千葉・幕張メッセにて9月26日~29日にかけて開催している「東京ゲームショウ2024」。ネクソンが2025年に発売を予定しているアクションRPG「The First Berserker: Khazan」へのインタビューをお届けする。

今回インタビューに応じてくれたのは、ユン・ミョンジン氏(Neople CEO、「アラド戦記」エグゼクティブ・ディレクター)、イ・ジュンホ氏(クリエイティブディレクター)、イ・キュチョル氏(アートディレクター)だ。

何度も挑戦して立ち向かい、やり遂げる達成感を大切に――「The First Berserker: Khazan」開発スタッフインタビュー【TGS2024】の画像

――「アラド戦記」と世界観を共有しているなかで、"カザン"というキャラにフォーカスを当てたのは何故でしょうか?

ミョンジン氏:まず「アラド戦記」の世界観の中に、魅力的なキャラがたくさんおり、カザンだけにフォーカスを当てて企画がはじまったわけではありません。その中でカザンを主人公にした理由は、まず彼が原作のファンには多く知られている有名な英雄であり、世界観の中で重要な役割を持つキャラである点です。神秘性、神話性のあるカザンのキャラクター性を魅せるゲームにすることに意味があるのではないかと思いました。

カザンを理解していただければ「アラド戦記」の世界に対する理解も深まるのではないかという思いもあり、今回、主人公に選ばせていただきました。

何度も挑戦して立ち向かい、やり遂げる達成感を大切に――「The First Berserker: Khazan」開発スタッフインタビュー【TGS2024】の画像

――「アラド戦記」でユーザーがイメージしているカザンとは異なる部分もあると思います。今作で改めて表現されるカザンというキャラクターを創造するにあたって大切にした部分、魅力的な部分を教えて下さい

ミョンジン氏:プレイヤーに共感してもらえることが大事です。伝説的な英雄という側面だけでなく、超越した存在ではなく人間的に共感してもらえる詳細な設定や物語、背景をあわせてカザンというキャラを理解してもらえるように力を注ぎました。

――かなりハードコアなゲーム性でした。このアクションの高いシステムにおいて大事にしている部分はなんでしょうか。

ジュンホ氏:プレイヤーの方に何度も挑戦してもらって、やり遂げる達成感を大切にしています。それにあたって、挑戦をさせるには不条理を感じないような調整を重要視しました。

とある攻撃は歩きだけで回避できる。ときにはガードしたほうが有利。などなど色々なものがありますが、攻撃ごとに行動を試していただいて何が有効化で何が失敗か、何が原因だったかが分かるように、と攻防を見て判断して対応できる動き、流れを大切にしました。

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――防具5種類とアクセサリが2種あり、ランダムなステータスが設定されていました。これはアクション面だけでなく、ビルドも楽しめる余地があるということでしょうか?

ジュンホ氏:結論からいえばそうです。最初はシステムに慣れてもらうために選択肢は少なめですが、システムに慣れてくる頃にさまざまな状況で楽しめるオプションが増えていくようになります。それらを追求していく面白さがありますね。

攻撃型、回避型などユーザーによってプレイスタイルが異なるので、それらをより拡張させていくようなイメージのものを用意しています。

また装備のオプションがあるのは原作の「アラド戦記」と共有している部分でもありますが、装備を集めて更新していく楽しさ。最終的に最終装備と最初の装備では違った遊び方、味わい、成長が出るような体験になるよう作っています。

装備は冒険して箱を開けて装備を獲得することもあれば、装備としてドロップや素材を集めて製作するものなど、多岐に渡るので隅々まで冒険してみてください。

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――ステージクリア制なのかシームレスマップのどちらなのでしょうか

ジュンホ氏:構成としてはステージクリア制になっています。

――ステージを転々としていくのでしょうか。それともベースとなる拠点もあるのでしょうか

ジュンホ氏:拠点となる場所があって、そこから枝を広げていくイメージを持っていただければ。

――武器は3種類ありましたが、まだ剣斧のみしか動かせませんでした。大剣と槍の特徴を教えて下さい

ジュンホ氏:武器が変わると違うキャラのような遊び方がガラッと変わるようなイメージを持っていただけると。最初に装備している剣と斧はカザンの戦闘スタイルにあった、まさに鬼剣士のような構成となっています。

大剣はスピードは遅いけど、破壊力のある一撃を繰り出せる強さがあります。それ一辺倒ではなく、大剣のなかでもどんなスキルを使うかによって戦闘スタイルが変わってきます。なかにはスピード感のある一撃を繰り出せるスキルもあるでしょう。

槍もリーチを活かした射程距離の長い攻撃が得意ですが、スキルを駆使すればその場で振り回して範囲攻撃も行えたりと対応力のある武器となっています。

――最後に楽しみにしているユーザーにメッセージをお願いします。

ジュンホ氏:私達開発チームは「アラド戦記」がとても好きで、いろんな方に「アラド戦記」を楽しんでもらいたい気持ちが根底にあります。これまでもスマホやアニメーションといろいろと展開していますが、そのうちの一つのコンテンツとして送り出すのが今回の「The First Berserker: Khazan」になります。

アクションゲームが好きなユーザーにもアピール出来るような面白いギミックもたくさん用意しています。私達なりには楽しんでいただけると思って作りましたが、まだまだ色んな意見も募りたいので今後予定しているCBTでさまざまな意見をいただいて、さらに良いものに繋げられたらと思います。

何度も挑戦して立ち向かい、やり遂げる達成感を大切に――「The First Berserker: Khazan」開発スタッフインタビュー【TGS2024】の画像
東京ゲームショウ2024

※画面は開発中のものです。

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