTessの会話については理解ができなかったが、彼らの表情だけでも置かれた状況を想像することができる。なぜ世界は崩壊したのか、JoelとEllie、そして生き残った人たちの運命、感染者の行く末は?ますます先の展開を期待せずにはいられない試遊となった。

インタビュー

プレゼンテーション、そして試遊の後に、日韓合同での開発者インタビューが実施。Naughty Dog「Eric Monacelli」氏にいろいろお話を聞くことができたので紹介していこう。また、2013年3月14日に発売が予定されている「God of War:Ascension」に本作の体験版のプロダクトコードが同梱されることが明かされている。

――Naughty Dogとしてはアクション性にこだわりを持って制作されたのでしょうか?

Eric Monacelli氏:はい。やはりアクション性は重要でした。攻撃時だけでなく敵を回避する際にもアクションを楽しめるように制作しています。もちろんシネマティックな表現も同時に楽しめると思います。

――難易度の変更はありますか?

Eric Monacelli氏:今回の試遊バージョンには存在しませんが、Easy/Medium/Hardの3種類から調整できます。

――AI自体の難易度などは変化しますか?

Eric Monacelli氏:銃や使用できるアイテムの数の増減、AIの能力の変化などの調整はこれからとなります。

――今回の試遊バージョンで遊べた箇所は、本作の物語のどのあたりでしょうか?

Eric Monacelli氏:序盤になります。JoelとTassが隔離地域からEllieを連れ出し、自警団「Firefly」との合流を目指すといった箇所になります。

――イラストレーションではEllieが武器を持っていましたが、やはりゲーム中で彼女は成長していくのでしょうか?

Eric Monacelli氏:ストーリーが進むと、彼女が戦い方や行動などにも変化が現れ、武器を使いこなすこともできるようになります。JoelとEllieの関係と成長に関しては物語の中核となるので明かすことはできません。

――感染者(Infected)以外に生存した人間と対峙することもありますか??

Eric Monacelli氏:場所によっては感染者が多い、生存者が多いなど状況が変わっています。生存者がグループを作って戦っている場合もあるので、どのように対処するかはプレイヤー次第ですね。

――戦闘中にパートナーがいなくなっているような感じを受けたのですが、他のキャラクターを守っているような演出は考えていますか?

Eric Monacelli氏:Ellieが死んでしまうともちろんゲームオーバーですが、彼女もどんどん成長していくので「守り続ける」ことだけではなく、自分自身を守ることも重要となります。物語の中で描かれる2人の関係性の変化を楽しんでもらいたいです。

――感染者(Infected)を後ろからつかんだ際、「絞め落とす」という選択ができますが、そのメリットを教えて下さい。

Eric Monacelli氏:1つはクリッカーに気づかれないように(音を出さないように)するため、もう1つは銃弾が貴重なので格闘でも倒せるように、といった調整です。

――感染者(Infected)に有効な攻撃は?また感染者の詳細を教えて下さい。

Eric Monacelli氏:やはりヘッドショットが有効ですね。まだ発表していませんがもっと個性を持った感染者も登場しますので楽しみしていてください。ちなみに感染にはさまざまな段階(ステージ)があり、徐々に感染したり、何年も状態が変わらないなど個体差も多くなっています。しかも感染者は意識や思考もできますが、「人間に戻りたい」とは思わず「感染する欲望」に駆られて生きています。

――本作には車やバイクなど乗り物は登場しますか?

Eric Monacelli氏:今の段階ではお話しすることはできません。

――ありがとうございました。

※画面は開発中のものです。

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