10月22日にAndroid向けに配信開始、iOS版が10月28日に配信される「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」のプレイレポートをお届けする。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」は、エイチームとブシロード、TBSテレビの3社が共同開発するスマートフォン向けRPG。ミュージカルやアニメといった異なるメディアでひとつの作品を描くメディアミックスの一端を担っており、ゲームならではのオリジナルストーリーが進行する。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のプロジェクト自体は1年以上前、2017年9月に第1弾となるミュージカルが上演。その1年後にTVアニメが放送され、着実に熱気を高めてきた。ミュージカルに出演したキャストがそのままアニメやゲームの声優を務めている点も大きな特徴で、それぞれの作品がリンクしていることを強く印象づけている。

長く見守ってきたファンからすれば、「ミュージカルともアニメとも違うストーリーはどんなものか」といったところに注目が行くと思うが、一方で作品の世界観を活かしたRPGとしての側面も見逃せない。ということで、本作はゲームとしてどんな魅力を持っているのか、プレイレポートを通して紹介していこうと思う。

舞台少女が力を合わせ、華麗なレヴューを作り上げる

本作のバトル(作中では「レヴュー」と呼ばれている)はターン制のシステムになっており、毎ターンどの舞台少女に、どんな行動をさせるかをじっくり考えながら進めていく。1ターンにつきプレイヤーにはAP(アクトポイント)が6ポイント用意される。そしてチームに入っている舞台少女は1~3ポイントを消費する攻撃や補助行動を3種類ずつ所持している。6ポイントを最大限活用し、相手にダメージを与えていくのが本作の基本だ。

APのパネルは画面左から右へと流れていき、顔のアイコンが表示されている順番で行動を起こす。APが小さい攻撃は弱めだが、その分早く行動を起こせる利点もある。相手のカズや状況に合わせて順番を考えていこう。

注意したいのが、舞台少女が持つ攻撃方法はすべてを自由に選べるのではなく、その中からランダムで5種類に絞られてしまう点。あてにしていた攻撃が出てこなくてピンチに陥るケースも考えられるというわけだ。

また本作では敵味方の全キャラクターに属性が設定されている。スマートフォン向けのRPGではおなじみの三すくみの関係になっているが、本作では三すくみの関係が2種類用意されているのも大きな特徴だ。三すくみ×2で合計6種類の属性が存在し、全種類の舞台少女を育てるのはなかなか時間がかかりそう。その反面、より多くの舞台少女に活躍の余地があるというポジティブな見方もできる。

チームは最大5人まで編成することができるが、あえて人数を減らして、強力な攻撃を選びやすい構築にするのも手だ。とはいえ、プレイヤーレベルが低いうちは総コストの数値が低く、自然と少人数のチームになりがちなのだが…。プレイヤーレベルが上がっても、この悩みが尽きることはないだろう。

コストの話題が出たところで、本作におけるチーム編成のしかたについても触れておこう。チームは実際に戦いを繰り広げる舞台少女と、彼女たちに設定できる「メモワール」で構成されている。舞台少女とメモワールにはそれぞれコストが設定されており、これが上限を超えないように調整する必要がある。特に序盤のうちだと、上述のように人数を減らしたり、メモワールを付けなかったりといった工夫が大切だ。

メモワールはアニメの一場面や、舞台少女たちの日常風景などが描かれている。
舞台少女はこれを装着するとさまざまな能力が上がる、いわば装備品だ。
編成のときは「>>>」というマークにも注目したい。
これは舞台少女が得意とする役割、前衛・中衛・後衛を表している。
レヴューでは前衛が攻撃を受けることになるので、最優先で組み込みたいところ。

そしてもうひとつ、チームには舞台少女たちが歌う楽曲を設定することも可能だ。舞台少女が攻撃などの行動を起こすたびにキラめきゲージが貯まり、マックスになるとクライマックスレヴューを発動できる。クライマックスレヴューの状態になるとあらかじめ設定した楽曲がBGMとして流れ、それと同時に強力なクライマックスアクションを使用できる。3Dで表現された本作において、このクライマックスアクションこそが最大の見所。舞台少女の攻撃方法はそれぞれでまったく異なり、演出も見応え充分。全員の演出を見てみたいと思うのは、筆者だけではないはずだ。

多彩な選択肢を用意した成長要素

どれだけ優秀な舞台少女を編成に並べても、レベルが低ければなかなか活躍は難しい。攻略のための強化は怠ってはいけないものだが、そのバリエーションもかなり豊富。レヴューを重ねたり、レッスンチケットを与えての基本的なレベル上げはもちろん、アイテムを使用してのスキルパネル開放もある。スキルパネルの開放に必要なアイテムは多岐にわたり、攻略中に手に入れた何気ないアイテムが強化に役立つことも。

スキルパネルは9マスあり、すべてを埋めるとランクアップ。
ランクアップの際にはすべてのステータスが上昇する嬉しいおまけ付きだ。

また、才能の結晶というアイテムを使用すれば、舞台少女のレアリティを1つ上がり、ステータスが大幅に底上げされる。才能の結晶は特殊なゲーム内通貨で購入するか、舞台少女が単独でレヴューに挑むかの二通りの入手方法がある。行程に時間がかかるものの、ステータスの上がり方は一目を置くものがある。

「ギフト」というアイテムを渡して絆レベルを上げることでもステータスは上昇する。しかも絆レベルを一定まで上げると舞台少女固有の絆ストーリーまで開放される。お気に入りの舞台少女がいる場合は、こちらを優先するのもいいだろう。

このように、1人の舞台少女を育てるだけでも多くの選択肢と可能性があるのは本作の魅力と言えよう。今後はメインストーリーだけでなく、強力な敵と戦うイベントもいずれ登場するはず。一見倒せるように思えなくても、くまなくチェックすれば攻略の糸口が見えてくるかもしれない。

そしてその先に待っているのは、膨大なテキストの数々。本作ではアニメにも登場した聖翔音楽学園の9人だけでなく、ゲームオリジナルキャラクターも登場する。日本舞踊や華道など伝統芸能系の授業を行う凛明館女学校、聖翔音楽学園に並ぶ舞台女優育成の名門・シークフェルト音楽学院、芸能分野における学生の才能開拓をモットーとするフロンティア芸術学校。それぞれに個性があり、独自のストーリーを持っている。メインストーリーや絆ストーリーも合わせれば、配信直後にもかかわらず相当なボリュームということになる。

もちろん収録されている内容で終わりではなく、これからもどんどん成長していくだろう。1年後、あるいはその先でどんな姿を見せてくれるのか、楽しみな作品がまたひとつ増えた。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-

エイチームエンターテインメント

iOSアプリiOS

  • 配信日:2018年10月28日
  • 価格:基本無料

    少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-

    エイチームエンターテインメント

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2018年10月21日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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