パルコは、ナンヅカとポケモンと、展覧会「レリックス オブ カントー スルー タイム(Relics of Kanto Through Time)」を、8月1日から8月16日までの期間、渋谷PARCO 4F・PARCO MUSEUM TOKYOで開催する。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催が延期となっていた「レリックス オブ カントー スルー タイム」。本プロジェクトは、ポケモン史上初となる本格的な現代アーティストとのコラボレーションプロジェクトとして2020年4月に始動。4月にはUTとのコラボTが発売され、6月には渋谷のナンヅカ ギャラリーで展覧会も開催された。
プロジェクト第3弾となるこの展覧会では、アーティストのダニエル・アーシャム氏によって新しく生まれ変わったポケモンの未公開の彫刻作品に加え、氏が掲げる作品コンセプト「Fictional Archeology(フィクションとしての考古学)」の世界観を体感できるインスタレーションが世界初公開となる。
今回、展覧会の開催に先駆けて行われたメディア向けプレビューの模様をお届けしよう。
「レリックス オブ カントー スルー タイム」を手掛けるダニエル・アーシャム氏は、NYを拠点に活動をするアーティストで、その作品は「Fictional Archeolog(フィクションとしての考古学)」というコンセプトに基づく。架空の未来を独自のフィルターで切り取った作品たちは、一件すると風化して荒廃的な様相だが、それは見る人によっては悲壮感を感じるものかもしれないし、ほころびから見える結晶の輝きがポジティブな未来を想像させるものかもしれない。
「これから1000年後、西暦3020年にポケモンを発掘してみると――?」というテーマは、従来の3次元作品に“時間”という概念を掛け合わせ、4次元で作品の意味を私たちに問いかけてくる。それこそが氏が表現するインスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)だ。
ダニエル・アーシャム氏の作品の多くが白や黒を基調にデカダンな作風なのは、氏が生まれながらに色覚異常を持つことに由来する。素材には石灰やブロンズなどが用いられており、近くで寄ってみると素材本来の持ち味が如実に感じられるだろう。展覧会名に“カントー”とあるように、ここでは氏が幼少の頃から親しんだというピカチュウ、ヒトカゲ、ゲンガーといったカントー地方のポケモンたちや、ポケモン図鑑やモンスターボールなどが展示されている。
会場では、記念グッズも販売されている他、「Daniel Arsham×Pokémon Crystalized Pikachu」の抽選販売に参加することも可能だ。また、前売り券を購入すると「Crystalized Pokémon」ステッカー」が配布される。
展覧会は日時指定の入場制となっているため事前にチケットを購入する必要があるが、渋谷PARCO 2Fの「2G」では、一部作品の展示や限定グッズの販売も行われる予定だ。なお、販売方法等はP-ROOM THE WORLDのアカウントにて告知される。
P-ROOM公式サイト
https://proomtheworld.com/news/3601/
さらに渋谷PARCOの入り口前には約2メートルサイズのブロンズ製「ピカチュウ」のパブリックアートも展示されている。こちらはビジュアルはもちろん、その巨大なサイズ感に圧倒される作品になっているので、近くに寄った際などにぜひ見てもらいたい。
「レリックス オブ カントー スルー タイム」は、明日8月1日より日時指定入場制で開催予定だ。電子チケット販売サイト「LivePocket-Ticket-」にて前売券が販売されているので、こちらをチェックしておこう。
開催概要
タイトル:「Relics of Kanto Through Time at PARCO MUSEUM TOKYO」
会期:2020年8月1日(土)8月16日(日)10:00~21:00
入場料:700円
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(東京都渋谷区宇田川町 15-1 渋谷PARCO 4F)
主催:PARCO
制作:DANIEL ARSHAM STUDIO
CURATION:NANZUKA
協力:The Pokémon Company 、 HYPEBEAST
公式サイト
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=425
※入場は閉場の30分前まで
※最終日18時閉場
※営業日時は感染症拡大防止の観点から変更の可能性があります。
※最新情報は展覧会HP(https://art.parco.jp/)をご確認ください。
※前売券でご入場の方には特典として「Crystalized Pokémon」ステッカー非売品進呈
※前売券は日時指定チケット制となります。
※パブリックアート作品は1Fの公園通り側エントランス付近に設置されます。