イマジニアとトイボックスが贈る、2026年9月17日発売予定のNintendo Switch 2/Nintendo Switch用ソフト「ミステリーの歩き方2 人魚伝説殺人事件」の先行プレイレポートをお届けする。
今回のレビューはゲーム内の前半である第4章までの内容となっており、極力、ミステリー部分のネタバレもしないように気を付けながら執筆している。ただし、まっさらな状態でゲームをプレイしたいと思っている人は注意して欲しい。

新キャラクターはもちろん既存キャラクターの掘り下げもいい
過去に起きた出来事を見ることができる「過去視」と呼ばれる能力を持つ主人公が、元警視総監の娘や巨大組織の御曹司、人気アイドルといった個性豊かなメンバーが集まるミステリー研究会とともに未解決事件の真相に挑むミステリーアドベンチャーゲーム「ミステリーの歩き方」の第2弾。

今回は前作とは別の事件を扱っており、前作の事件のネタバレも無いため、どちらから遊んでも問題ない作りだ。前作にも登場したエリート警視の島田祥子がプロローグで前作のあらすじを紹介してくれるため、内容を忘れてしまった人もすんなり入れるようになっている。


とはいえ、物語は地続きとなっているので、筆者としてはできれば前作からプレイしておくことをオススメする。前作は衝撃のクライマックスが用意されていたが、先に本作をプレイしてしまうと、そこに感づいてしまい、衝撃が薄れてしまう可能性もある。

今回のストーリーは顧問の皆戸彩芽の提案で、ミステリー研究会のメンバーが夏の合宿地として古都“鎌蔵”を訪れる展開。この街には不老不死の人魚の肉をめぐる古い言い伝え“鎌倉人魚伝説”が残されており、夏には鎌蔵人魚伝説を起源とした鎌蔵最大の夏祭りである久遠祭りがヱノ島で行われている。主人公の赤沢たちは20年前にこの街で起きた未解決事件を操作していくことになる。

本作では自由に移動や探索をして調査をする「フリーサーチモード」が追加されたのが特徴だ。前作がオーソドックスなアドベンチャーゲームだったことに対し、本作は自身で現場を捜査している感覚が増した。この「フリーサーチモード」はクリックして調べられる場所が表示され、必須で調べる場所を当てたときはサウンドが鳴るため、あまり迷うことはなく、ストレスなく探索を進めることができる。


独歩が過去視を使って事件に関わる重要な事実を調査するパートは本作にも存在。今作では散策要素や時間制限が加わり、さらに自由度と遊びごたえが増している。時間制限は間に合うのか間に合わないのか、すごくいいバランスで設定されており、ハラハラしながらプレイできるようになっている。



なお、失敗してしまった場合は、まだ選んでいない選択肢を黄色い文字で表示できるようになるなど、難易度を任意で下げることが可能。2回目はどういった行動が正解なのかプレイヤーが分かっていることもあり、ヒントを表示すればラクにクリアできるはずだ。


ストーリー的な見どころはミステリー研究会メンバーで研究会会員番号5番の幌筆羽衣が仲間に加わったところが大きい。人見知りが激しく、距離を取って物陰から様子を見る癖がある彼女は、じつは前作にもちゃんと登場していたことが判明。しゃべっているシーンもあるため、どこに登場していたのか思わず前作をやり直したくなるおもしろい仕掛けだ。



また、羽衣が物陰からこっそり覗いている様子は小動物や小さい子供を彷彿とさせてかわいらしい。本当に言いたいことがある時は別人格を引っ張り出してしゃべるので、その様子も楽しみにして欲しい。


もうひとりの重要キャラクターが20年前の“鎌蔵人魚伝説殺人事件”で父を殺された鹿島留美奈だ。不幸な生い立ちだが、彼女自身は素直で一生懸命。どこか天然なところもある女の子で、愛すべきキャラクターとなっており、自然と彼女に協力したくなる作りになっている。


物語には姿を消した容疑者のひとり息子である海原良介や、彼を引き取って育てた海原勇気のほか、事件現場であった「竜宮城」を買い上げて町のランドマークにしようと画策していた大村太一や、その秘書である神無月恵など、多彩なキャラクターが登場。さまざまな思惑が交錯しているストーリーとなっており、彼らの織り成す人間ドラマに引き込まれる。




第4章までには登場しないが、ガチャピンとムックが本人役として登場して活躍する隠しシナリオもあるのでこちらも楽しみにして欲しい。
また、新キャラクターはもちろん、前作でおなじみのミステリー研究会メンバーも総登場。ミステリーサラブレッドの南条有栖のツッコミがさらに鋭くなっていたり、世界的総合商社・東野キャピタルの御曹司である東野陽炎がさらにコミカルで愛すべきキャラクターになっていたりと、それぞれがより魅力的になっている。凄惨な事件の謎を追うのがメインであるが、同じサークルに所属する少年少女たちのかけがえのない交流を描いた青春モノとしても楽しめる。


個人的に好きだったのが、独歩がアイドルとしても活動しているミス研のメンバー・真白杏奈といっしょに捜査をする展開だ。独歩の相方といえば有栖だったが、今回は杏奈と行動を共にすることもある。



このとき、有栖がめちゃくちゃ不機嫌になるのだが、その不貞腐れる彼女がとてもかわいらしい。前作には無かったラブコメ展開に思わずニヤニヤしてしまった。



ミステリー部分も正解の選択肢を選んでいくものや、自分でキーワードを入力するものなどがあり、しっかり推理する楽しさがある。なお、ヒントもたくさんあり、詰まらないように作られているため、物語として楽しみたい人も安心してプレイできるので、その点は安心だ。


前作のいいところは引き継ぎつつ、ストーリーもシステムも進化している本作。ぜひミステリー好きであればチェックしてもらいたい。
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