バンダイナムコエンターテインメントが展開する「アイドルマスター ミリオンライブ!(以下、ミリオンライブ!)」。2019年3月3日に行われた「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 12&13 発売記念イベント」の模様をお伝えする。

現在「ミリオンライブ!」では、「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ(以下、ミリシタ)」に登場する楽曲を収録したCDシリーズ「MILLION THE@TER GENERATION」が展開されている。今回のイベントは、2018年12月26日発売の「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 12 D/Zeal(以下、MTG12)」、2019年1月30日発売の「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 13 りるきゃん ~3 little candy~(以下、MTG13)」を対象として行われた。

イベントには、D/Zealより愛美さん(ジュリア役)と田所あずささん(最上静香役)、りるきゃん ~3 little candy~より近藤唯さん(篠宮可憐役)、小笠原早紀さん(野々原茜役)、Machicoさん(伊吹翼役)と各ユニットメンバーが勢揃い。ここでは、1回目の模様をお届けしよう。

「ミリオンライブ!」のCD発売記念イベントとしては平成最後となる今回。冒頭の挨拶では、なぜかじゃんけんの勝者がひな祭りの“お雛様”になるゲームが始まり、勝ったMachicoさんはステージ中央で歓声を浴びる。そんな和やかな雰囲気の中、CD収録楽曲やドラマについて語るトークコーナーへ。

まずは、D/ZealをフィーチャーしたMTG12の話題から。ドラマパートには静香の親友として伊吹翼も登場するのだが、シリアスな物語だからこそ翼の底抜けの明るさが良かったと振り返るメンバー。最初は翼も静香のテンションに合わせてみたものの、「いつもの明るさで」というディレクションがあったのだとか。

また、MTG12は「ミリオンライブ!」史上初のオリコンシングルランキングでウィークリー1位を獲得したことも記憶に新しいところ。それを祝して愛美さんと田所さんは2人でご飯に行ったそうで、歌い方やボイトレのことなどを聞いてきたのが“シズ”(作中でジュリアが静香を呼ぶ時の言い方)っぽかったと愛美さんは話していた。

一方、MTG13は楽曲もドラマも乙女の可愛らしさに溢れた1枚。ドラマのストーリーとリンクしている歌詞にも注目して欲しいと近藤さんが話せば、小笠原さんは少女漫画みたいな甘くてふわふわした話は照れちゃうと顔を赤らめる。

また、ライブでの振り付けもキュンキュンするとのことで、3人が見つめ合うところなどのポイントを紹介。しかし、その女子会のような可愛らしさを、Machicoさんは独特の表現や言い方で説明して笑いを誘っていた。

続いては、「アウトオブシアターデイズ」のコーナー。“どこで”“何を”“誰が”の書かれたカードを引いて、そのシチュエーションに合ったセリフをアドリブで披露する、リリースイベントお馴染みのコーナーだ。

ひとつ目のお題は“温泉で お寿司を食べながら 篠宮可憐”。お寿司といえばわさび、わさびといえば舞浜歩ということで、歩を探すセリフを披露した近藤さん。しかし、温泉要素がないと愛美さんからダメ出しがあり、テイク2をやることに。温泉に入りながらお寿司を食べるシチュエーションに変更し、今度はわさびが多すぎるという理由でやっぱり歩を登場させていた。

次の“保健室で 半分眠りながら ジュリア”では、保健室で寝るジュリアを起こす相手として翼(Machicoさん)を巻き込む愛美さん。とはいえ、2人ともそこは慣れたもの。見事なアドリブコントで楽しませるのはさすがだ。

さらに、Machicoさんは“ライブハウスで 熱く語り合いながら 伊吹翼”とのお題で、語り合う相手として静香(田所さん)を巻き込む。3年B組で有名なあの先生の「人という漢字は……」の話も飛び出すなど、さらにコントの様相を呈していく。

巻き込みはどんどん続き、“宇宙で ミリシタしながら 野々原茜”では「ミリシタ」でフルコン出来そうな人として可憐(近藤さん)が宇宙に呼び出されてしまう。近藤さん自身、「ミリシタ」がかなり上手なだけに大盛り上がりとなった。

最後のお題は“お花見会場で くだを巻きながら 最上静香”。ジュリアと歌うのは緊張しちゃうし、ご飯に誘われたんだけど……と翼に愚痴をこぼしまくる静香。しかし、翼によると他のメンバーも花見に来ているそうで、結局全員が登場する羽目に。

困った愛美さんは、オチとして「私たち、D/Zealです!」と決めポーズで締めようとするも、田所さんと息が合わず失敗。リテイクで恥ずかしながらなんとか成功させて、みんなを楽しませてくれた。

イベント後半はライブコーナー。まずは、“りるきゃん ~3 little candy~”が「ハルマチ女子」を披露。3人が顔を合わせる前奏から「ミリシタ」内でも見られる可愛い振り付けと歌声で、みんなをキュンキュンさせていく。ちょっと鼻に抜けるような近藤さんの歌声、とろける甘さのMachicoさん、真っ直ぐにギュッと掴んでくるような小笠原さんと、それぞれの可愛さが重なって会場を包み込んでいった。

MCでは、レコーディングで「少女感を出して」「もっとキラキラして」「16歳を思い出して」などと言われたことを明かす3人。そんな可愛さをさらに全開にして、続いて「彼氏になってよ。」へ。曲中のセリフやソロパートも乙女の気持ちが込められており、ラストの「君のことが好きです」との言葉からのハートマークは最高のキュンポイントのひとつだった。

対照的に、強さと格好よさで魅了したのが“D/Zeal”だ。暗転の中で定位置に歩み寄るところから雰囲気を漂わせていた2人は、「ハーモニクス」で圧倒的なステージをみせる。魂と気合が押し寄せてくる歌声、スタンドマイクを使ったパフォーマンス、前をキッと見据えたりスッとはずしたりする視線など、それぞれの個性がぶつかり合い、共鳴する。赤と青のコントラストや背後からのライティングも彩りを添えていた。

曲後には“D/ZealらしいMC”に挑戦する楽しいところもみせた2人は、またスイッチを入れて「餞の鳥」を披露。ひとつひとつ言葉を噛み締める歌声は、込められた気持ちが濁流となって心に流れ込む。田所さんの突き刺さるような歌声、愛美さんの他を凌駕するような雰囲気、そんな2人がふと顔を見合わせるところや、最後に歩み寄ってポーズを決めるところも感動的だった。

今回の両極端のユニットによるステージは、「ミリオンライブ!」の奥深さをみせてくれたとも言えるだろう。そんなメンバーたちが、最後に全員で「Brand New Theater!」を披露してイベントは終了となった。

セットリスト

01. ハルマチ女子/りるきゃん ~3 little candy~
02. 彼氏になってよ。/りるきゃん ~3 little candy~
03. ハーモニクス/D/Zeal
04. 餞の鳥/D/Zeal
05. Brand New Theater!/全員

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