「推しのラブより恋のラブ～ラブ・オア・ダイ～」インタビュー企画：第2回は音楽担当のよる。さんとOP曲歌唱を担当した鈴湯さん

2021年7月30日SukeraSomeroより、国際的大ヒットを記録した「推しのラブより恋のラブ」の続編ファンディスク「推しのラブより恋のラブ～ラブ・オア・ダイ～」が発売されます。

物語は「推し」に生きる 速星 あくる（CV.猫村ゆき）が、ひょんな勘違いから古館 恋（CV.北大路ゆき）の猛アタックを受け、恋人としての交際をスタートすることから始まります。

なんだかんだラブラブな同棲生活を送っていたふたりでしたが、恋の中学時代の先輩・宇堂 藍愛（CV.ひな葉月）の登場をきっかけに、結婚へ向けて大暴走する恋。

ふたりは真実のゴールインを遂げることができるのか？　そしてあくるは推しとの平穏な生活を守ることができるのか！？　愛か死か――今、速星あくるに決断の時が迫る！

前作にも増してパワーアップして帰ってきた、このドタバタ王道百合コメディを制作された皆様のインタビューをご紹介していきます！

本日は音楽を担当されたよる。さんと、オープニング曲「My Dear My Fave」の歌唱を担当された鈴湯さんです。よろしくお願いします！

よる。

東京生まれ。16歳からDTMに興味を持ち始める。尚美ミュージックカレッジ専門学校を卒業後フリーで活動をはじめ、テレビアニメや声優アーティストへの楽曲提供、編曲等を行う。歌ものだけでなくインストも得意とし。ジャンルにとらわれず自由な楽曲制作をモットーに活動している。

【作曲】
テレビアニメ「魔王様、リトライ！」OP「TEMPEST」
SPR5「アルキオネ」

【編曲】
petit milady「ハコネハコイリムスメ」
Pyxis「初恋の棘」
小倉 唯「命、揺さぶられたい。」
大坪由佳「ゆるゆりさん☆ハイ！」キャラソン「せいぎのキョッピー!!」
等々

鈴湯

2月5日生まれ。2011年、ゲーム音楽での歌唱提供を開始。2013年、テレビアニメ「リトルバスターズ！〜Refrain〜」OP主題歌「Boys be Smile」を歌唱。2014年、1stアルバム「パラレル・ピクチャーズ」リリース。現在は美少女系ゲームを中心に歌唱提供を行い、定期的にワンマンライブも開催。アートワーク、映像制作などを含む独自の世界観を展開している。

【代表作品】
TVアニメ
「リトルバスターズ!〜Refrain〜」OP「Boys be Smile」

映画
「劇場版 クドわふたー」主題歌「Light a Way」

PCゲーム
「Angel Beats！ -1st beat-」ED「すべての終わりの始まり」
「花咲ワークスプリング！」主題歌「Girl meets Love」
「アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-」OP「ユーフォリアム」
「FLOWERS」シリーズOP&ED
「推しのラブより恋のラブ」主題歌「Love Emotion」
「天ノ少女」OP2「久遠の繭」ED2「瑠璃ノ鳥」

パチスロ
「麻雀格闘倶楽部参」主題歌「空想リフレクション」
など

Twitter
https://twitter.com/sb_szy 

「推しのラブより恋のラブLoD」について

――続編が決定した時、どんなお気持ちでしたか？

よる。さん：続編の情報をお聞きした瞬間は驚きもありましたが、それよりも喜びの方が大きかったです。しかもコンセプトが「結婚」とのことだったのでファンとしてもまさに夢のようでした。

鈴湯さん：とっても嬉しかったです！　あくると恋ちゃんが今後どうなっていくか気になっていましたし、あの可愛い二人にまた会えるんだ～！　いちゃいちゃラブラブがまた見れるんだ～！　と思ってとても楽しみにしていました。

作曲・作詞を担当されたよる。ちゃんとは、前作のレコーディングの時に「素晴らしい曲になった！」とお互い手応えを感じた話をしていたので、またタッグが組めたらいいねという話もしていました。

今作も二人で主題歌を担当させて頂ける事になって本当に嬉しかったです。「推しラブ」の収録現場はすごく刺激的なので、「成長した私で挑んでやる！」って気持ちで気合十分でした（笑）。

オープニング曲「My Dear My Fave」について

――一度聴いたら離れないメロディと、ゲームの中へいっきに連れて行ってくれる疾走感のある素敵な楽曲ですね。この曲にはどんな思いを込められているのでしょうか？

よる。さん：私の中では前作のOP「Love　Emotion！」が始まりの曲であり、推しラブの音楽（BGMを含めた物）の土台でもありました。

今回の曲は前回の二人を見てきたからこその安定感はありつつ、前回とは違うドタバタ感を全力で出し切りたいという思いも込めて作曲させていただきました！

――鈴湯さんは、初めて楽曲を聞いたときの印象はいかがでしたか？

鈴湯さん：「Love Emotion!」が恋のはじまりの“舞い上がってる感” だとするなら、「My Dear My Fave」は絆が深まった恋人同士の“二人一緒なら怖いものはない！　感”だなぁと思いました。

愛に溢れていて、心の余裕があって、あ……パートナーがいるって羨ましいなぁ……と……（笑）

「Love Emotion!」の頃に頑張って追いかけていた恋が実ったような曲ですね。たどり着いた先がこんなに素晴らしい信頼と愛なら、まさに「ハッピーエンド」のような曲だなと思いました。

――この曲のどんなところが好きですか？

鈴湯さん：幸せすぎて調子に乗ってるところ！（笑）　「私たちとってもハッピーだから、皆にもわけてあげるね～！」っていう、幸せオーラをたくさんふりまいてくれるようなところですね！

幸福に満ちている人って周りの人間も幸せにしてくれると思うんですけど、そんなパワーがある曲だと思います。

あとは掛け合いが多いところ！　是非曲を聞きながら、一緒に歌ってみてほしいです。

――制作中印象的だったことなど、制作秘話があれば教えてください。

よる。さん：全てにこだわったのはもちろんなのですが、特にイントロの頭四小節は二人らしくないというか、かわいらしさやドタバタ感よりも今回は何が起こるんだろう！？　というわくわく感を出せたらなと思い制作させていただきました。

そして一番最後のアウトロも、わざと最後まで引っ張って引っ張って最後に祝福の鐘の音がなる！……という、とてつもないパッピーエンド感を出したくて沢山引っ張りました！（笑）

――オープニング曲を作るうえで、どんなことに一番こだわりますか？

よる。さん：やはりサビのキャッチーさ、そしてその物語のイメージを一曲にギュッとまとめれるようにと思いながら作らせていただいております。

―――レコーディングはいかがでしたか？

よる。さん：今回も前作同様に鈴湯さんの歌のディレクションをマスターと一緒に挑んだのですが、前回と同じく一曲に対するモチベーションが三人とも同じで終始楽しく、熱くいいものを作り上げられたなという実感がありました！

鈴湯さん：今回もとっても楽しかったです。前回はディレクションの際にたくさんヒントを頂いて、少しずつ新しい自分の歌を構築していく作業がとても楽しかったんですけど、今回は更に貪欲に挑戦出来たと思います。

「今のテイクは150点です！」とありがたい言葉をかけて頂くタイミングもあったのですが、「いえ、200点まで頑張りたいです！！」って感じで……。

そこまで楽しみながらチャレンジ出来たのも、よる。ちゃんをはじめ収録現場に立ち会って下さったスタッフの皆さんと「推しラブ」という作品のおかげなので、すごくありがたかったです。

――歌唱で一番難しかったところ・こだわったところはどんなところですか？

鈴湯さん：ラストサビ前の静かな部分は、何パターンかヒントを頂きながら、どう歌ったら一番歌詞が伝わるか相談しながら収録しました。

結婚にまつわるワードがたくさん出てくる歌詞なので、嬉しい気持ちとは裏腹に、現実になると少し恥ずかしくなっちゃうようなドキドキ感をイメージしています。

恥じらいと恋のワクワクが混ざった、女の子らしさ全開のお気に入りのパートになっています。

――この歌をファンの皆さんが上手に歌うコツは？

鈴湯さん：ノリノリで歌うことかな……？　私も収録の際は、曲にのって歌う事を一番意識していました！

音に身を任せると自然と楽しく、体が動くような曲になっていると思うので、難しいことは考えずに楽しく歌ってほしいです。

ポイントは、散りばめられているキメを遊びながら歌うこと！

――どんな方へ届けたいですか？

鈴湯さん：結婚前のラブラブな恋人達は世界を救うほどのハッピーを持ってるに違いない。ということで全世界の皆さんへ届けたい！

「My Dear My Fave」を聞いていると、結婚式でおめでとう！　って言う度に幸せになれる、あの感覚と似ている気持ちになれるんです。

聞いているだけで幸せになれる曲が出来たと思います！

エンディング曲「Step by Step」について

――恋とあくるのデュエット曲となりましたが、どんな思いを込めて作られましたか？

よる。さん：まず、いままでのOPとは違う印象。聞いたときに暖かさや優しさ、安心感を与えられたらなと思いイメージを固めそして、あくると恋二人へ【末永く　お幸せに！】という気持ちも込めて作成させていただきました！(笑)

――猫村さんは初キャラソンだったそうですが、猫村さんと北大路さんとのレコーディングはいかがでしたか？

よる。さん：まず猫村さんに関してなのですが、びっくりするほど歌やニュアンス、リズム感が完璧で、とてつもない速さでレコーディングが終了し、その場にいた全員がびっくりしました！（笑）

北大路さんとは二度目のレコーディングだったのですが、もうやっぱりかわいいの嵐でした！

私のディレクションにも真摯に取り組んでくださり、その姿がまさに恋ちゃんでもありとても愛おしかったです！

あとは曲終わりにセリフがありお二人に決めていただいたのですが、本当にあくると恋らしい最高の締めのセリフでした！

――このエンディング曲はクラウドファンディング700％越えという大成功をおさめて制作されることとなりましたが、よる。さん的にはどんなことを感じられましたか？

よる。さん：「推しのラブより恋のラブ」という作品は、可愛くて愛おしい二人のドタバタな日常を応援したいという方が沢山沢山いらっしゃるんだなと感じました。私と同じく！（笑）

――クラウドファンディングにご参加頂いた支援者の皆様へどんなことが伝えたいですか？

よる。さん：私自身、あくると恋のデュエットソングをずっと聞きたいと思っておりました。初めてクラウドファンディングのお話をお聞きしたときに、とてもうれしい気持ちの反面、成功しなかったらどうしようという不安もありました。

ですが皆さんのおかげで私自身の夢を一つ叶えることができました！　本当にありがとうございます！

最後に……

――よる。さんはゲーム中のBGMなども担当されていますが、BGM含め楽曲ではどんなところに注目してほしいですか？

よる。さん：BGMを作成する際は、曲を聴いただけでその情景が思い浮かぶようにと作曲をしております。今回も雰囲気に合わせて、沢山生楽器系の音を入れてみましたので聞いていただけたら幸いです。

―――今作のテーマが「結婚」ということで皆様にお伺いしているのですが、「結婚」ってどんなものだと思いますか？

鈴湯さん：結婚した周りのお友達を見ていると、似たもの同士だったりお互いの足りない部分を補いあえるような関係だったり、「ふたりで一つ」という存在になるものなのかなと思っています。

お互いの事に関して無責任ではいられないだろうし、精神的にも時間的にも体力的にもバランスを取り合わないといけない。

「ふたりで一つ」になることって、安心できる面もあればシビアになる面も増えるんだろうなと思います。

それでも、「この人と結婚する」という賭けに出られる理由は、やっぱり"愛"につきるんじゃなぁと…。愛って不思議な力ですね。わかったように語ってみたのですが、すみません、私はまだ独身でした……。

よる。さん：結婚をひとくくりにするともう沢山数えきれないほどの価値観があると思います。でも共通しているのはお互いを支え合うこと、信じあうこと、これが一番大事なことなのかなと思っております！（笑）

あくると恋の二人はすれ違うことはあっても、最終的にはお互いを信じてお互いの未来を信じて一緒に歩んでいる、まさに理想の形だと思います！

――作品を待つファンの皆様へメッセージをお願いします。

鈴湯さん：全世界の「推しラブ」ファンの皆さん待望の続編がリリースとのことで、私もとっても嬉しいです！

「My Dear My Fave」は、前作で一生懸命あくるを追いかけていた恋ちゃんがたどり着いた、幸せ一色のウェディングソングです。がんばれ！　って応援を送りたくなるくらい一途な恋ちゃんに、「おめでとう！」を言いたくなるような曲になりました。たくさん聞いて、幸せを一緒に感じて頂けたら嬉しいです！

口ずさんでも楽しくなる曲なので、是非メインメロディも、コールも、どちらも歌って楽しんでみてください！

よる。さん：今回も「推しのラブより恋のラブ」への沢山の愛を音楽という形にして表現させていただきました！

OP、ED、BGMから二人の世界をより近くに感じていただけますように。そして、世界中の人を巻き込んだ沢山の人に届きますように願っております。

―――ありがとうございました！

音楽を通じて、あくると恋を心から応援しているふたりの温かい気持ちが伝わりました！　「推しのラブより恋のラブ～ラブ・オア・ダイ～」は楽曲も最高にイイ！　ので、そこにも注目して遊んでみてくださいね。

文責・真鶴コウ

第1回
キャラクターデザイン・DSマイルさん、ディレクター・SAMUさん