2017年8月11日より斬劇「『戦国BASARA』小田原征伐」の公演が、東京都渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoにて行われる。それに先立ち、関係者向けの公開ゲネプロが行われたので、その模様をお届けしよう。

目次
  1. キャスト陣・スタッフからのメッセージをお届け!
  2. 今作はコミカルなシーンが盛りだくさん!体を張った演技に注目!
  3. 豊臣進軍! 他では見れない「戦国BASARA」!
  4. 宿命のライバル政宗と幸村、関ケ原組、そして瀬戸内組も…?気になるストーリーの先はぜひ実際に劇場へ!
  5. 公演概要

舞台「戦国BASARA」から斬劇「戦国BASARA」に名称が改められてはや三作品目となる今回の舞台は、北条氏政を中心とした小田原征伐(豊臣秀吉が北条氏を征伐した戦役)絡みのオリジナルストーリーとなっている。

キャスト陣・スタッフからのメッセージをお届け!

まずはキャストと、演出のヨリコジュン氏、カプコンの小林裕幸氏が、斬劇「『戦国BASARA』小田原征伐」への想いを語ってくれた。

眞嶋秀斗さん:伊達政宗役の眞嶋秀斗です。自身では二作品目となる斬劇「戦国BASARA」になります。ステージ上ではあまり出会わない武将もいるのですが、全員で小田原征伐というひとつの船に乗って、みんなで同じ方向を目指して漕いで行くようなそんな意思で僕らも挑んできました。完全新作ストーリーということで、いちはやくお客様に見せたいと思っています。

松村龍之介さん:真田幸村役の松村龍之介です。今回から新しく参加された皆様と、以前から変わらないキャストが一緒になって、完全新作ストーリーに挑んでいきます。まったく新しい物語を、一生懸命やっていきたいと思います。

中尾拳也さん:徳川家康役の中尾拳也です。僕自身も二作目となる斬劇「戦国BASARA」ですが、前回以上にすごく熱い熱い作品になっていますので、ぜひ劇場に観に来てください。ストーリーの中では人と人とのつながりや、騙し、騙され、家康が掲げる絆が関わってくるので、ぜひそこに注目してみてほしいです。

沖野晃司さん:石田三成役の沖野晃司です。こうして二度目となる斬劇「戦国BASARA」に出させていただきまして、本当に幸せです。このメンバーの中では年が上のほうなので、みんなとは違う形で引っ張っていけたらなぁと思っています。最後まで楽しんでいただけるような作品を作っていけるよう精進して参ります。

井上正大さん:片倉小十郎役の井上正大です。前回は映像出演でしたが、今回再び斬劇「戦国BASARA」の世界に戻ってこれたのは、とても嬉しいです。前回真島くんとは映像での共演ということだったので、今回映像じゃなく一緒に演じることが出来て、それも嬉しいです。小十郎は政宗様との繋がりが濃いキャラクターですので、そこを注目していただければと思います。

椎名鯛造さん:猿飛佐助役の椎名鯛造です。いつも佐助は幸村と行動を共にしていますが、ちょっと目を離すとすぐいなくなる、本当に手が掛かる大将です。今回ももちろんそんな感じなので佐助としてはとても大変なんですが、幸村を演じている松村くんは本当に信頼のできる役者さんなので、舞台の上では彼を信頼して最後まで頑張りたいと思います。

白又敦さん:長曾我部元親役の白又敦です。僕は今回四作目の斬劇「戦国BASARA」になるんですが、今回久しぶりに元親のライバルである毛利元就がWキャストという形で出演しているので、二人の毛利を相手にそれぞれの毛利にあわせたお芝居をしていければと思います。

伊藤裕一さん:黒田官兵衛役の伊藤裕一です。前回の関ケ原から続いて僕自身は二作目の斬劇「戦国BASARA」となります。前回は官兵衛自体はあまり戦いに好戦的ではないスタンスで戦っていたのですが、今回は積極的に作品に関わるような役になっているので違ったスタンスで作品に関われるのがとても楽しく、嬉しいです。

橘龍丸さん:山中鹿之助役の橘龍丸です。僕は斬劇「戦国BASARA」をやらせていただくのは初めてです。なので、以前からいるキャストの皆さんに色々教わりながら「戦国BASARA」の世界を動かす歯車のひとつとして頑張ってきましたので、よろしくお願いいたします。

末野卓磨さん:風魔小太郎役の末野卓磨です。今回で三度目の風魔になります。ようやく従うべき北条氏政と出会うことが出来ました。北条様との舞台での時間をとても楽しみにしていました。最後まで全力で北条様を守っていきたいと思っています。皆様、北条様と風魔の絡みを楽しみにしていてください。

寺山武志さん:北条氏政役の寺山武志です。小田原征伐ということで、ありがたいことに主役をやらせていただくことに…あれ、僕が主役じゃないんですか?(笑) このストーリーから、人を信じることということを深く教わりました。僕はこれまで生きてきて誰も信じてこなかったんですが(笑)、今回キャストの皆さんを信じて最後までやっていこうと思います。

大山将司さん:大谷吉継役の大山将司です。僕は二回目の参戦となり、また新しい大谷吉継を演じることが出来たかなと思います。この作品もかなり熱量の高い舞台となっておりますので、僕もカンパニーのひとりとして盛り上げていけるように頑張りたいです。

小谷嘉一さん:毛利元就役の小谷嘉一です。気づきましたら一年半ぶり、六年目の毛利元就となりました。二十九歳の時から出させていただいていたら、ついに三十五歳になってしまいました(笑)。二十代の皆様とこうして舞台に立てることをとても嬉しく思っています。今回はWキャストということで二人の毛利が出てくるので、その違いも楽しんでいただければと思います。小田原征伐はどなたが見ても楽しんでいただける作品になっていると思いますので、よろしくお願いいたします。

健人さん:毛利元就役の健人です。僕は今回が初めての斬劇「戦国BASARA」になります。歴史ある作品にこうして出させて頂けて本当に嬉しいです。そして今回Wキャストということで、小谷さんに色々と教わってきたので、毛利という人物を頑張って演じていきたいと思います。

ヨリコジュン氏:演出のヨリコです。僕は今回演出三回目になります。小田原征伐は、カプコンの小林さん、山本さんと構成の時点から脚本、作成までディスカッションを重ねて、最初は「これどうやって表現するの?」というところから始まったんですが、色々話し合って、この脚本に至ることが出来ました。そして俳優陣の皆さんとも芝居をしっかり作ろうということで、細かいところまでディスカッションを重ねました。全員が納得するように、信頼しあって、ここまでこれたと思っています。

小林裕幸氏:「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーを務めている、カプコンの小林です。今回もゲームのディレクターの山本と一緒に原作監修として関わらせてもらっています。関ケ原という壮絶な戦いが終わった前回の舞台よりも、時間軸的には前のお話しになります。まだ豊臣に勢いがある時代で、完全新作オリジナルストーリーになっており、前回の舞台を見た方も楽しめるものとなっていると思いますし、初めての方にもわかりやすいようにキャラクターの見せ方とかも考えて作っています。俳優陣も、新キャスト、以前からのキャストあわせて楽しんでもらえればと思います。Wキャストになっている毛利は、小谷毛利と健人毛利でいい意味ですごく違いが出ていますし、年齢も十歳くらい離れている二人が演じるので、それぞれ比べてみていただけると嬉しいです。

今作はコミカルなシーンが盛りだくさん!体を張った演技に注目!

前回の「斬劇『戦国BASARA』関ケ原の戦い」に続いて、今回も完全新作のオリジナルストーリーとなっている「斬劇『戦国BASAR』」小田原征伐」。ここしばらく、舞台版の「戦国BASARA」はシリアス寄りのストーリーが多かったが、今作はコミカルなシーンがあちこちに散りばめられており、約二時間半ほどの上演時間も良い意味で息を抜いて楽しめる感じがした。

その一端を担っているのが、舞台では久しぶりの登場となる北条氏政。数々のシーンで、会場を笑わせてくれる。

もちろん氏政以外のキャラクターたちもそれぞれが、まさに体を張った演技でコミカルな部分を見せてくれるので、ぜひ注目してみてほしい。中には”とある作品”のパロディもあったり、「このキャラクターでそこまでやっていいの!?」というようなものもあったり、原作のゲーム「戦国BASARA」シリーズをプレイしているからこそ思わず吹き出してしまうようなものもあるので、いったい誰がどんなことをしてくれるのか、期待してほしい。

豊臣進軍! 他では見れない「戦国BASARA」!

メインストーリーの軸となるのは小田原征伐だが、「戦国BASARA」がただそれだけでは終わらないのは今回の作品でも言えるところ。

歴史上では北条氏政が豊臣軍に降伏したことでこの小田原征伐は幕を下ろしているが、舞台のストーリーはどこに着地するのか最後までまるで解らない。

斬劇「戦国BASARA」となってから「本能寺の変」「関ケ原の戦い」という誰もが結末を知っているストーリーを、「戦国BASARA」ならではのストーリーで描いてきているだけに、この「小田原征伐」についても一体どのように落とし込まれているのか、充分に期待してほしい。

そして斬劇「戦国BASARA」と言えば殺陣、というくらいに毎回気合いの入っている殺陣シーンだが、今作は全体を通して振り返ると殺陣よりも武将同士の人間関係をより緻密に描いたような印象を受けた。

しかしもちろん、殺陣シーンがないがしろにされているわけではない。特に毎回派手なアクションを見せてくれる猿飛佐助と風魔小太郎、この二人の忍者同士の戦いは派手さも段違いなので、しっかりと目に焼き付けてほしい。

伊達政宗のリアルな六爪も健在ならば、舞台「戦国BASARA」に六年間出演している小谷嘉一さん演じる毛利元就の円刀捌きも相変わらず見事の一言(※なお、本作品では毛利元就はWキャストとなっている。ゲネプロ時は小谷嘉一さん出演)。

通路を使った演出はより一層増えたが、通路席での仕掛けは前方の席からはあまり見えないのが残念なところではある。しかし逆に言えば、後列だからこそ楽しめるような要素がたくさんあるということ。ぜひ一度は後列の席で観てみることをお勧めする。

宿命のライバル政宗と幸村、関ケ原組、そして瀬戸内組も…?気になるストーリーの先はぜひ実際に劇場へ!

今作では、基本的にライバル関係にある武将同士のいつもとは違う関係性を描くことに、特に重点を置いているように見えた。

宿命のライバルである伊達政宗と真田幸村は、今回はどのような間柄になるのか。また、これまでは徳川家康は豊臣秀吉を裏切った武将として登場することが多かったが、今回は家康がまだ豊臣軍にいる時間軸となっているため、これまでなかなか見れなかった家康の姿が見れるだろう。この舞台だからこそ描くことが出来た豊臣軍時代の家康と石田三成との関係性などは、ファンならば必見だ。

犬猿の仲である長曾我部元親と毛利元就の瀬戸内組も、今作では普段とは少し違った関係性を見せてくる。舞台では初登場となる山中鹿之助は、氏政同様あちこちで笑いを振りまいてくれる癒し系のキャラクターとなっているが、その鹿之助を中心に元親と元就の間にどのような変化が起こるのか、気になる人は劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。

そして舞台ではなかなか実現できなかった北条氏政と風魔小太郎の主従のやり取りも、見どころのひとつ。今回の風魔は、舞台「戦国BASARA」史上、一番活き活きとしていたように感じた(小太郎は一切喋らないが…)ので、やはり本来の主の元で生きる風魔の姿というものには感じ入るものがあった。

あちこちで笑いはたくさん散りばめられているものの、最後の最後観終わったあとには、きっと「やっぱりBASARAはBASARAだった」という感想を抱くことになるだろう。

なお、アフタートークショーや武将によるお見送り回などの特別上演回もあるので、スケジュールは公式サイトなどで確認してほしい。

公演概要

公演タイトル:斬劇「戦国BASARA」小田原征伐

【東京公演】
2017年8月11日(金・祝)~8月20日(日)
AiiA 2.5 Theater Tokyo

【大阪公演】
2017年8月25日(金)~8月27日(日)
立命館いばらきフューチャープラザ グランドホール

全席指定 7,900円(税込)

公式サイト
http://www.basara-st.com/

スタッフ(順不同・敬称略)

原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
構成・演出・映像:ヨリコジュン
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
シナリオ協力:松野出
プロデューサー:都田和志(エースクルー・エンタテインメント)、山浦哲也(エイベックス・エンタテインメント)
制作:都丸聡子(エイベックス・エンタテインメント)

東京公演主催
エイベックス・エンタテインメント、エースクルー・エンタテインメント、サンライズプロモーション東京

大阪公演主催
斬劇「戦国BASARA」小田原征伐 大阪公演製作委員会

アフタートークショー開催!

8月12日(土)12:30 沖野晃司、伊藤裕一、汐崎アイル
8月13日(日)12:30 椎名鯛造、白又敦、寿里
8月15日(火)19:00 中尾拳也、沖野晃司、白又敦、小谷嘉一
8月16日(水)19:00 眞嶋秀斗、松村龍之介、井上正大、椎名鯛造
8月17日(木)14:00 伊藤裕一、寺山武志、末野卓磨
8月18日(金)19:00 橘龍丸、大山将司、健人、汐崎アイル
8月19日(土)12:30 松村龍之介、橘龍丸、桜田航成
8月26日(土)12:30 松村龍之介、沖野晃司、椎名鯛造、伊藤裕一、健人

武将達のお見送り実施!

8月12日(土)17:30 眞嶋秀斗、中尾拳也、井上正大、小谷嘉一
8月13日(日)17:30 松村龍之介、沖野晃司、椎名鯛造、白又敦
8月17日(木)19:00 白又敦、橘龍丸、寺山武志、末野卓磨
8月19日(土)17:30 伊藤裕一、大山将司、健人
8月26日(土)17:30 眞嶋秀斗、中尾拳也、井上正大、白又敦、橘龍丸

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • 取材