本日3月9日に開催された「初音ミクコンサート 最後のミクの日感謝祭」をレポート！クリプトン代表取締役・伊藤氏のコメントも紹介

「初音ミクコンサート 最後のミクの日感謝祭」は、「ミクの日大感謝祭」として3月9日に開催された初音ミクらによるライブイベント。3月8日にはセットリストや演出など、別内容となる「初音ミクライブパーティー2012（ミクパ♪）（以下、ミクパ♪）」が開催された。

本日14時より開催された「初音ミクコンサート 最後のミクの日感謝祭」では、初音ミク関連の人気楽曲を中心に、アンコールを含めて全29曲の内容で送られ、ギター演奏をするミクたちが堪能できるなど、「ミクパ♪」とはまた違った魅力が詰まっていた。

さらに、アンコール終了後にも、「もう1回！」とコールが起こるなど観客の熱気も最後まで冷めやらず、それに応えるかたちで最後は2度目となる「ワールドイズマイン」で締め、大盛況のままライブは終了した。

ライブ終了後、音声合成・DTMソフトウェア「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役 伊藤博之氏に、簡単にではあるがお話を伺うことができたので紹介しよう。

伊藤博之氏

――ライブをご覧になった感想はいかがですか？

伊藤氏：ちょうど5年前は「初音ミク」のソフトを開発してまして、まだ「初音ミク」の名前もビジュアルも何もなくて、ただ音声を切って貼ってという作業をしていました。それから5年が経って、皆様に支持されるようなキャラクターになり、こうしてコンサートを開けるというのは予想もしていなかったので感激しましたし、これからも進化をし続けていくんだろうなと思いました。

――現在の初音ミクの盛り上がりをどう受け止められていますか？

伊藤氏：初音ミクはもともと歌を歌うソフトウェアであり、パッケージなどの数点のイラストのみで構成されていまして、クリエイターのみなさんが創作できる余地がたくさんあります。その結果としてたくさんの創作が生まれるとともに、ソーシャルメディアを通してクリエイターの創ったたくさんのコンテンツが広がって、たくさんの人たちに支持されたと思います。

そして、今回のようなコンサートの開催やCDやDVDなどの商品化のチャンスができるというところから、コンテンツの作り方自体が変わってきたと実感しています。このムーブメント自体が今後のコンテンツ産業の新しいモデルになるのではないかと期待しています。

――初音ミクの今後の展開をお聞かせください。

伊藤氏：初音ミクはインターネットで育てられ、そして支持されているコンテンツですから日本だけでなく世界中に広がっています。今は日本のファンやクリエイターが中心になっていますが、アジアや北米・南米、ヨーロッパなどいろんな国々のファンが今獲得し始めていて、どんどん熱を帯びているところです。

現在、初音ミクの歌を英語で歌える製品を開発中です。それは間もなくアナウンスできる思うんですが、そういったツールを使って日本以外の国で活躍するクリエイターやファンを大きく魅了する存在になっていけばいいと思います。

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