コンパイルハートは、2021年8月26日に発売を予定しているPS4用ソフト「閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ -少女達の響艶-」の「爆音ゲーム体験会」を、本日7月10日に東京・TCC試写室で実施した。
本作は、「ネプテューヌ」シリーズと「閃乱カグラ」シリーズのコラボレーションによる超ハイスピード忍術アクションRPG。忍び装束に身を包んだパープルハートたち四女神と「閃乱カグラ」の飛鳥・焔・雪泉・雅緋がプレイアブルキャラクターとして登場し、華麗なアクションで共に舞い踊る。
そんな本作を一足先に遊べる「爆音ゲーム体験会」が、本日7月10日にTCC試写室で実施。事前の抽選で選ばれたユーザーたちが、シアターならではの大画面と爆音で爽快なアクションバトルを楽しんだ。
また今回、本作のプロデューサーを務める水野尚子氏、北野誠氏、ディレクターの村松茂樹氏(いずれもアイディアファクトリー所属)に新キャラクターなどゲームの魅力についてお話を伺うことができたので、その様子もあわせてお届けしよう。
新キャラクター「ユウキ」の衣装に注目!? 水野尚子氏、北野誠氏、村松茂樹氏へのインタビューをお届け
――今回の「爆音ゲーム体験会」だけでなく、既に各地で体験会を行われていますが、反響はいかがでしょうか?
水野氏:コロナ禍ということもあり、体験会を店舗などで行うのは難しく、来られる方も躊躇されるのではと思っていたのですが、そんな中プレイしに来ていただけたということが一番嬉しかったですね。ちょうど開発の追い込み時期だったので、体験会の現場を直接見ることはできなかったのですが、プレイして下さる方がたくさんいらしたということを聞いて本当に嬉しく思っています。
北野氏:僕と村松(茂樹氏)は何度か体験会を見に行っています。初回はコロナの状況下でユーザーが来てくれるのか心配でしたが、始まってみると午前中のうちから受付が閉め切られていたりと多くの反響をいただきました。体験会をやると毎回来て下さる顔見知りの「ネプテューヌ」ファンの方がいらっしゃるのですが、今回はそういった方以外にも多くのユーザーに足を運んでいただいていると聞いています。
実際プレイしている方を見ていると、アクションバトルというコンパイルハートのユーザーにはあまり馴染みのないジャンルでありながらも、キャラクターの技を一つ一つ確認しながら華麗なアクションを披露されていました。今作では手軽な操作で華麗なプレイができることを目指しているので、嬉しい限りでしたね。
村松氏:ユーザーの熱量をとても高く感じており、楽しんでいただけてとても喜ばしく思っています。
――「ネプテューヌ」シリーズと「閃乱カグラ」シリーズのコラボレーションに至った経緯についてお聞きしたいのですが、今回はコンパイルハートさんから企画を持ち込んだのでしょうか?
水野氏:そうですね。“忍者もののネプテューヌ”という企画は当初からあったのですが、忍者といえばということで「閃乱カグラ」シリーズとコラボすることになりました。
過去に「閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH」でネプテューヌがダウンロードコンテンツキャラクターとして参戦したこともあり、ユーザーの層やキャラクターものという部分で相性が良いのではないかということで、マーベラスさんにお声がけした形です。
――今作はアクションRPGとなっていますが、このジャンルを選んだ理由を教えていただけますか?
水野氏:忍者といえばと考えた時に、相性としてRPGよりもアクション寄りのRPGが良いと思ったからです。
北野氏:忍者もので「ネプテューヌ」を、という企画を最初に立ち上げた時に、コマンドRPGではなくアクションバトルという考えは前提にありました。マーベラスさんにお声がけをして、実際に企画を組むことになった流れの中で、「閃乱カグラ」シリーズを手掛けていたタムソフトさんと一緒にゲームを作れる機会に恵まれました。
コンパイルハートの持っているRPGのノウハウとタムソフトさんの持つアクションバトルのノウハウをうまく融合させることで、どちらのユーザーも簡単な操作で遊べ、“「閃乱カグラ」が「ネプテューヌ」の世界に近づいてくるとこうなるんだ”という感覚を持って楽しんでいただけるようなゲームになってほしいと思っています。
――新キャラクター「ユウキ」についてお伺いしたいのですが、彼女は既存のキャラクターたちとどう関わっていくのでしょうか?
水野氏:今作は幻影夢忍界(げいむにんかい)という世界が舞台なのですが、「ネプテューヌ」と「閃乱カグラ」のどちらでもない、その世界に本来いるようなキャラクターが間にいることで、話のバランスや軸の広がりが増えるのではと思い、ユウキというキャラクターが生まれました。
北野氏:ユウキはとある強大な敵にまつわる国の姫「あある姫」に仕えているという設定です。あある姫が妖壺太夫というキャラクターに攫われて、それを救いに行くところでネプテューヌたちや「閃乱カグラ」のキャラクターたちと出会い、一緒に戦っていくという流れになっており、重要なキャラクターという位置づけです。
――ユウキはデザイン面でも今までとは違う雰囲気があると思うのですが、デザイン面でのポイントもお聞かせください。
水野氏:露出度は少ないのですが、セクシーなシルエットが特徴です。ユウキは「ネプテューヌ」と「閃乱カグラ」のキャラクターの中に新しく入ってくる立ち位置なので、なかなか打ち解けるまで時間がかかるのですが、そんな彼女の成長も物語の見どころの一つですね。あとは衣装の中に盛り込まれている、あある姫への愛ですかね!
北野氏:ユウキの衣装をよく見ると、「姫♡担」という文字が入っているんですよ(笑)。物語的に「ネプテューヌ」と「閃乱カグラ」の世界を繋ぐ役割を持っているのですが、デザイン的でもそこを意識していますね。
「ネプテューヌ」にも「閃乱カグラ」にもそれぞれの絵があるので、その間をある種繋ぐような形で、かつ両者と並ぶとバランスよく一つの世界観として受け入れられるようなデザインにしてもらっています。アクションも彼女のスタイルを活かした体術的なものになっているので、注目していただきたいです。
村松氏:「ネプテューヌ」側も「閃乱カグラ」側もそれぞれ武器を持っているのですが、ユウキに関しては基本は格闘系のモーションになっています。“忍エクストリーム”という超必殺技を打つ時には爪の部分が伸縮するギミックも入っていますので、そちらもぜひ注目していただきたいですね。
北野氏:「閃乱カグラ」側は元々の個性がありますし、「ネプテューヌ」側はキャラクター性に合った上でどんな武器を持たせるかなど、キャラクターの差別化についてはタムソフトさんと色々検討しました。
水野氏:そうですね。もともとのキャラクターの設定を損なわないように意識しました。衣装に関しても、ホワイトハートはパワー型なので弁慶のようなデザインにしてもらったり、和の世界観に合うようにしています。
村松氏:そのあたりのデザイン資料は限定版「ねぷねぷシノビ萌絵箱」のビジュアルブックに入っていますので、ぜひチェックしていただければと思います。
北野氏:今回、パープルハートたち四女神のデザインは、忍者ということでベースの色を黒に変えました。ベースの色を変えながら、差し色に従来のキャラクターカラーを入れてまとめているので、いつもよりもかなり締まった印象にはなりつつも、キャラクターの個性が残っていると思います。
水野氏:その代わり、変身前の会話の立ち絵は従来通りの衣装を模したデザインになっています。
北野氏:今までのデザインを残しつつも、和を取り入れている感じですよね。
――ユウキを含め今作にはたくさんのキャラクターが登場しますが、初心者におすすめのキャラクターはいますか?
北野氏:個人的にはベーシックな操作感のパープルハートと飛鳥ですね。逆にホワイトハートやブラックハートは特徴的な動きをしますが、技がうまくハマると気持ちいいキャラクターです。
村松氏:今回コラボをしている鴉のゴウ(「忍道 戒」)は、忍術スキルという特殊技がトリッキーになっています。忍具を使った必殺技も持っており、攻撃力は高いものの防御力は低めになっているんですよ。プレイヤースキルの高い方はそういったキャラクターを使うとよりアクティブな戦いができて面白いと思います。
――鴉のゴウが参戦すると聞いたときは驚いたのですが、こちらはどのようなきっかけでコラボをすることになったのでしょうか?
水野氏:鴉のゴウに関しても、「ネプテューヌ」といえばコラボ擬人化キャラクターということで、初めからアクワイアさんと相談させていただいていました。ゴウはもともと男性キャラクターなので、美少女化して出せたらツッコまれつつも注目していただけるのではないかと(笑)。
あとはやはり、忍者のゲームと言われて挙げられるタイトルに「忍道」は絶対入っていると思うんです。相性としては抜群だと思いますし、ゴウは凄く良いキャラクターになっているので、ぜひプレイして物語を読んでいただければと思います。
北野氏:想像以上に面白いキャラクターになりましたよね。アクワイアさんにもかなり乗っていただき、原作に独自の解釈を加えつつ、かなり笑えるキャラクターになっていると思います。本人は真面目なんですけど(笑)。
村松氏:必殺技も原作を知っている方であればニヤリとするようなものに仕上がっていると思います。
――最後に、発売を心待ちにしているファンにメッセージをお願いします。
水野氏:今作はかなりお時間をいただいてじっくりと作らせていただいたタイトルになっています。ようやく開発も落ち着いて、皆さんにお届けできる日が待ち遠しい気持ちでいっぱいです。開発は大変な部分も多かったですが、タムソフトさんをはじめスタッフと共に形にできたことが本当に良かったと思います。
普段「ネプテューヌ」シリーズをプレイしている方は、ネプテューヌたちの新しい技を新鮮な気持ちで見ていただけると思いますし、キャラクターの掛け合いもいつも通りのノリになっているので、楽しんでいただけると嬉しいです。
北野氏:今回「ネプテューヌ」というタイトルではありながらも、今までにない規模で「閃乱カグラ」のキャラクターたちと物語を繰り広げるというコラボになっています。限定版「ねぷねぷシノビ萌絵箱」のパッケージでは、つなこさんと八重樫南さんの絵が鏡映しのようになっていたり、ここまでフィーチャーされたタイトルはコンパイルハートの中でもなかなかないと思います。
「ネプテューヌ」らしさを残しつつも、これまでにはない新鮮な感覚を味わっていただけるのではないかと思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。アクションも物語も彼女たちの良さが活かされた内容が組み込まれているので、そこも楽しみにしていただければと思います。
村松氏:コンパイルハートもタムソフトさんも色々なチャレンジをしたタイトルになっていると思います。今までのコンパイルハートのタイトルでやっていなかったことに挑戦した作品になっているので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。
――ありがとうございました。