6月10日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」のオーケストラコンサート「セカイシンフォニー2023」。ここでは、夜公演の模様をレポートする。
※写真は昼公演のものとなります。
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(以下、プロセカ)」に収録されている楽曲たちをオーケストラ+スペシャルバンドで奏でる「セカイシンフォニー」。3回目の開催となる今回も栗田博文氏の指揮のもと、そして東京フィルハーモニー交響楽団、セカイシンフォニースペシャルバンドによる演奏が届けられた。
さらに、スペシャルゲストとして「Leo/need」星乃一歌役の野口瑠璃子さん、天馬咲希役の礒部花凜さんが出演。昨年の開催から1年を経て、新たなアプローチで楽しませてくれた公演の模様を紹介しよう。
3回目となるセカイシンフォニーの幕を開けたのは、「プロセカ」の1周年アニバーサリーソングである「群青讃歌」。疾走感のある原曲とは異なり、ピアノのゆったりとした旋律から始まるアプローチでさまざまな楽器の音色が彩っていく。一転、後半ではドラムによるテンポアップから、バンドサウンドを軸とした疾走感あふれる演奏が披露される。オーケストラとバンドによる編成だからこその、1曲の中で幅広い楽しみ方を味わえるパフォーマンスとなっていた。
これまでの思い出を音とともに届けていくという初音ミクからのメッセージが示す通り、今回のセカイシンフォニーは各ユニットのストーリーの一幕を見せつつ、その背景を感じさせる楽曲が披露されることに。
「MORE MORE JUMP!」からは、みのりのMCのシーンを届けた後に、ステージ上に映し出されたライブパフォーマンスも印象的な「DREAM PLACE」が届けられる。心地よいリズム感が印象的な楽曲だが、今回は弦楽器による演奏がポップさを表現していた。
続く「ももいろの鍵」はカラフルでキャッチーな音色ながらもどこか耳に残る歌詞が印象的な楽曲だが、オーケストラでもその魅力は表現しつつ、曲中のサックスソロも聴きどころとなっていた。
「Vivid BAD SQUAD」でピックアップされたのは彰人のワンシーン。悩みを乗り越えて絞り出したそのセリフを経て「仮死化」が演奏される。スクリーンに映し出されたパフォーマンスとともに、生演奏ならではの音の厚みが楽曲の持つ力強さを表現していた。
一方の「Awake Now」は、こちらもユニットらしいテクニカルなリリックとともに聴かせる楽曲となっており、MVをバックに軽妙なメロディーを楽しめた。
3組目の「ワンダーランズ×ショウタイム」からは、司のショーへの気持ちを感じさせるシーンを見せつつ、同ストーリーにちなんだ「88☆彡」を演奏。キラキラとした世界観をピアノはもちろんのこと、金管楽器もフィーチャーしつつ届けていった。
続いて披露された「potatoになっていく」は同ユニットにとってはおなじみのショー仕立ての楽曲だが、オーケストラアレンジでの生演奏はより一層の軽妙さを生み出しているように感じた。
そして、「25時、ナイトコードで。」からはまふゆの印象的なシーンを経て「再生」が届けられる。歌声を響かせる楽曲だからこその感情に寄り添うようなシンプルな味付けで、最後の弦楽器が印象に残った。
「Iなんです」は前曲の空気を一変させるような、ハイテンポでキュートな楽曲。オーケストラだからこその多彩な音色で楽しませてくれた。
ここで休憩を挟んでの後半戦では、「Leo/need」の楽曲が数多く届けられる。まずはの人気カバー曲である「ロキ」をオーケストラアレンジで届ける。元々がロックスタイルの楽曲ということもあり、実際に聴いてみるとかなり印象が変わる。
最初の楽曲からそのアレンジに驚かせてくれたところで、ここからはゲストの野口さん、礒部さんが登場し、歌唱メドレーとして「Voices」「Flyway」「オーダーメイド」「相生」の4曲が届けられる。演奏前にはユニットの4人それぞれの1シーンを切り出していたこともあり、楽曲とのリンクも相まって歌唱にもより一層の感情が乗っているように感じられた。バンドサウンドをシンフォニックに表現するという点においても、それぞれが異なるアプローチで表現していて、とても聴き応えのある時間となった。
歌唱パートはあっという間に過ぎ去り、ゲストの2人が退場する際には「needLe」の生演奏が届けられる。元の爽快感あるロックテイストとはまた違う、インストならではのアレンジとして表現されていた。
アンコールの拍手に応えるかたちで披露されたのは、各ユニットがカバーしている人気ボカロ曲を集めたメドレーだ。「ニア」「フェレス」「踊れオーケストラ」「ボッカデラベリタ」の4曲がインストで届けられた後は、野口さんと礒部さんが再び登場して「アトラクトライト」を披露。演奏はもちろんのこと、2人のハーモニーも印象的な姿だった。
そして最後はMVをバックに「Journey」の演奏が披露されると、ステージ上に野口さんと礒部さんが三度登場。オーケストラをバックに歌唱できたことへの喜びなどを語りつつ、観客と一緒に“Journeyポーズ”で締めくくった。
セカイシンフォニー2023 SET LIST
M01:「群青讃歌」(Eve)
M02:「DREAM PLACE」(EasyPop)
M03:「ももいろの鍵」(いよわ)
M04:「仮死化」(遼遼)
M05:「Awake Now」(雄之助)
M06:「88☆彡」(まらしぃ×堀江晶太(kemu))
M07:「potato になっていく」(Neru)
M08:「再生」(ピコン)
M09:「Iなんです」(れるりり)
M10:「ロキ」(みきとP)
M11: スペシャルゲスト歌唱メドレー
「Voices」(ゆよゆっぺ)
「Flyway」(halyosy)
「オーダーメイド」(傘村トータ)
「相生」(やいり)
M12:「needLe」(DECO*27)
EC1:メドレー
「ニア」(夏代孝明)
「フェレス」(栗山夕璃(蜂屋ななし))
「踊れオーケストラ」(YASUHIRO(康寛))
「ボッカデラベリタ」(柊キライ)
「アトラクトライト」(*Luna)
EC2:「Journey」(DECO*27)
指揮:栗田博文
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 / セカイシンフォニースペシャルバンド
スペシャルゲスト:野口 瑠璃子(星乃 一歌役)、礒部 花凜(天馬 咲希役)
「セカイシンフォニー2023」公式サイト
https://pjsekai.sega.jp/sekaisymphony/
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撮影:国府田利光
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