【特別連載】「History of TOMB RAIDER」第3回 歴代シリーズ作を振り返る(前編)

0コメント 仁志睦

スクウェア・エニックスより、2013年4月25日に発売となったシリーズの最新作、PS3/Xbox 360/PC「TOMB RAIDER」をより楽しむための連載企画「History of TOMB RAIDER」。今回は歴代のシリーズ作品を1作目から順を追って紹介していく。

「トゥームレイダー」シリーズはこれまでに国内では9作品がリリースされている。今回はプレイステーションで発売された1作目「トゥームレイダース」から5作目「トゥームレイダー5 クロニクル」までを紹介していこう。10作目となる最新作の「TOMB RAIDER」は1作目よりも前の21歳のララが主人公となっているため、過去のシリーズ作をプレイしておく必要はないが、簡単な内容くらいは踏まえておいてほしい。

なお、外伝的な作品である「トゥームレイダー プロフェシー」(ゲームボーイアドバンス)やダウンロード専用ソフト「ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト」(PS3、Xbox 360)。海外のみで発売された作品などは、ここでは割愛させてもらう。

トゥームレイダース(PC/PS/SS)

1997年2月14日発売(日本での発売日)

記念すべきシリーズ第1作。物語はナトラ・テクノロジーの社長、ジャクリーン・ナトラからインカに眠る秘宝探索の依頼を受けたララが、雪深い山中にあるペルーの遺跡に降り立つところから始まる。見事に秘宝を手にしたララだったが、探索の途中にナトラの息のかかった殺し屋の襲撃を受ける。依頼にウラがあると知ったララはナトラより先に秘宝を集めることを決意。かくして、ララとナトラの世界を股にかけた秘宝争奪戦が開始される。

豊富なアクションを駆使して危険なトラップが満載のステージを進んでいくという、以降のシリーズの核となるシステムは1作目の時点でほぼ完成しており、エポックメイキングな作品として現在でも非常に評価が高い。クマ、ワニ、ライオンといった動物からティラノサウルスやミイラまで、さまざまなモンスターとのバトルはスリル満点。ローマのコロッセオやエジプトのスフィンクスなど、誰もが知るメジャーな古代遺跡が登場するのも魅力だ。

3Dで描かれた広大なステージとララのリアルなアクションで多くのファンのド胆を抜いた記念碑的作品。

トゥームレイダー2(PC/PS)

1998年1月22日発売

今回ララが狙う秘宝はサイアンの短剣。言い伝えによると、この短剣を心臓に突き刺した者は不老不死の力を得るという。ララはこの秘宝を求めて中国・万里の長城へと向かうが、そこではイタリアのカルト教団の者たちが暗躍していた。さらに、サイアンの短剣を守り続けてきたチベット僧たちも加わり、秘宝をめぐる戦いはみつどもえの様相を呈していく。

モーターボートやスノーモービルといった乗り物が新たに登場。アクションや武器の種類も前作より増えており、よりスリリングな冒険を体験できる。ベネチアの町や水上基地といった遺跡以外のステージが登場するのも大きな特徴のひとつ。ステージによってララがウェットスーツやジャケット姿になるなど、コスチュームの変化が楽しめるのもうれしい。なお、この作品まで日本版の主人公の表記は「レイラ・クロフト」となっていた。

モーターボートで水路を走り回ったりジャンプでガラスをぶち破ったりと、前作以上にハデなアクションを楽しめる。

トゥームレイダー3(PC/PS)

1999年3月4日発売

今度は太古の昔、南極大陸に落下したという不思議な力を持つ隕石をめぐって冒険が繰り広げられる。最初の舞台となるのはインド。インファーダと呼ばれる謎の部族が崇める「偉大な力を持った石」を探し求めていたララは、そこで南極大陸を調査していたウィラード博士と出会い、彼から同じ秘宝をあと3つ探してほしいと依頼されることになる。

主人公の表記が現在の「ララ・クロフト」になった初めての作品。最初のインド編をクリアすると、ネバダ、ロンドン、南太平洋諸島の中から次に進むエリアを選べるルート選択システムが採用されていたり、近代的な軍事基地や高層ビルが立ち並ぶロンドン市街などが冒険の舞台になっていたりと、過去の2作と一味違う内容になっている。プレイステーション版がどこでもセーブできる国内版とセーブポイントが限られていて敵の体力も高めになっている高難易度の海外版の2枚組でリリースされたことでも話題を呼んだ。

よつんばいになって進む「ほふく前進」や天井につかまって移動する
「モンキースイング」といった新アクションが追加された。

トゥームレイダー4 ラストレベレーション(PC/PS/DC)

2000年7月19日発売

ララがかつての師であるヴァーナー・フォン・クロイ教授と秘宝をめぐって争うことになるシリーズ第4作。物語はララが秘宝「ホルスのアミュレット」を手に入れるべく遺跡を探索するところから始まる。見事にフォン・クロイを出し抜いてアミュレットを手に入れたララだったが、その秘宝は古代エジプトの邪神セトを封印していたものだった。かくしてララはセトの復活を封じるべく、エジプトを舞台に冒険を繰り広げていく。

フォン・クロイの指示に従って少女時代のララを操作するチュートリアルステージが話題を呼んだ作品。ボリュームはシリーズ屈指で、いくつものステージを行ったり来たりするなど、内容もさらに複雑さを増しており、歴代作品でトップクラスの難易度を誇っている。また、この作品からロープにつかまって遠くに飛び移るロープアクションが取り入れられた。

チュートリアルステージには16歳のお下げ髪姿のララが登場。
ここで彼女の愛用するバックパックの由来が明らかにされる。

トゥームレイダー5 クロニクル(PC/PS)

2001年5月31日発売

「1」と「2」の間に起こった事件や少女時代のララが体験した一晩の出来事など、これまでに語られなかった4つの冒険を執事のウィンストンや友人のダンスタン神父らが振り返るというオムニバス形式の作品。「1」に登場した敵と再び戦ったり、「4」のチュートリアルステージで登場した秘宝をめぐってフォン・クロイ教授と争ったりと、ストーリーもファンがニヤリとするものが多く、シリーズの集大成というべき内容になっている。

新アクションは左右のバランスを取りながらロープの上を進む「綱渡り」や平行棒につかまって回転で勢いをつけて対岸に渡る「大車輪」など。巨人像、ゴースト、ロボットなど、登場する敵もバラエティに富んでいて、やり応えはタップリだ。また、PC版にはオリジナルのステージを作成できるエディターソフトが同梱されており、多くの自作ステージがネットで公開された。

ゲームは「ララの葬儀」という衝撃的なシーンから始まる。
彼女は死んでしまったのか? 答えはラストで明かされることになる。

いずれも10年以上前に発売されたものだけに、グラフィックはかなり古くさく感じられるが、ゲームとしての面白さは近年の作品にまったくヒケを取ってはいない。実際、筆者はこの企画のために改めてプレイし直してみたのだが、かなり楽しむことができた。現在では、どの作品もちょっと入手しづらくなっているが、機会があればぜひプレイしてみてほしい。

最後に、この時代に発売されたPC版の特別バージョンについて簡単に説明しておこう。1作目は非常に人気が高かったこともあって、PC版では発売後にいくつかの新マップがオフィシャルサイトで公開された。特別バージョンはこれらのダウンロード用の追加マップと製品版をセットにしたもので、「トゥームレイダー ゴールド」というタイトルで発売されている。

追加されたマップはかなりやり込んだ熟練プレイヤーでも苦戦するほどの高難度を誇っていたが、それでも多くのファンに楽しまれたという。そのため、2作目と3作目でも「ザ・ゴールデンマスク」、「ロスト・アーティファクト」という追加マップを同梱した特別バージョンが発売された。

次回はプレイテーション2以降に発売された4作品を紹介。マシンパワーのアップにともなうグラフィックの変化には特に注目だ。

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