スクウェア・エニックスが2022年10月27日に発売予定のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用ソフト「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」。本日9月20日より配信が開始された体験版のプレイレポートをお届けする。
今回の体験版でプレイ可能な範囲は、TGS2022の会場で試遊できたものとほぼ同一。バトルとフィールド探索については、すでに掲載した2つのレポートを確認してもらい、ここでは体験版独自の要素や新たに感じられた点をピックアップして紹介していく。
物語序盤の要素を丸ごとプレイできる体験版
もっとも大きな違いと言えるのが、TGS版でカットされていた冒頭のストーリーを体験できることだ。TGS版では、ある程度ゲームが進んだ状態のセーブデータを使ってプレイする形だったため、ストーリーの流れを把握しにくかった。
体験版ではレイモンドたちが乗る輸送艦イーダスが撃沈され、未開惑星「アスター星系第4惑星」に不時着。そこでレティシアたちと出会って旅に出るという、ゲーム冒頭のストーリーがしっかりと描かれるため、序盤の物語を流れとして理解できるようになっている。
なお、その冒頭では、メインキャラクターの一人「マリエル・L・ケニー」も乗艦していると思われる銀河連邦戦闘艦「アストリア」が登場するシーンも。
シリーズファンにとっては今更言うまでもないだろうが、「SO1」のロニキスや「SO2」のクロード等、ケニー一族の登場は「スターオーシャン」シリーズの伝統でもあるので、本作でもその要素が受け継がれているのはファンとして嬉しかった。
TGS版では、ストーリー冒頭とDUMA入手後、それぞれ進行状況が異なる2つのセーブデータから片方を選択する形式だったが、体験版では同じセーブデータでそのままプレイ可能。冒頭のデータを選択した人はその先のストーリーが、DUMA入手後のデータを選択した人はそこに至るまでの流れを楽しめるので、一度TGSで試遊した人も改めて体験版をプレイする価値はあるだろう。
スキルツリーを解放していく成長システムも体験
また体験版の見どころとして、キャラクターの強化・育成周りの要素をしっかりと楽しめる点も挙げられる。
本作では、キャラクターがレベルアップ時に入手するスキルポイント(SP)を使い、スキルLvを上昇させる「スキル強化」と、「スキルツリー」の解放という2つの育成要素が用意されている。
スキルツリーは、SPを消費して隣接したパネルを解放していく形式だ。パネルには、パラメータアップの他にも、戦闘中に発動するバトル・アクティブスキルや、常に効果を発揮するパッシブスキルなど様々なバリエーションが存在する。
スキルツリーは、配置されているパネル種類からツリーの形状まで、キャラクターごとに完全に異なるものが用意されており、習得できるスキルにも個性がある。
INT攻撃クリティカル時、ATKの一部をINTに一時加算するレイモンドの「マジカル★マッスル」、自身のDEF・GUTSのパラメータが半減する代わりバトルの獲得EXPを向上させるレティシアの「ド根性姫様」など、名称を含めてユニークなスキルの存在も確認できた。
体験版にはレベル上限があるため、習得できるスキルは限られるものの、スキルレベルを上げたり、リンクコンボとしてセットするスキルを自由に組み合わせたり、カスタマイズできる要素も豊富。製品版では、キャラクターの育成も大きな楽しみになりそうだ。
グラフィック設定として、画質とフレームレートのどちらを優先するかのモードも用意されている。
今回はPS5でのプレイだったが、画質優先モードの場合はフレームレートが不安定になるのがやや気になった。とくにカメラ移動の滑らかさが目に見えるレベルで変わるので、高いフレームレートでプレイしたい場合はモードを切り替えてプレイするといい。
じっくりとフィールドや街を回れるようになったことでの発見もあり、途中に立ち寄るラーカスの村では、「スターオーシャン」シリーズのマスコットであるバーニィと遭遇。シリーズ作を重ねるごとに高まっていた体毛のグラフィックがさらに向上し、歴代最高のモフモフ感が表現されている。過去シリーズと同様、本作でもバーニィに乗れるようになるのかも気になるところだ。
体験版では、TGSでのレビューでも紹介した、バトルや探索といった主要な要素も一通り楽しめる。製品版へのセーブデータの引き継ぎはないものの、特徴的な要素であるVangard Assault(VA)を駆使するバトルシステムに慣れておけば、製品版発売時にスムーズなプレイができるだろう。