カプコンが2022年6月30日に発売予定のNintendo Switch/PC(Steam)向けソフト「モンスターハンターライズ:サンブレイク」のプレイインプレッションをお届けする。
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」は、Nintendo Switch版が2021年3月に、Steam版が2022年1月に発売された「モンスターハンターライズ」の超大型拡張コンテンツだ。新拠点「エルガド」を舞台に、王国の危機を救うため新たな狩りが始まる。
14種の武器それぞれに固有技「鉄蟲糸技」があるが、サンブレイクでは新たな技が追加されたほか、設定した2つの入れ替え技セットを、狩りの最中、瞬時にセットを変更できる新要素「疾替え」や、派生アクション「先駆け」が登場。
そのほか、ストーリーで出会う仲間が「盟勇」となって共に狩りをする、シングルプレイ専用の「盟勇クエスト」も追加され、これまでのシリーズとは一味違った、新たな狩猟体験が楽しめるようになっていた。
試遊会では、本作で初登場となるモンスター・ルナガロンの討伐クエストと、セルレギオスを討伐する盟勇クエストをプレイすることができたので、そのインプレッションを映像と共にお届けする。
新アクション「疾替え」を駆使して、歯ごたえあるマスターランクのクエストに挑戦!
モンスターに起こった異変の調査のため、王国領内に築かれた新拠点「エルガド」。今回の討伐対象であるルナガロンは、その王国の最重要ターゲットとされている「王域三公」と呼ばれる新モンスターのうちの1頭で、瑠璃色の美しい甲殻が特徴的な牙竜だ。
氷狼竜という別名の通り、鋭く尖った大爪によるひっかき攻撃のほか、広範囲の氷ブレスを繰り出してくる。フィールドを俊敏に動き回りながら攻撃してくるうえ、離れたと思うと突進で間合いを詰めてくるため、狩猟中は気が抜けない。ブレス攻撃に当たると氷属性やられになってしまうので、異常状態を回復するウチケシの実の携帯は必須だろう。
実際にルナガロンの討伐に挑戦してみた感想だが、ブレス攻撃は大きく息を吸い込むような動作をするため分かりやすく、意外と攻撃をかわしやすい。注意すべきは2足時の大爪によるひっかき攻撃で、攻撃モーションが速いうえ、被ダメージ量もかなり大きい。とにかく動きが俊敏なため、行動パターンに慣れるのに苦労しそうな相手だった。
そのほか、ルナガロンの詳細についてまとめた映像も紹介しているので、興味のある人はチェックしてほしい。
強力なモンスターの登場に伴い、本作ではハンターアクションにも新要素が加えられている。翔蟲を用いた固有技「鉄蟲糸技」を含む、新たな入れ替え技が全14武器種に追加。あらかじめ設定した2つの入れ替え技セットを、狩りの最中に切り替える新要素「疾替え」と呼ばれるアクションも追加となった。
疾替えにより、例えばモンスターをダウン状態にした際に発動までのモーションの長い鉄蟲糸技に切り替え、次の連携をイメージして行動するなど戦略の幅が増え、より爽快なアクションと、スリリングな駆け引きが楽しめるように。疾替え後には任意の方向に素早く移動する「先駆け」という派生アクションができるため、モンスターに反撃の隙を与えない。操作に慣れてくれば、気持ちの良いアクションの連携が楽しめるようになっていくはずだ。
また、これまで壁へ疾翔けを行うことで発動した「壁走り」が、ダッシュ・ジャンプ中・空中回避を壁に向かって行うことでも発動可能に。翔蟲ゲージを使用せずに壁走りができるようになったため、フィールドを縦横無尽に駆け回る疾走感が増している印象だった。
攻撃・回復・罠設置などクエスト攻略に大きく役立つ盟勇キャラクター
盟勇クエストでは、本作からの新キャラクター・アルロー教官と共にセルレギオスの討伐に挑戦することができた。盟勇はオトモガルクを連れて参加してくれた。プレイヤーとなるハンターは、これまで通りオトモガルクとオトモアイルーを連れていくことができる。
アルロー教官が得意とする武器は、強力な砲撃攻撃が特徴のガンランス。多彩な攻撃に加え、罠の設置や回復といったサポートもしてくれる。操竜による強力な攻撃も行ってくれるため、クエスト中はかなりの頼りになるキャラクターと感じた。
アルロー教官による手厚いサポートはもちろんだが、筆者が何より魅力的に感じたのが、クエスト中にプレイヤーを励まし、時には鼓舞するような声掛けを行ってくれることだ。これまでのシングルプレイにもオトモアイルーのメッセージが右下に表示されるといった要素はあったが、今回のようなボイス付きの応援が行われるのは共闘感が強く、盛り上がりも大きい。
クエストに失敗してしまったときも「気にすんなよ!」と力強く励ましてくれるため、諦めずに再挑戦しようという気持ちにさせられた。
「これだけ強力な仲間が一緒に狩猟してくれるなら、クエスト攻略なんて簡単じゃないか!」と思いきや、そう上手くいかないところが奥深いところ。盟勇同行クエストの討伐対象であるセルレギオスはかなり手強く、アルロー教官が共闘してくれるとはいえ、攻略は一筋縄にはいかない。
空中を舞うように飛び回りながらハンターとの距離を保ち、隙あらば急降下して後脚による攻撃を繰り出してくるセルレギオス。刃鱗を射出する遠距離攻撃も強烈で、一部の攻撃を受けると体力が奪われる「裂傷」状態になるためやっかいだ。強力な助っ人が同行してくれるとはいえ、マスターランクのクエストという事もあり、狩り応え十分なクエストだと言える。
アルロー教官と共にセルレギオスの討伐に挑む盟勇クエストの詳細については、以下の動画をチェックしてほしい。
盟勇キャラクターはアルロー教官のほか、フィオレーネやルーチカ、ジェイといった新キャラクターの登場がアナウンスされている。「百竜夜行」では“里のツワモノ”として協力してくれたヒノエとミノトも盟勇クエストに参加してくれるとのことなので、どのようなサポートをしてくれるのか、こちらも楽しみにしたいところだ。
疾替えによる新アクションや、新モンスターとの狩り、盟勇との共闘が楽しめる「モンスターハンターライズ:サンブレイク」。「モンスターハンターライズ」をやりこんだ人もしっかりと満足できる内容となっているため、ぜひプレイしてみてほしい。