スクウェア・エニックスが2022年12月9日に発売を予定しているNintendo Switch用ソフト「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」の先行プレイレポートをお届けする。

仲間モンスターと協力して冒険を進める「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」。プレイするまでは「モンスターズ」シリーズの流れを汲む作品かと思っていたが、モンスターを仲間にする楽しさは継承しつつも新機軸となる要素が盛りだくさんで驚きに満ち溢れていた。

本作は「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」に登場したカミュとマヤの幼い頃が舞台。どちらかを操作して冒険することになる。今回プレイした最初から2時間ぐらいの範囲だと(物語の進行にあわせて)自動でキャラクターが切り替わったが、冒険を進めると任意で好きな方に切り替えることができるとのこと。

なお、ふたりのレベルは共通なので好きなタイミングで切り替えることが可能。メインになっているほうはうなずいたりリアクションをするだけでセリフはしゃべらなくなり、サブキャラクターの会話で展開が進むようになる。これは「ドラゴンクエスト」シリーズらしさの追求だろう。

なお、マヤは「ドラゴンクエストXI」と同じく水瀬いのりさんが声を担当。より可愛らしくなったボイスに注目して欲しい。一方のカミュはくまいもとこさんが担当しており、内山昂輝さんの演じた粗野でありながら優しいカミュらしさを残しつつ、可愛さが増している。

ストーリーはバイキング船で暮らすカミュとマヤがミューシャとトンブーという2体の不思議な精霊に導かれ、“はてしなき竜の大地”と呼ばれるモンスターだらけの地に迷い込む展開。島に着いたふたりは離れ離れになってしまい、最初はマヤを操作することになるが、カミュを見つけて彼を救い出すとふたりで行動を共にすることに。

このマヤの最初のパートはチュートリアルも兼ねている。本作は「ドラゴンクエスト」シリーズや「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズと異なり、アクション要素が強いものの、このパートで一連の動作を学ぶことができるので戸惑うことはないだろう。

カミュとマヤは手に入れた“竜の短剣”のチカラでモンスターを仲間にすることが可能。仲間のモンスターはいっしょに戦ってくれるが、それ以外にもスライムをジャンプ台にして高く飛んだり、ドラキーにつかまって滑空したりと冒険の手助けをしてくれる。

本作は高低差のある広いマップを探索しながら冒険することになるので、このフィールドアクションがとても便利。戦闘だけでなくフィールドでも力になるのでモンスターたちといっしょに冒険している感覚が強い。

また、モンスターたちはカミュやマヤのあとを付いてきてくれるが、つねにボイスを発しているので賑やか。仲間にした個体によってボイスのパターンが異なり、その種類は豊富なので連れて歩くのが楽しい。同じ種族のモンスターはステータスや評価が異なることがあるが、ボイスの種類で選ぶのも面白いかもしれない。

なお、倒したあとに仲間になりたいモンスターは拠点に集まるが、実際に仲間にするにはモンスターが欲しがっているアイテムやゴールドを渡す必要がある。モンスターが増えると前から順番に拠点から去ってしまうが、お気に入りはキープしておくことも可能だ。

モンスターのヒントを参考にお宝を見つけていく

“はてしなき竜の大地”には無数のお宝が眠っているため、そのお隠されたお宝を見つけるのが本作の目的。

お宝を狙っているライバル団も登場。役に立たない者を躊躇なく切り捨てるギンギーラが団長のギンギーラ空賊団や、豪胆な性格のレオヴァンが率いているシルフ探検隊など、多彩なキャラクターたちが登場して物語を盛り上げる。迫力のある敵もいるが、コミカルな性格のモンスターが多く、声優陣もノリノリで演じているのが感じられて楽しい。

なお筆者のお気に入りはギンギーラ空賊団の幹部のひとりであるニャゴス。情けないところが放っておけない愛すべきキャラクターだ。

お宝に関しては“お宝コンパス”を使ってだいたいの場所を把握する。その後、お宝のそばに近づくとモンスターが騒ぎ出すので“モンスタービジョン”が発動可能に。仲間モンスターの目線で宝の場所が表示されるので、お宝の場所を推理することになる。

飛んでいるドラキーは広くを見渡せるが色が白黒で場所がわかりづらいなど、それぞれ特徴を持っている。3体のモンスターのビジョンの特徴から場所を特定して、お宝が見つかったときは感動する。今回のプレイでは近くにある高台が正解だったが、歩いていける周囲ではなく崖を登った先が正解だと閃いたときはなかなか気持ちよかった。

バトル部分に関し改めて解説するとアクションで近距離攻撃はY、回避はX、遠距離攻撃のスリングショットはZRで行うことになる。Yボタンを連打するだけでカミュやマヤの連続攻撃が決まるので気持ちいい。なお、戦っているとゲージがたまっていき、モンスターのロマン技が使用可能になる。一気に逆転ができるような強力な技だが、カットインによる迫力の演出も見どころなのでぜひチェックしてほしい。

スリングショットはアイテムを切り替えることで仲間を回復したり、モンスターを仲間にする確率をあげるアイテムを打ち込んだりもできる。そのため、戦闘中にやれることはさまざまなので、連打しているだけのゲームにならないところはいい。

ボスは強力な攻撃の前に危険信号が表示されるので回避で避けるのが重要。ここはアクション要素が強くて楽しい。とはいえモンスターに関しては号令で立ち向かわせたり、自分の近くに来るよう指示を出すだけでOK。自動で戦ってくれるのでアクションがそれほど得意でなくても楽しめるので安心してほしい。

また、宝に関してはライバル団と奪い合うパートが存在するが、こちらのパートのチュートリアルも体感できた。このパートはライバル団の旗を引き抜けば勝利。敵を全員倒してから抜くか、攻撃をくぐり抜けて一気に旗を引き抜くか、どちらか選ぶことができる。モンスターへの号令もより重要になり、通常のバトルとは違った戦略性が求められるモードになっていると感じた。

今回は冒頭から2時間ほどのプレイであったが、宝探しをテーマに魅力的なキャラクターと新しいシステムがたくさん詰め込まれた作品であることが分かった。もともと期待していたタイトルであったが、大きな可能性を感じたので12月の発売を楽しみに待ちたい。

ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤

スクウェア・エニックス

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  • 発売日:2022年12月9日
  • 全年齢対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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