イチオシのギャルゲーを大ボリュームで紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り!!」。第9回はプロトタイプより2012年3月22日に発売されるPS Vita用ソフト「リトルバスターズ!Converted Edition」の魅力をお届け!

目次
  1. プロローグ
  2. キャラクター
  3. PS Vita版の追加要素をチェック!
  4. 初回生産特典&店舗特典も忘れずに!
  5. 初回生産分特典「豪華録り下ろしスペシャルドラマCD」
  6. 店舗オリジナル特典
  7. プレイインプレッションをお届け!

三度の飯よりギャルゲーが大好きな私が己の煩悩の赴くまま旬のイチオシゲームを紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り!!」。今回紹介するのは、プロトタイプさんより3月22日に発売される「リトルバスターズ!Converted Edition」です。

本作は、「Kanon」「AIR」「CLANNAD」などを手がけたクリエイターチーム「Key」が制作した恋愛アドベンチャーゲーム。Key作品は私もプレイさせていただいてまして、笑いあり涙ありのシーンの数々が目を閉じれば今も浮かんできます…!

もちろん、「リトルバスターズ!」についてもPC版でプレイさせていただきましたが、今回紹介する「リトルバスターズ!Converted Edition」は、さまざまな要素が加えられ、さらにPS Vitaならではの遊びも楽しめる、まさに完全版ともいえる内容になっています。

「これはぜひとも紹介したい!」ということで、ゲーム内容を紹介するとともに、一足先にプレイさせていただきましたのでそのファーストインプレッションもお届けしますよ!まずは本作のストーリーとキャラクターをチェック!

プロローグ

あの、一番辛かった日々。
毎日ふさぎ込んでいた日々。
そんな僕の前に、四人の男の子が現れて、僕に手を差しのばしてくれたんだ。
「強敵があらわれたんだ! きみの力がひつようなんだ!」
そう彼らは訴え、僕の名を訊いた。
「…なおえ、りき」
「よし、いくぞ、りき!」
一方的に手を掴んで、僕を引きずるように走り出す。
「ね、きみたちは!?」
転ばないように必死についていきながら、そう訊く。
「おれたちか?
 悪をせいばいする正義の味方。
 ひとよんで…リトルバスターズさ」
歯をにやりと見せ、そう名乗った。

敵は、近所の家の軒下にできた、大きな蜂の巣だった。
まさしく強敵だった。
何度も返り討ちにあった。
挫けかけた僕たちだったが、一番大柄な男の子が突然上着を脱ぎ捨て(なぜかは今もわからない)、陽動用のハチミツを素肌にべったりと塗ると、
「後は、頼んだぜ」
そう言って、仲間たちに親指を突き上げて見せた後、果敢に敵陣へと突っ込んでいった。
当然のように無数の蜂に群がられた。
それへ残るひとりが殺虫スプレーの先を向け、もうひとりが噴出口の真下にライターを添えた。
「まさと、おまえのぎせいは忘れん!」
声と同時にスプレーから火が放たれ、大柄な子の体がぼぅ!と燃え上がり、火柱と化す。
「うおおぉぉおおぉぉーーっ! んなこと頼むかあぁぁぁーーーーーーっ!!!」
燃えながらツッコミを入れるあの姿は今でも目に焼きついて離れない。
直後、後ろでつまらなさそうにしていた子が、燃え上がる男の子を一蹴りで卒倒させ、さらに地面を転がるように蹴り続けていた絵も忘れられない(結局そのおかげで鎮火し、彼は助かったのだが)。

その後、消防車と救急車が駆けつける大騒ぎになった。
学校では校長室に呼び出され、叱られたりもした。
そこで僕は、彼らの名前を知った。
真人を蹴っていた鈴が女の子だと聞いて驚いたことも覚えている。

それが、僕らの出会いで、そしてそんなお祭り騒ぎのような日々の始まりでもあった。

ずっと、そうして彼らと生きていたら、僕はいつの間にか心の痛みも寂しさも忘れていた。
ただただ、楽しくて…
いつまでもこんな時間が続けばいい。
それだけを願うようになった。

キャラクター

直枝 理樹

「異様に賑やかな青春を送る普通の少年」

主人公。少し気弱で友達思いな少年。周囲の騒がしい連中が起こす騒動に巻き込まれてばかりいる。本人はそれがとても楽しい。周りの馬鹿な行動に対するツッコミも重要な役どころ。

神北 小毬 CV:やなせ なつみ

「ほんわりきゅーとなメルヘン少女」

絵本と童話とお菓子が大好きな少女。うっかり&おっちょこちょいで自爆しては半べそをかく事がよくある。「ステキなもの」や「幸せになれる事」を常に探して生きている。能天気でぽやーっとした性格。

棗 鈴 CV:田宮 トモエ

「なかなか人に懐かない気高き子猫」

幼馴染の一人。恭介の妹。兄の庇護の元、育ってきたので、人との付き合いが苦手。口下手で口より先に行動してしまう事が多い。ツッコミにハイキックを使う。

三枝 葉留佳 CV:すずきけいこ

「お気楽 極楽 騒がし少女」

主人公とは別のクラスの生徒だが、何故かいつも主人公のクラスにいる。いつも周りを騒がせて楽しんでいるが、墓穴を掘っていることも多々。基本的にあんまり難しく考えないで行動する子。

能美 クドリャフカ CV:金子 明美

「えきぞちっく(自称)なマスコット」

帰国子女だが、日本びいきの祖父の影響でものすごく日本的。それを気にして無理やり英語で喋ろうとしている。実は年下。周囲からマスコット的存在として愛され(弄られ)ている。 愛称は「クド」。

来ヶ谷 唯湖 CV:田中 涼子

「ちょっぴりお茶目な姉御肌」

「姉御」という呼称が良く似合う主人公の同級生。周りからは、その尊大な物腰と、先読みの鋭すぎな部分から頼りにされている。可愛い女の子が大好き。

西園 美魚 CV:荒井 悠美

「日傘を差した物静かな天然素材」

休み時間には一人で本を読んでいる大人しい印象の女の子。真面目で一生懸命な性格だが、思い込むと変な方向へ突っ走ってしまう事が多い。外出時には、いつも日傘を差している。

笹瀬川 佐々美 CV:田宮 トモエ

「唯我独尊の女王猫」

ソフトボール部のホープでいつも取り巻きを連れて行動している気位の高い女の子。何故か鈴をライバル視している。早口言葉のような名前は発音時に良く噛まれる事が多い。

二木 佳奈多 CV:すずきけいこ

「素っ気無し 愛想無し 配慮無しの風紀委員」

学園の風紀委員長を勤める女生徒。融通の利かない無愛想な性格で、冷めたセリフを次々と言い放つ。「風紀を乱す」生徒を執拗に敵対視している。

朱鷺戸 沙耶 CV:櫻井 浩美

「ボケまくりの完全無敵少女」

表の顔は容姿端麗なクラスの人気者。裏の顔は、この学校に隠されている「秘宝」を狙い、夜な夜な校舎を徘徊し、それを守る闇の執行部と戦うナゾの少女。

棗 恭介 CV:緑川 光

「あらゆる日常をミッションにするリーダー」

唯一の他学年。みんなのリーダー的存在。どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる姿に女生徒の隠れファンも多いが、少年漫画を好む気さくでお茶目な面もある。

井ノ原 真人 CV:神奈 延年

「憎めない筋肉馬鹿一直線」

筋肉馬鹿。己を鍛え上げる事に命を懸けており、現在はバトルこそ生きがい。謙吾とはライバル同士で犬猿の仲。その喧嘩は恭介以外に止める事は出来ない程である。

宮沢 謙吾 CV:織田 優成

「最強の男児にして真人のライバル」

剣の道に人生を捧げる真人とは違うベクトルのバカ。クールを装っているが、キレやすく直情的。他のメンバーにはない、どこかシニカルな思考の持ち主。

キャラクターたちはみな個性的で、ゲーム序盤では私たちプレイヤーを大いに笑わせてくれること請け合いです!次のページでは、PS Vita版で新たに追加された要素について紹介していきますよ!

PS Vita版の追加要素をチェック!

PS Vita版では、数多くの新規要素が追加されています。過去、PC/PS2/PSP版のいずれかをプレイしていた方にとっても、また新しい楽しみが増えているのでぜひチェックしましょう!

最高画質で楽しめる!

PS Vita版は、960×720ピクセルの69万画素と、過去発売されたラインナップの中で最高画質を実現しています。そして、4:3で描かれたイベントCG(PS Vitaの画面比率は16:9のため全表示ができないのです)は、左スティックで上下にスクロールが可能なため、イベントCGをくまなくチェックしたいという方もご心配なく!

タッチスクリーンで遊びがひろがる!

本作は、ゲーム中の選択肢を選んで物語が分岐していくオーソドックスなアドベンチャーゲームですが、その随所にはさまざまなミニゲームが用意されています。なんとPS Vita版では、それらの操作すべてがタッチスクリーンに対応していまして、その中にはモーションセンサーにも対応した射撃ゲームもあります!ミニゲームだけでも遊べる要素が盛りだくさんなのです。

配膳ゲーム 射撃ゲーム

ミニゲーム内容については映像でもチェックできますので、こちらもぜひご覧ください!

女子寮長「あーちゃん先輩」の冬服CGが堪能できる!

女子寮長の「あーちゃん先輩」は、今まで声のみでの登場だったもの、隠れた人気を博してきたキャラクターです。しかし!今回のPS Vita版では、ついにCGになって登場!冬服姿の「あーちゃん先輩」が見られるのです!ほかのキャラクターたちとのコミカルなやり取りは必見です!

主人公以外の全キャラクターがフルボイスで楽しめる!

もちろん、PSP版と同様、主要キャラクターのほか、サブキャラクターについても杉田智和さん、中井和哉さん、石田彰さんといった豪華声優陣を起用、フルボイスを実現しています!

初回生産特典&店舗特典も忘れずに!

本作では、初回生産特典としてリトルバスターズメンバー総出演のドラマCDがついてきます!そして、さらに特定の店舗で購入するとオリジナル特典もついてきます!まだ予約してないという方は各店舗にお問い合わせの上、ぜひぜひ貴重なアイテムを手に入れてください!

初回生産分特典「豪華録り下ろしスペシャルドラマCD」

PS Vita版「リトルバスターズ!Converted Edition」の初回生産分には、「リトルバスターズ!」シリーズでは初となる本格的ドラマCDが付属。リトルバスターズのメンバーが総出演する豪華なサウンドドラマを、この特典のために録り下ろされた臨場感のあるボイスで楽しむことができる、まさにファン垂涎の豪華特典です!

なお、本ドラマCDには重大なネタバレが含まれていますので、ゲーム本編中の「Refrain」クリア後に堪能しましょう!

キャスト

棗恭介…緑川光
井ノ原真人…神奈延年
宮沢謙吾…織田優成
棗鈴…田宮トモエ
神北小毬…やなせなつみ
能美クドリャフカ…金子明美
三枝葉留佳…すずきけいこ
西園美魚…荒井悠美
来ヶ谷唯湖…田中涼子
ほか

店舗オリジナル特典

以下店舗で購入された人には、店舗オリジナル特典が付いてきます!一部お取り扱いのない店舗もございますので、詳細については各店舗にお問い合わせください。

あみあみ:図書カード

キャラアニ.com:ブロマイド

ゲーマーズ全店:テレホンカード

COMG!全店:ブロマイド

シーガル各店:テレホンカード

ソフマップドットコム:テレホンカード

トレーダー:テレホンカード

ネオ・ウィング:マイクロファイバークロス

先走って特典を紹介してしまいましたが、いよいよ次のページでは本作のプレイインプレッションをお届けしますよ!PC版以来、久々のプレイとなったのですが、いろいろと趣向を凝らしていて面白かったので、その点に注目しつつ紹介していきます。

プレイインプレッションをお届け!

PC、PS2、PSPと発売されていて、内容を知っている方もいるかとは思いますが、まずは序盤の展開について軽く触れておきましょう!

主人公・直枝理樹は、棗恭介、棗鈴、井ノ原真人、宮沢謙吾の幼なじみ4人と全寮制の学校に通っていて、騒がしくも楽しい学校生活を送っています。そんなある日、理樹がみんなで何かをしたいと発言、それに対してみんなのリーダー役である恭介が提案したのが「野球をする」ということでした。

その後は、恭介がセッティングしたという試合に向け、練習とメンバー集めに奔走することとなり、その中で神北小毬、能美クドリャフカ、三枝葉留佳、西園美魚、来ヶ谷唯湖といった面々と交流していきます。

序盤はとにかく軽快な会話とギャグでテンポよく畳み掛けてくるテキスト、そして時折挿入されるランキングバトルやミニゲームなどの演出で飽きることなく、むしろ終始クスっと笑ってしまうほどに楽しめます。

ヒロインだけでなく、その周りを囲むキャラクターもみな一癖も二癖もある特徴的な面々が揃い、個人的には理樹のルームメイトである真人との阿吽の呼吸は見事のひとこと。まずはキャラクターとのやり取りを楽しんで、本作の世界観に没入してみてください!

さて、せっかくのPS Vita版ということで、操作についても触れておきたいと思います。今回は基本的なボタン操作のほか、タッチスクリーンでの操作が可能となっています。テキストウィンドウをタッチすることで次のテキストへ移動、少し遡りたいときには左にフリックするだけで前のテキストをチェックできます。

あと実は背面タッチパッドにも対応していまして、左右それぞれのパッドをタッチすることで前後の選択肢まで移動することができるのです(初期設定ではOFFになっています)。読み進めている内に「こっちじゃなかった!」と感じたら背面左その一つ前の選択肢に戻ったり、2周目以降ですでに内容を把握しているという場合には次の選択肢まで進むことができたりと、かなり便利に使えると思いますのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

そして、気になるミニゲーム時の操作についてですが、今回全てのミニゲームはプレイできなかったことを白状した上で、プレイできた「野球練習」と「鈴投げ」について触れておきます。

野球練習はバッターである理樹をドラッグすることで移動し、スクリーンから手を離すことでバットを振ります。慣れるまではやや手こずるとは思いますが、慣れてくるとバッターの立ち位置を動かしてピッチャーの球を打つという動作が直感的に楽しめました。

鈴投げは、鈴を真人、謙吾の2人が教室へと投げ入れるというシンプルなもので、自動で上下する左右のバーを左右均等かつなるべく的確な位置で鈴をタッチすると成功です。シンプルだからこそタイミングの難しいゲームになっていまして、ちなみに私は思いっきりふっ飛ばしてしまいました(笑)。

ミニゲームはプレイしなくてもストーリーには影響しませんので、ちょっとした中休み的な感覚で楽しんでみるといいかもしれません。

ここまでの感想を踏まえた上で、本作についてはまずプレイしてほしいというのが正直な気持ちです。というのも本作は全てをプレイヤー自身が読み進めてこそ意味のある内容になっていますし、ここでストーリーのネタバレになってしまう部分に触れてしまうのは、あまり私としても本意ではありません。なのでひとつだけ主張しておきますが…、クドと鈴の犬猫コンビは可愛いです!(異論は認め…ます)

どうです~。可愛いでしょう!

第9回、いかがだったでしょうか。ギャルゲーファンにはもはや鉄板ともいえるタイトルかもしれませんが、それでも今回PS Vitaで発売されるということで私個人としてもその出来栄えを確認しておきたかったというところもあります。そうしてプレイさせていただきまして、グラフィックはとても綺麗でしたし、機能を惜しげもなく使用しているところにも好感が持てました。ゲームの面白さも最確認できましたしね!!

ということで、今回はここまで。次回はあまり間を置かずに展開できると思いますので、次回紹介するタイトルもお楽しみに!

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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