セガが日本国内で正式サービス開始予定のiOS/Android/PC(Google Play Games/Steam)向けRPG「ペルソナ5: The Phantom X」(以下、「P5X」)。11月29日より開催されていたクローズドβテストのプレイレポートをお届けする。

本作は、「ペルソナ5」の世界を舞台に、新たな少年少女たちが新しい物語を繰り広げる、基本プレイ無料(一部課金あり)のRPG。スマートフォンとPCでクロスプレイが可能なマルチプラットフォームに対応予定だ。今回のプレイはAndroid端末を使用したものとなる。

なお、物語の導入や戦闘の基本となる部分については「東京ゲームショウ2024」での試遊レポート記事をチェックしてほしい。本記事ではその時に気が付けなかったポイントや新たな要素、ストーリーについても触れていく。

「ペルソナ5: The Phantom X」CBTレポート!新井素羽の物語に魅了されつつ、気が付けば「P5」の推し・武見妙の元へ…の画像

ストーリーについては、TGSでプレイした時にも確認できた主人公の学園生活…の前にあたる部分もいきなりチェックできた。流れとしては「ペルソナ5」の始まりと同様ではあるが、時折画面にノイズが走る違和感が。「P5X」をプレイして、最初に操作するのがジョーカーなのか!? と勝手に興奮しつつ、黒服とのチュートリアル戦闘を終えると、先ほどまで感じていた違和感がより顕著に。

仲間からの通信もままならないまま先に進むジョーカーだが、その背後からは怪盗姿の「P5X」主人公(ワンダー)が迫る。一進一退の攻防を繰り広げる二人だが、先に相手に膝をつかせたのはワンダー。そのまま銃を構えて…というところで「P5X」主人公が目を覚まし、一連の出来事が夢だったことに気づく。

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夢の内容を振り返りつつ、学校への支度を始める主人公。身だしなみを整え、部屋を出る彼の後ろから本作の開発を手がけたBlack Wings Game Studioのロゴが現れ、そのままオープニングへ。このOP導入までの流れるような展開、そしておしゃれさには思わず声が出てしまった。

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そして、主人公とルフェル(CV:野中藍)の出会い、ペルソナ能力の覚醒を経て、ビジネスパートナーとしての関係を構築していく2人。その後はクラスメイトである新井素羽(CV:本渡楓)に関わる物語が展開されていく。

情報を追っていれば彼女がペルソナ能力に覚醒し、怪盗として仲間になることは周知の事実だと思うが、それまでの過程や幕引きは、個人的にはシリーズを通してもトップクラスに好きな物語となっていた。

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全体を通してみれば、まだまだ序盤とはなるものの、ここまで惹かれるストーリー展開となると期待せずにはいられない。冒頭の展開以外でも垣間見られたワンダーとジョーカーの関係について、主人公が時折見る“最悪な未来のビジョン”など、ストーリーについても挙げだしたらきりがないくらい気になるポイントが出てくる。

その他にも、今回登場したルフェルや新井素羽以外にも、加納駿(CV:小西克幸)と多祢村理子(CV:種﨑敦美)が怪盗として仲間になることがすでに明らかとなっているが、ほかにどのような魅力的なキャラが登場するかにも期待したい。

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戦闘については、TGSのプレイ記事でも紹介したように基本的には「ペルソナ5」を踏襲したものとなっている。今回のプレイでは、その時に気が付けなかったポイントなどをピックアップして紹介していく。

まずは“ダウン値”について。「ペルソナ5」では相手の弱点属性を突けば敵をダウンさせることができていたが、TGSの時でも確認できていたように、弱点属性での攻撃1回ではダウンにならない敵も存在していた。こちらについては、すべての敵に当てはまるのではなく、一部の強敵が持っているものとなる。

また敵によってはダウン値(敵のHPの横にある盾マークと数値)の数値が多く、弱点攻撃を何度か与えないとダウンにならない敵も存在していたので、戦闘の際には注意してほしい。

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また戦闘中に発動できるスキルの種類については、1ペルソナ3つまでとなっていた。とはいえ「ペルソナ5」には存在しなかったようなスキルも多く存在し、例えばジョーカーやモルガナを見ても得意とする属性は「ペルソナ5」と同じであるものの、使用できるスキルは異なっている。

ワンダーは、ジョーカーのワイルドのように複数のペルソナを使いこなせるが、主人公のレベルに直結する怪盗レベルを上げなければ複数装備することはできない。またCBTの範囲を終えたまでだと最大で3つの枠となっていた。

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個人的な主観となってしまうが、「P5X」では今まで以上に回復スキルをこなせるキャラ/ペルソナの編成が重要になってくると感じた。またスキルについては、見たことがないものが多いため慣れるのに時間がかかるかもしれないが、簡単に言えば相手を状態異常にさせられることが多くなったり、状態異常の敵へ多くダメージを与えられるものが増えたというニュアンスだ。

バフ/デバフをかけるものも増えたため、より戦術の幅が広がった「P5X」。ここまで聞くと、プレイヤー側ばかり強くなっていると思うかもしれない。しかし、敵側も歯ごたえのあるものが登場し、シリーズをずっとプレイしている筆者でも苦戦した場面が何度もあった。敵については、戦闘中にステータスやスキルの情報など細かにチェックすることができるので、強敵との戦闘の際にはその点も確認してみてほしい。

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さらに「P5X」では育成要素も多く、専用の素材を使用してのキャラクター、武器、ペルソナの強化/レベル上限の解放(ペルソナはスキルの強化も可能)ができるようになっている。素材についてはストーリーなどを進めていけばいくつか手に入るが、メメントス内の“調伏の領域”と呼ばれるコンテンツで戦闘をこなし、目的のものを調達できるようになっている。

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このコンテンツでアイテムを入手するためには“スタミナ”を消費することになるのだが、手持ちのキャラたちの育成をまとめて行おうとすると、すぐに尽きてしまったほど。スタミナ回復用のアイテムとなるコーヒーも毎日のように配られ、かなりの数が用意されていたが、CBT終盤にはそれも尽き、「コーヒーがもっと欲しい…」と懇願したくなったほどだ。

なので、まずはパーティで使用していくメインとなるキャラたちを決めて育成していき、余裕が出てきたタイミングで全体的に成長させていくのが良いだろう。

なおキャラクターについては、基本的には“契約”と呼ばれるガチャから入手が可能。武器についてはゲームを進めていけばある程度は手に入るものの、より強力なものとなると、こちらは“補給”から入手することとなる。

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怪盗としての活動はもちろんだが、魅力的な学生生活が待っているのも「P5X」の魅力。パレスの攻略において重要な概念となってくる“日付”が存在しないため、本作ではより自分のペースで自由にゲームを進めていくことができる。

なので、バイトや勉強、人間パラメータ磨き、他キャラクターと交流し“シナジー”(「ペルソナ5」で言えばコープのようなもの)を深めるのも好きに行うことができる。これらの行動にはスタミナとはまた別の“行動力”が必要となり、無くなったらリアルでの日付変更での回復を待つか、行動力を回復させるアイテムを使用することになる。

シナジーについては、特定の時間帯にキャラに話しかけないといけない、といった条件があるものの、本作ではその時間帯までスキップすることが可能。日付の概念がない分、攻略までのXデーなどを気にする必要がないため、キャラとの交流を優先したい! という人も満足できるものとなっている。

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また上記のように予定を決めて過ごすのはもちろん、街を見て歩き回るのも「P5X」の醍醐味。本作から加わった雑司ヶ谷などはもちろん、「ペルソナ5」で見覚えのある場所も存在するので、ファンとしては非常に楽しみなポイントとなる。

筆者は、ゲーム内で四軒茶屋に訪れた際は、町医者を営む武見妙の元へ真っ先に向かってしまったほどだ。その後には純喫茶ルブランも見つけ、店内には入れなかったものの、中の様子をうかがってしまった。

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今回紹介した以外にも、バトルコンテンツを含め、CBTだけでは遊び尽くすことができなかった要素も多く存在した。個人的には少し心配であった高クオリティの本作をスマートフォンで遊びきれるか? という点も特に問題はなく、今回のプレイを通して払しょくすることができた(CBT中は最高画質+FPSは45でプレイ)。

一ファンとしても、さらに期待が高まった「P5X」。今後の情報にも注目しつつ、サ―ビス開始の時を心待ちにしたいと思う。

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※画面は開発中のものです。

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