2020年11月6日に発売されたPS4版「Need for Speed:Hot Pursuit Remastered」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。
目次
「ニード・フォー・スピード」シリーズといえば、スポーツカーで公道を走るレースゲームで、クライム要素が魅力になっているシリーズです。日本国内では1994年に「オーバードライビン」シリーズとして始まり、2003年発売の「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」から正式に「ニード・フォー・スピード」シリーズになっています。
この連載でも、過去に「ニード・フォー・スピード ペイバック」と「ニード・フォー・スピード ヒート」を扱わせて頂いていて、どちらもオープンワールドにクライム要素強めのストーリーが導入されているスタイルのゲームでした。「ニード・フォー・スピード」シリーズのリブート作品に当たる2015年発売の「ニード・フォー・スピード」も、オープンワールドタイプのゲームだったため、近年の「ニード・フォース・スピード」シリーズしかプレイしていない人にとって、「ニード・フォー・スピード」はオープンワールドのイメージしかないかもしれません。
2013年に登場し、PS4本体の発売と同時にPS4版が発売された「ニード・フォー・スピード ライバルズ」もオープンワールドのゲームだったのですが、レーサー視点以外に警察視点でもゲームをプレイすることができ、それぞれの立場で出世していくゲームでした。
この警察視点でプレイできる要素の入った「ニード・フォー・スピード」といえば、2010年発売の「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」の方が先で、今回プレイするタイトルはそのリマスター版に当たるゲームになります。個人的には過去にたくさんの「ニード・フォー・スピード」シリーズをプレイしてきたつもりだったのですが、手元にあるコレクションを調べてみたところ「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」を1本も持っていないことが判明したため、ほぼ初見の状況で「ニード・フォー・スピード:ホット・パースートリマスター」に挑戦させていただきます。
1.はやる気持ちを極力抑えて20分大破
2.レーサーとして一皮剥けず4時間大破
3.警察としての挫折を味わい9時間大破
4.キャリアを活かし(?)10時間大破
5.そして、まとまらないまとめ
はやる気持ちを極力抑えて20分大破
ゲームを起動すると、25の車会社のエンブレムとともに、安全運転への注意喚起が表示されます。個人的には20世紀に運転免許を取るも、21世紀には架空の世界でしか運転していないような気がするので、心の中で軽めに認識しておきます。
夜道を疾走しているかのようなタイトル画面は、何とも雰囲気があります。BGMと赤青のライトが、背徳感を作り出してくれます。
そして、いきなりBGMが消え、画面が真っ暗になると現実に引き戻されます。
しかし、レーサーとパトカーの攻防を見せられると俄然気分が盛り上がってきます。
レーサーの立場になれば、如何にしてパトカーから逃れ、ライバルカーよりも速くゴールできるか考えることでしょう。一方、パトカーならば、如何にしてレーサーたちの車を捕まえられるか考えることでしょう。
いずれにしても安全運転なんて考えてはいられません。もっとも、普段からレースゲームではライバルカーや壁にガンガン、ガリガリとぶつかりながら突き進むことしかできないため、安全運転なんて全く考えていないワケですが。
OPTIONSボタンを押して、ユーザ―契約、プライバシー&クッキーポリシーの各項目を確認し、その後、クロスプレイの設定になるのですが、今回のプレイ環境では「クロスプレイを有効にする」とうまくいかなかったため、「クロスプレイを無効にする」でプレイを始めます。
そして、各モードの紹介をするムービーが終わると、メニュー画面に移行します。
メニュー画面を左から順に確認しておきましょう。
「ドライバー詳細」では、プレイヤー自身の諸々の情報を確認することができます。当然ながら、ほとんどの項目が0なのですが、ゲームの全体規模がうっすらと確認できます。
「WALL」には、メッセージが送られてくるようですが、現在のところその形跡はありません。
「ONLINE HOT PURSUIT」では、オンラインを介してフレンドとの対戦を行うことができるようです。
一つ飛ばして、「AUTOLOG RECOMMENDS」では、フレンドの状況に応じてイベントが発生するようです。
「ガレージ」では、ゲーム中にアンロックした車を閲覧できるのですが、まだプレイ前なのでほとんど何もありません。
「設定」では、ディスプレイやオーディオなど、諸々の設定を行うことができます。操作の確認や設定もここで行えます。
ついでに「クレジット」を10分くらいぼんやりと見ていたのですが、画像は割愛した上で、本編ともいえる「キャリア」に入りましょう。
「キャリア」を始めると、凄まじい字幕とボイスでゲームのシチュエーションが紹介されます。要約すれば、世界中のストリートレーサーがやってきて、世界最速の追跡部隊SCPDが取り締まるようになって、とにかくすごい状態なので、どっちもプレイヤーがやって何とかして、という感じでしょうか。
全体マップには滑りやすい路面を示す標識のような黄色いパネルと「SCPD」と書かれたパネルが表示されていて、このどちらかを選ぶと、本格的なゲームが始まります。
レーサーとして一皮剥けず4時間大破
レーサーと警察を並行して演じることこそ今作の醍醐味ですが、別にスパイとして振る舞っているわけではなく、レーサーと警察は全くの別人格です。そのため、レーサーと警察を交互にプレイしてもいいのですが、それだといろいろと混乱するので、ここは1つずつまとめてプレイすることにしましょう。そうなると、どちらを先にプレイするかということになるのですが、警察はいろいろと考えなくてはいけない案件があるので、何も考えずに進められるレーサーを先に演じておきましょう。
最初に選べるイベントは、「GRAND OCEAN COAST」にある「ROADSTERS REBORN」のレースのみ。
ムービーでレースの背景が紹介されるのですが、最初のプレイということで、レーサーとしての「指名手配レベル」の内容についても説明されています。「指名手配レベル」とは大変物騒ですが、今作におけるレーサーとは警察から見ると犯罪者なのですね。というわけで、プレイヤーに最初に与えられた「指名手配レベル」は「レベル1」で「スピード違反者」とされています。どんなに障害物にぶつかって物損事故を起こしたとしても、今のところは「スピード違反者」に留まっているのです。
危険な運転を繰り返してバウンティーを稼ぐとレベルを上げることができ、最終目標はレベル20の「最重要指名手配」なのですが、今回のプレイではどこまで昇格できるのでしょうか。ちなみに「最重要指名手配」を意味する「MOST WANTED」も「ニード・フォー・スピード」シリーズのタイトルになっています。
レースによって使える車が決まっていて、今回のレースでは「Boxster Spyder」しか使えないのですが、指名手配レベルを上げると使える車が増えていくようです。
車を用意されている色に変更することができます。
「PHOTOモード」で車を確認することができます。
指定色以外に「カスタムペイント」でそこそこ自由な色に塗り替えることもできます。
車の色を決めたら、レースに入ります。
数あるイベントの中でも、「レース」と名付けられているイベントは、参加レーサーの中でトップを目指すシンプルなレースになっています。ライバルカーの上には順位が表示され、画面の右上には現在の順位とタイム、残りの距離などが表示され、画面の左上には稼いだバウンティーが表示されています。
画面の右下には時速とナイトロのゲージが表示されていて、危険な運転をするほどゲージ上がっていきます。ナイトロは満タンになるとそれ以上溜まらないため、率先して使った方がいいのですが、カーブ中に使ってもデメリットしかないので、カーブを抜けて直線に入った時など、効果的に活用することが戦略上大事になります。
しかし、調子に乗って危険すぎる運転をしていると、クラッシュ!
リアルなグラフィックではあるモノの、これ以上進んではいけないところには、しっかりと矢印が表示されていて、ぶつかっても通り抜けられないように透明の壁になっていました。
公道レースゆえに、ライバルカー以外の車も多数走っているので、勝ちたいのであれば適度に対向車をかわさないといけません。
などと、レースゲームとしては基本的なことを一通り確認したところで、無難に1位でゴール。
レベルを上げるほどのバウンティーは稼げていないのですが、それでもアンロックに必要なバウンティーは十分に稼げたため、2台の車をゲットできました。
全体マップに戻ると、現在イベントをこなした「GRAND OCEAN COAST」はゴールドが「1/1」となり、半透明になっているので、イベントでゴールドを取らないと全体マップでは達成具合が分からないようになっているようです。そして、全体マップにはもう一つ拠点が発生しています。

「EAGLE CREST」を見ると、現在プレイできるのは「FIRST OFFENCE」の「ホットパースート」のみ。とはいえ、「ホットパースート」とはタイトルにも使用されている用語なので、どんな意味なのかちょっと気になります。
「ホットパースート」とは、「逮捕されずにレースで勝利し、最高額のバウンティーを稼ぐ」レースのことのようです。
逮捕されずにレースで勝利するとはいっても、いきなりポリスに追跡されているわけではなく、淡々とレースが開始されます。
順調にレースを進めていくと、パトカーが現れる演出が発生します。
上位になるとパトカーの攻撃が激しくなるため、車がどんどんボロボロになります。
画面右下のスピードメーターの右側、赤のスパナマークのゲージが車の耐久度を表しているため、このゲージがまだあるうちにゴールしなくてはなりません。
それでも、まだまだ序盤なので、問題もなく勝つことができました。
バウンティーが十分に溜まったため、「指名手配レベル」が「2」になりました。
続いて、新規に発生した「BIG TIMBER FOREST」に行くと、「TITLE FIGHT」という「デュエル」がプレイできるようになっていました。
「デュエル」とは、2台の車による対戦なので、順位は1位と2位しか存在しません。
それゆえに、ライバルカーをクラッシュさせなくては、と考えてしまうのは早計で、小細工をしようとしても追いつけないので、基本的には普通のレース展開になります。
それゆえに、画面左下のマップでライバルカーの位置を気にして安全運転。
「EAST GORGE CANYON」では「VANISHING POINT」の「プレビュー」に挑戦できます。
「プレビュー」では、規定のタイム以内にゴールを目指します。イベントの中には「タイムトライアル」という項目もあるので、何が違うのかよくわからないのですが、多分、自分の車ではなくレンタルの車でレースに挑戦するから「プレビュー」なのでしょう。
新規に発生した「MEMORIAL VALLEY」では、「BREACH OF THE PEACE」で「ホットパースート」に挑戦したら、警察側の対追跡技術として「スパイクベルト」が登場しました。「スパイクベルト」は車体の後方から放出することができ、車体がベルト上を通過するとダメージを受けてしまいます。
要するに、パトカーの後ろを走らなければ……あっ!
運よくテイクダウンできたけど、なるべくパトカーの真後ろに回らないように気を付けなくては。
このレースでは、パトカーとの連動で「ロードブロック」が登場するので、うまく切り抜けなくてはなりません。1位を突っ走っているとパトカーの後ろに回る展開がないため、「スパイクベルト」の犠牲にならないことだけは把握できました。逆に、画面左下に「SPIKE」とあり、自分でも「スパイクベルト」を使えたのに、使うタイミングが全く把握できませんでした。
その後も順調に拠点を増やし、数々のイベントをこなしていくと、「ホットパースート」で「EMP」が登場しました。「EMP」はターゲットの車両をロックオンして電磁パルスを撃って車両の機能をマヒさせる装置で、基本的には警察側の装置なのですが、プレイヤーの車にも搭載されています。
レース中に画面の左下を見ると「EMP」と「SPIKE」に色が付いていて、それぞれ使用回数が書かれています。これらの装置は方向キーを該当の方向に押せば発動して使用することができます。まぁ、使うタイミングにまごまごしている内に、1回も使わずゴールしてしまうわけですが。
「MEMORIAL VALLEY」では「SIDEWINDER」の「タイムトライアル」に挑戦できるようになっているので、挑戦してみると、「タイムトライアル」は所有している車で挑戦するイベントということが判明しました。
更に順調にこなせるイベントを増やすと、「ホットパースート」で「ジャマー」が登場しました。この「ジャマー」を使えば警察側の装置が一定時間使用できなくなります。
とはいえ、昔からゲームでなかなかアイテムを使えずに余らす系男子なので、使いどころがよくわからなくて……。次々と出てくるアイテムにいまいち対応できず、「指名手配レベル5」で停滞してきたので、4時間が経過したところでレーサーを休業することにしました。
警察としての挫折を味わい9時間大破
「レーサー」で今作の車の挙動を把握しつつも、今度はこれまで完全に敵だった警察に立場変更。カーソルがレーサーの拠点にある時と警察の拠点にある時ではマップの色が変わります。
警察として最初に選べるのは「SOULDER DESERT」で、「CHASE 101」の「インターセプター」に挑戦できます。
ムービーでレースの背景が紹介される際、レーサーではレベルで立場が変わったのに対して、警察はランクで立場がよくなっていくことが紹介されています。最初のランクは「巡査」であまり自由度がないのですが、ランク20まで上がると「ULTIMATE ENFORCER」になり、すべての車両や追跡ソースが使用できるようになるようです。
最初に乗れる車は「Ford Crown」だけで、レーサーの時とは違い、色を変更することができません。
「インターセプター」では、逃げるレーサーを最短時間で逮捕することを目的としていて、レーサーを追いかける立場でレースが始まります。前を走る車が「目標」と表示されていなければ普通のレースのように見えます。
レーサーの車の横を突っ切ることは簡単なのですが、ここでの目的はレーサーの車の上にあるゲージを完全に奪う事。真後ろからぶつかるよりも横からぶつかった方が効果的なのですが、タイミングが合わないとズレてしまうため、微調整に気を使うことになります。
「MISSION BEACH」では「ESCAPE TO THE BEACH」で「ホットパースート」に挑戦。
「ホットパースート」はレーサー側でも発生したイベントなので、今度はレーサー側でプレイしていて憎らしかった警察を演じることになります。レーサーの時には自分さえゴールできれば問題なかったのですが、警察側ではすべてのレーサーの逮捕が最終目的になっています。
レーサー側でプレイした時にはトップのレーサーが狙い撃ちされている印象だったのですが、自分が警察側でプレイする際には下位から順に潰していく方が攻略しやすそうな印象を受けました。
しかし、今はランクが低いから、レーサーの車の耐久度が控えめなのかもしれません。
ともかくレースを中止にできたので、良しとしておきましょう。
昇進してランク2になったところで「インターセプター」に挑戦すると、「ロードブロック」が使用できるようになりました。
画面の左下の「BLOCK」が青い時に方向キーの右を押すと、追跡先の方向に「ロードブロック」を配置することができます。
この「ロードブロック」は、レーサー側でプレイしている時、あまり効果的に感じられなかったのですが、警察の立場で使ってみても、やはりあまりレーサーが引っ掛かってくれません。
むしろ、逆に「ロードブロック」が邪魔に感じてしまうのは気のせいでしょうか。
「CORAL BAY」では「REVENTON REVEAL」で「プレビュー」に挑戦することができます。
レーサー側の「プレビュー」はレンタルの車で挑戦していたようですが、警察側だと……十分にランクを上げたら入手できるようになる特別な車という感じでしょうか。
「BIG TIMBER FOREST」で「FIGHTING DIRTY」の「インターセプター」に挑戦すると、今度は「スパイクベルト」が登場。
レーサーの時にはひたすらレースで勝つことにこだわっていたため、装備の使い方をいまいち研究できていなかったのですが、警察は逮捕することが目的なので、いかに効果的に使えるか研究できるようになりました。あくまでも個人の感想ですが……。
「スパイクベルト」は自分の車の後ろに配置し、レーサーの車が真後ろにいる時に使うと効果を発揮しそうだなぁ、と概念は十分に理解できたのですが、最終的にはレーサーが勝手に壁に激突して逮捕。こんなこともあるんですね。
「MEMORIAL VALLEY」では「LIGHTNING REFLEX」の「ラピッドレスポンス」がプレイできるようになっていました。
「ラピッドレスポンス」とは何ぞや、と思ったのですが、実際にプレイしてみると、壁や車にぶつけてしまうとタイムペナルティが発生するタイムトライアルでした。先程挑戦した警察の「プレビュー」も「ラピッドレスポンス」の変化形のようですね。
少し進めて、「CORAL BAY」で「DENIAL OF SERVICE」の「インターセプター」に挑戦すると、「EMP」が使えるようになりました。
「EMP」もレーサー時代には使いどころに悩んだのですが、警察側になると、かなり使い勝手がいいことが分かりました。
「EAGLE CREST」で「SUMMIT ASSAULT」の「ホットパースート」では、「ロードブロック」、「スパイクベルト」、「EMP」を装備した状態でイベントに取り組めるため、装備を使いこなさなくてはなりません。
装備を使うか、ひたすらアタックするか、もしくは、どう組み合わせるか。ともかく、レーサーよりも警察の方が装備を使う分にはかなり勉強になります。ランクが上がって来たので、応用編が始まった感じでしょうか。
「ROCKINGHAM POINT」で「EYE IN THE SKY」の「インターセプター」では、装備に「ヘリコプター」が登場。厳密には「ヘリコプター」は装備ではないのですが、強制的にレーサーを足止めできるので、かなりの効果が期待できます。
とはいえ、順調にレーサーの背後につけている状況でタイミング悪くヘリコプターの効果が効いてしまうと、
見失いそうになることがあるので、使い方がかなり難しそうです。
その後、いろいろなイベントに挑戦する中で、装備が少しずつアップグレードされていくも、「緊急配備部隊イベント」が選択可能になると「インターセプター」の概念が一気に変化してしまいました。
レーサーがゴールを目指していないため、分岐点ではオープンワールド的な思考で逃げてしまい、「ヘリコプター」がレーサーの通らないところで待ち伏せする事態が発生。プレイヤー自身のアップグレードが急務となり、ここからが本当の勝負のようです。
とはいえ、なかなかうまくいかずに挫折を味わい、ここは警察としての人生の岐路だと悟り、レーサー人生に戻ろうと思ったところで、9時間が経過していました。
キャリアを活かし(?)10時間大破
レーサーとしていまいち使いこなせなかった装備一式の使い方を警官時代にマスターしたので、十分にキャリアを積んでレーサーに復活することにしました。かつてうまくいかなかったイベントをこなしていると、必ずしもすぐにはうまくいかないモノの、レベルが上がると「スーパーイベント」が選択可能になりました。
装備のスキルを使いこなす場といえば、やはり「ホットパースート」でしょ。
ということで、「EMP」でダメージを与えつつ、
直接ぶつかってトドメを刺し、
ロードブロックを回避して、
ヘリコプターの攻撃を見極め、
トップに躍り出ることができました。
このままゴールできれば、警官のキャリアを活かせましたと胸を張れるのですが、何でもないような対向車にぶつかってクラッシュ!
ヘリコプターの出現に嫌な予感がして、
スパイクベルトでさらにクラッシュ!
ということで、結局のところビリでフィニッシュ。
結果は伴わないモノの、それでも装備を使うことで今作の醍醐味を理解できたところで10時間となりました。
そして、まとまらないまとめ
冒頭でも書いた通り、最近はオープンワールド系のレースゲームが続いていたため、拠点方式で興味を保てるか不安だったのですが、序盤は特にサクサクとゲームを進められたため、一気に10時間遊んでしまいました。警官でプレイ中に1時間ほど電源を入れっぱなしにしていたため、記録上はプレイ時間総計が11時間を超えていますが、警官とレーサーのプレイ時間はほぼ同じくらいになっています。
レースゲームといえば、カメラの切替が一般的ですが、今作でも3種類のカメラが用意されています。今回のプレイでは、ほとんどの時間を車の後ろからのカメラを使用しています。
ボンネットが見える主観カメラだと視界はこんな感じ。
ボンネットが見えない主観カメラでは、よりスピード感のあるレースが楽しめます。
今回のプレイでは、最初にレーサーで進行し、ある程度ゲームに慣れてから警察でプレイしたのですが、ゲームに慣れるという意味ではこの順番はやはり正しいように思いました。レーサーとして十分にレースゲームとしての挙動やルールに慣れた上で、警察で装備の使い方や体当たりなどのテクニックを覚え、装備の特性やテクニックをレーサーとしてフィードバックできれば、更なる攻略に役立つという流れができます。
COMのレーサーや警察は装備を巧みに使うので、大変勉強になります。
難易度調整がなくても、レースゲームとしての操作にクセはなく、バウンティーを稼げばスペックの高い車を扱えるようになり、装備のレベルも上がっていくため、レースが下手でもがんばればどうにかなる程よい難易度に感じました。車が増えると純粋に嬉しいし……。
そして、ゲームを進めていくと、車や装備だけでなく、「エクストラ」の「プロモーションムービー」もいつの間にかアンロックされていて、今回のプレイ状況では10個中の3個の映像を確認することができました。
「911 GT3 RS」
「918 SPYDER」
「CAYMAN S」
リマスターといえばビジュアル面が気になる方がいるかもしれないのですが、全く問題ありません。ビジュアル面もばっちりで、大破寸前のボロボロ状態になると、視界が若干暗くなるところに恐怖を感じられました。
あと、細かいところだと、ボイスではですます調の丁寧な言葉を使っているのに、字幕では語尾がフレンドリーなオペレーターさんの存在がちょっと気になりました。
PS5が発売されるこの時期に、PS3で発売された「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」のリマスター版をPS4でプレイするという、なかなか複雑な状況ですが、新ハードを購入できないなど日常のうっ憤を晴らす場が欲しい人は、ぜひ「ニード・フォー・スピード:ホット・パースートリマスター」をプレイしましょう。
ちなみに、1998年に日本では「オーバードライビンIII」というタイトルで発売された「ニード・フォー・スピードIII」は、パトカーの追跡を振り切ってゴールを目指す「ポリスチェイス」モードがシリーズで初めて収録され、パッケージのロゴに「HOT PURSUIT」と入っていました。「ニード・フォー・スピードIII」の正式名称は「ニード・フォー・スピードIII ホット・パースート」なので、実は「ホット・パースート」は「ニード・フォー・スピード」シリーズの中でも伝統のあるワードだったりするのです。
プロフィール
酒缶(さけかん)/ゲームコレクター
15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。
■公式サイト「酒缶のゲーム通信」
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