バンダイナムコエンターテインメントが、本日12月26日にMIRAIKEN studioで開催した「PROJECT IM@S カンファレンス」の模様をお届けする。
本カンファレンスでは、バンダイナムコグループの重点戦略として掲げるIP軸戦略の一環となる「アイドルマスター」シリーズについて、発表済みの「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」の進捗情報はもちろん、さまざまな最新情報も明らかとなった。
最初に、バンダイナムコエンターテインメント 第3IP事業ディビジョン ディビジョン長 執行役員の田中快氏が登壇し、「アイドルマスター」シリーズのIP軸戦略について語った。
「アイドルマスター」シリーズは、これまで通りゲーム展開を軸にしながら、7月に発表した「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」などIPの軸を広げる挑戦をしていくと意気込みを語り、続けて映像を公開。映像ではシリーズの今までを振り返りつつ、2009年より続いていた“2nd VISION”から“3.0 VISION”へのアップデートすることが発表された。
田中氏は、“2nd VISION”を1つアップデートした“3.0 VISION”を掲げ、これからの変化の時代において、これまで以上に期待され愛される作品となるように、ゲーム作品を超えたマルチIP作品への成長を目指していくとコメントした。
続けて、新たに設立された765プロダクション ゼネラルマネージャーの波多野公士氏が登壇。自己紹介とともに、“765プロダクション”という部署名に関して、ナムコのクリエイティブへのリスペクト、アイドルたちを責任をもって輝かせなければならないという覚悟、2つの意味があると明かした。
“3.0 VISION”の重点戦略を前に、まずは「アイドルマスター」シリーズについての紹介が行われた。紹介の中では、会場となったMIRAIKEN studioのスクリーン一面にシリーズに登場するアイドル達が映し出されるという場面も。改めて、5ブランドが存在するというシリーズの大きさを確認できた。
そして、いよいよ“3.0 VISION”の話題に。次世代を見据えた“3.0 VISION”のテーマが“アイドルプロデュース体験と複合現実の融合”であり、次世代のトレンドに向け、強みであるアイドルプロデュース体験のさらなる進化を目指すと語った。
また、“3.0 VISION”の発表に伴い、アクションスローガン“CRE@TE POWER WITH YOU! あなたらしさが、きっと誰かの力になる。”も公開。“私らしさ、あなたらしさ、アイドル1人1人のらしさがきっと誰かの元気になる”という思いとともに“3.0 VISION”は歩みを進めていくとのことだ。
そんなスローガンとともに挑む“複合現実”への挑戦として挙げられたのは「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」と“アイドルマスター ポータル”のローンチ。
アイドルたちの活動の可能性を広げて、ゲーム領域に閉じないアイドル活動を目的とした「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」は、すでに名古屋市内でのコラボや“TAMASHII NATION 2022”への出演など実績を重ねてきたが、ここで次のステップへ向けた新企画が公開。2023年にKANDA SQUARE HALLにて“765 MILLION ALLSTARS”のアイドルによる興行イベント「THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS “MR”フェスティバル(仮称)」の開催が発表された。詳細は後日発表とのことだ。
続けて、今まで情報掲載サイトとして運用されていた“アイドルマスター OFFICIAL WEB”をリニューアルし、“アイドルマスター ポータル”をリリースすることが明らかになった。リニューアルは段階的に行われ、初期実装としてはサイトデザインの大型アップデートの他、バンダイナムコIDを導入し、1人1人に合った機能を提供するとのこと。
今後は、アソビストア、アソビステージ、MIRAIKEN studioとの連携強化はもちろん、バンダイナムコIDを利用したサービス、アイドル達と出会える場としてのコンテンツ開発、実装を進めていくようだ。
なお、“アイドルマスター ポータル”はすでに公開済みで利用者の声を募る窓口も用意されているとのことなので、気になった人はチェックして、要望などを届けてみてはいかがだろうか。
次に、展開拡大への取り組みとして具体的な内容が公開された。1つ目が社会貢献へ向けたサスティナブル活動への取り組みとして、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」と環境省とのタイアップ。2つ目のALL BANDAI NAMCOでの取り組みでは、商品軸展開でのコラボや“アイドルマスター オフィシャルショップ”と各店舗の連動など、様々なことに注力していくとコメントした。
そして最後に発表されたのが、ライブストリーミング発の新規アイドルプロジェクト“PROJECT IM@S vα-liv(ヴイアライヴ)”。ライバー活動からアイドルを目指す「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」に特化したコンテンツとなっており、キャラクターデザインはイラストレーターの森倉円氏が担当する。
視聴者がプロデューサーとして配信を通しアイドルをプロデュースするという新しいコンテンツへの挑戦。将来的にはキャラクターからアイドルデビューできるような、「アイドルマスター」の研修生制度になれるようなポジションを目指していくとのことだ。
候補生は2023年春に活動開始予定となっており、今後詳細に関する発表も予定しているようなので続報を期待しよう。
なお、「PROJECT IM@S カンファレンス」での質疑応答や囲み取材の模様は別記事で紹介するので、本記事と合わせてチェックしてほしい。