Electronic Artsがサービスを提供するバトルロイヤルゲーム「Apex Legends」で、5月4日より始まる新シーズン「英雄の軌跡」の先行プレイレポートをお届けする。

飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続ける「Apex Legends」。リリースから2年、今年4月には総プレイ人口が1億人を突破したことからも、その人気ぶりが伺える。ゲーム内では、現在シーズン8が進行中だが、その熱も冷めやらぬまま、5月4日(現地時間)には新シーズン「英雄の軌跡」がスタートする。

この新しいシーズンでは、新レジェンド「ヴァルキリー」の参戦、新モード「アリーナ」の恒常導入、マップ「オリンパス」の改変など新要素が目白押しだ。もちろん、細かなバランス調整や新しいシーズンパスなども追加される。その内容を配信に先がけてプレイしてみてのインプレッションをお届けする。

新レジェンド「ヴァルキリー」

新レジェンド「ヴァルキリー」は、「タイタンフォール」に登場するタイタンのパイロットであるバイパーの娘だ。彼女の魅力はパッシブスキル「VTOL JETS」に詰まっている。ジャンプ後など、空中にいる状態でスペースキーを押すと背中のジェットパックを吹かせて上空に飛び上がり、専用のゲージが空になるまで上昇することができる。

ジェットパック使用中は、右クリックでホバリングすることも可能だ。

空を飛ぶという、これまでの「Apex Legends」には存在しなかった非常にエキサイティングなキャラクターだが、一方で使い方には少々クセがあるので、その点も紹介しておこう。

まず、ヴァルキリーは飛行中に、銃を撃つ、回復アイテムを使う、投擲物を投げるといった行動ができない。ホライゾンの戦術アビリティ「グラビティリフト」のように、上を取りながら攻撃をしたり、上昇しながらバッテリーを巻いたりといったことはできないので、使い勝手は大きく異なる。

そこで活躍するのが戦術アビリティの「MISSILE SWARM」だ。一定範囲にミニロケットを飛ばし相手を攻撃するというアビリティで、飛行中に唯一使えるアクションとなっている。ダメージ自体はそこまで高くないのだが、アークスターのようにスタン効果を与えることができるため、攻撃の起点を作ることができる。スタン時間はアークスターほど長くはないので、味方と連携することでより効果を発揮する。

アルティメットは、使用すると上空に飛び上がり、頂点に達したところでダイブ状態になる「SKYWARD DIVE」。味方を巻き込んで飛ぶことも可能で、疑似的なジャンプタワーのようなものだ。窮地を脱する際はもちろん、残り部隊数が少なくなってきたときに漁夫に向かうような使い方も可能なので、使いどころさえ間違えなければかなり強力なアビリティになりそうだ。

ヴァルキリーは、ダイブ中に敵をスキャンして位置を特定することが可能だ。
アルティメットを使って周囲を索敵するような使い方もあるかもしれない。

空中を自由自在に移動できるという唯一無二の特性を持つヴァルキリー。今回の先行プレイでも、新レジェンドということもあってほぼ全ての部隊で使用され、様々な使い方が試されていた。個人的に強いなと思ったのが、有利な状況で相手を詰めにいく状況。障害物などを一切無視して死角から現れる動きはかなり強力で、油断していると一気にチェックメイト、なんてことが多々あった。

一方、ジェットパックは音がかなり大きく、使用するとすぐに位置が特定されてしまう。加えて空中での移動速度はゆったりとしており、位置がばれている状態で飛ぶとすぐに撃ち落されてしまうことも。ジェットパックを小刻みに吹かせて上下に移動するなど、予測しづらい動きを心がけるといいだろう。

リコン型のキャラクターなので調査ビーコンをスキャンすることも可能だ。
新武器「ボセックボウ」

新シーズン「英雄の軌跡」では、新武器として新たに「ボセックボウ」が追加される。「Apex Legends」では初となる弓状の本武器は、新しく新設される“マークスマン”タイプにカテゴライズされている。弓を引き絞り、放つという動作で攻撃を行うため、一発、一発に集中力がいるものの、リロードの隙が無く、一定間隔で攻撃し続けることができるのが強み。最大まで溜めることでヘッドショットで123、胴体で70というダメージを出すことができる。

また、新しく追加される2つのホップアップを装着することで使い勝手は大きく向上する。1つ目は、矢がショットガンのように拡散する「シャッターキャップ」。このホップアップを装着すると射撃モードの切り替えで、通常射撃と拡散射撃を状況に応じて使い分けることが可能だ。拡散射撃は逆三角形状の軌道を描き、最大溜めでおおよそ50~70のダメージを出すことができる。

もう一つが、最大溜めまでの時間を短縮することができる「デッドアイズテンポ」。こちらのホップアップを装着すると照準の下にゲージが表示されるようになり、最大溜め状態になった瞬間にテンポよく射撃を行うと青いランプが点灯、最大まで点灯することで次の攻撃の溜め時間が短縮されるようになる。ランプはADS時で3、腰だめで2だ。

遠距離射撃時に「デッドアイズテンポ」を上手く使おうとすると、一定テンポでの射撃と精密なエイム動作という2つを同時にやってのける必要があるのでかなり難しいが、矢が拡散する「シャッターキャップ」と併用することができれば、EVA-8オートのように腰だめでガンガン打ちまくる使い方ができるのでかなり強力だ。

「Apex Legends」では試合が進むごとにフィールドが狭くなっていくため、遠距離武器は徐々にその有用性が薄れていってしまうが、「ボセックボウ」は遠・近どちらでも使えるのが最大の強みかもしれない(ホップアップさえ見つかれば……だが)。

なお、弾は既存のアモではなく、新アイテムの“矢”を使用する。矢は1スタックで48本持てるため、カバンの圧縮にも繋がりそうだ。総じてコストパフォーマンスに優れた武器といえるだろう。

1~2スタックあれば弾は十分に足りそう。
ちなみに矢は刺さった場所に残るので後で回収することが可能だ。
これは頭に矢が刺さりっぱなしのヴァルキリー。

実際の使用感は以下の動画で紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

マップ「オリンパス」改変

シーズン7で追加された空中都市「オリンパス」は、新シーズンでマップの一部が改変されることになる。現在も比較的好評なマップではあるが、開けている空間が多く長距離武器が有利になっていたことが変更の理由だ。

具体的にはマップ下部の、「ソーラーアレイ」「盆栽プラザ」「軌道砲」の間に「イカロス」という宇宙船が不時着しており、宇宙船の内部を探索することが可能となっている。

イカロスは宇宙を探索中に、謎の植物に寄生されてオリンパスに落下したというバックボーンがあり、船の内部に根を張る植物は遮蔽物として利用することもできた。また、科学者の遺体からはキーカードが手に入り、それを使用して戦利品を獲得することもできるようだ。船の内部には、サプライボックスなどの物資が潤沢にあるので、新シーズンが始まってからしばらくは、かなりの激戦区になることが予想される。

イカロスの追加が大きな変更点となるが、細かな調整としてバルーンの数が減少している。これによって、理不尽な横やりを受けることは少しだけ減るかもしれない。また、ヴァルキリーのアルティメットの有用性が相対的に増したとも言えそうだ。

新モード「アリーナ」

新シーズンの最も大きな変化、それが新モード「アリーナ」の実装だ。アリーナでは、これまでのバトルロイヤル形式での戦いではなく、3vs3のチームデスマッチが楽しめる。相手部隊を全滅させると1ポイントを獲得。相手チームに2ポイント差をつけた状態で3点先取することで勝利となり、最終戦となる9ラウンドではサドンデスの戦いが行われる。

アリーナならではの要素として、アイテムを購入する準備フェーズがある。戦いが始まる前に30秒の猶予時間が与えられ、所持しているポイントの中で自由にアイテムを購入することが可能だ。武器は、EVA-8オートが250ポイント、マスティフが500ポイントというように、性能によって購入コストが変わり、カバンや投げ物などもこれに含まれる。また各武器のアタッチメントなども追加ポイントを支払って購入する形だ。

面白いのが、各レジェンドが所有している戦術アビリティやアルティメットもポイントで購入しなければいけない点。こちらもアビリティの内容で購入ポイントが異り、アリーナで強力なアビリティは高く、そうでないアビリティは低く設定されている。これによって、レジェンド間のバランスが取られている形だ。

ヘルメットとシールドは、ラウンドの経過でレベルが上げっていく。

アリーナは、完全な3vs3の戦いとなるため競技性に特化しているのが特徴だ。バトルロイヤルモードでは漁夫の存在や、拾えるアイテムなどによって、どうしても運が絡んでしまうが(それが利点でもあるのだが)、このモードでは完全に公平な条件でファイトを楽しむことができる。

また、初心者プレイヤーにとっての課題であった撃ち合いの練習という意味でもアリーナは非常に良いモードともいえるだろう。「Apex Legends」はバトルロイヤルゲームなので、試合内容によっては試合のほとんどが移動時間で、敵プレイヤーと撃ち合っている時間は一瞬ということもままある。

そのため、練習できる機会が射撃訓練場しか無く、上達へのステップが少なかったが、アリーナでは濃厚なファイトの練習を短時間で気軽に行うことが可能だ。今後はランク戦の追加も予定されているとのことだったので、新シーズン開始後はぜひプレイしてもらいたいモードだ。

「アリーナ」には3つのマップが存在。キングスキャニオンの砲台エリアに加えて、パーティークラッシャー、フェイズランナーという新マップが登場する。
開発チームへのインタビューも実施!

――今回新しく飛行できるレジェンドとしてヴァルキリーが実装されますが、ホライゾンとの大きな違いはなんでしょうか?

ホライゾンもグラビティリフトを使用することで空中に浮かぶことができますが、いつでもどこでも自由に飛べるヴァルキリーはまったく異なるプレイフィールを持つレジェンドです。これは実際に使ってもらえるとすぐに実感することができると思います。

――ヴァルキリーは、どのようなレジェンドとチームを組むと強さを発揮できますか?

「Apex Legends」では、3人それぞれが異なる役割を持っていることが重要です。なのでどっしりと味方を守ることができるジブラルタルとは相性がいいと思います。逆にレイスやパスファインダーは役割が似ているので、あまりお勧めしませんね。私としてはホライゾンと組み合わせるのも面白いんじゃないかと思います。ホライゾンのアルティメットとヴァルキリーのミサイルを組み合わせると、かなりの火力を出すことができますよ。

――「タイタンフォール」と親和性の高いレジェンドがついに実装されるわけですが、今後タイタンが登場したり、その他の要素が「Apex Legends」に追加される可能性はありますか?

「タイタンフォール」で大きな大戦が終わった後の世界が「Apex Legends」です。そして、タイタンを生産するのには非常にお金がかかるので、戦争が無ければそもそもタイタンを作る必要もありません。そのためシンプルなアンサーとしては、おそらく無いでしょう。ゲームデザイン的にも、「Apex Legends」はレベルデザインや各種調整などは全て人間サイズで行っているので、ゲームデザインを大幅に変えなければ、ゲームが面白くなくなってしまいます。

――これまでの「Apex Legends」に登場する武器は近未来的なデザインのものが主流でしたが、新しく弓の武器が実装されることに驚きました。「ボセックボウ」は、どういった経緯で実装されたのでしょう?

弓という武器はそれ自体がクールでファンが多い武器です。開発チームでもどうしたら弓を「Apex Legends」に実装できるかをずっと考えていました。弓は原始的な武器とお話されていましたが、既存の武器も、例えばフラットラインはAK-47を連想させるような武器です。ボセックボウも原始性を残しながら近未来的なデザインとして生まれ変わった武器として実装しています。

――ケアパケ武器には、ついにピースキーパーが帰ってきました。一方でトリプルテイクはケアパケ武器化ということですが、それぞれの理由を教えてください。

ピースキーパーは非常にアイコニックで、ファンが多くいる武器です。今回、通常武器に戻すことでどういった化学反応が起きるのかを確認していきたいですね。トリプルテイクもそういった意味では同じで、私たちは常にゲームを進化させるために色々なことを試しており、今回の変更もその一環ですね。

――オリンパスは宇宙船と謎の植物が飛来してマップ構成が大きく変わりましたが、今後、たとえば植物が成長していってオリンパスが壊滅的になったりといった変化はあるのでしょうか?

これからどうなるのかお楽しみですね。これ以上は今は言えません(笑)。

――新シーズンで登場するスキンは和風のものが多く見受けられますが、こちらはやはり日本がモチーフになっているのでしょうか?

3年程前に様々なデータを確認していた際、日本には「Apex Legends」のファンが非常に多いことが分かりました。そんな日本のファンに向けて何かできないかと考え、今回用意したものですね。今回実装されるヴァルキリーも日系アメリカ人ですし、今後も色々なスキンを実装していく予定です。個人的には、ガンダムのようなスキンなんか面白いんじゃないかと思っています(笑)。

――ありがとうございました。

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