千葉・幕張メッセにて9月17日~20日にかけて開催の「東京ゲームショウ2026」。Thermite Gamesブース(09-E94)に出展されている「不良少女 Detained: Too Good for School」のプレイレポートをお届けする。
本作は、中国の北京に拠点を置くゲーム開発会社のO.T.K Gamesが開発するアクションRPG。爽快なベルトスクロール風のアクションバトルと、成長システムや学園生活パートといった要素が組み合わされているのが特徴だ。主人公は腕っぷしの強い女子高生のレイカ(名前変更可能)。レイカは兄の仇である男に復讐すべく、相棒のジュリーとともにギャング組織をぶっ潰すために行動することになる。


今回の試遊はあくまで序盤のプレイだったためすべての要素に触れることはできなかったが、不良の女性が主人公でありつつ、恋愛対象となるキャラクターが男性4人、女性4人の計8人登場するという点も興味をそそられたところだった。
アウトローな女性バディを中心としたドラマが熱い……!

ゲームが始まると、いきなりカリムという男によって兄を撃ち殺されてしまうレイカ。その後、少年院に収容されたレイカは、ここで自分と同じようにカリムに恨みを持つ少女・ジュリーと出会う。
少年院という特殊な場所でグータッチして手を組むことを誓い合うシーンは、これから始まる物語への期待が高まった。


半年後、少年院を出たふたりは、ジュリーの手引きによってとある高校に転入する。しかしそこは金にモノを言わせたクズの資金提供によって学校全体が言いなりになっている、腐敗しきった場所になっていた。ここで学生生活を営みながらも、腐敗した組織を拳で変えていくのが当面の目標になるようだ。

不良学生たちのアジトに殴り込みに行く場面では、本格的なバトルがスタート。恰幅のいいタフな生徒や、飛び道具を駆使する女生徒などが入り乱れる中、レイカは身ひとつで立ち向かう。
バトル後に敵がドロップするアイテムの中には、必殺技を習得できるものもあり、これらはコマンドに対応したスロットにセットすることで使用可能に。RPというゲージを消費するのでここぞというときに使うのが良さそうだ。


まだ序盤ということもあってか、攻撃パターンは決して多くはないが、連続攻撃をお見舞いする手応えと爽快感、軽快な操作感などは良好。武器を持っていれば、多数の敵を巻き込んでダメージを与えることもできる。武器には耐久力があるので、こちらもより有効活用できる状況を見極めたいところだ。
殴り込みを終え、本格的に学校生活が始まると、生徒の中には腐敗した権力に従うことを良しとしない、気骨のある奴らもいることが分かってくる。この中に、将来的に恋愛対象となる人物もいるのかもしれない。彼ら、彼女らと協力して、ともに戦える日が楽しみになった。


そんな協力者の中には、身の丈ほどの大剣を持った筋骨隆々の女性の姿も。個性豊かな生徒や不良が登場する作品と言えども、ちょっと異質すぎると感じた。この違和感の正体は、試遊終了後のブースのスタッフとのやりとりで明らかに。この女性、O.T.K Gamesの前作「The Vagrant」の主人公であるヴィヴィアンだったのだ。前作の存在は知っていたものの、プレイしていなかった筆者は虚を突かれた気持ちに。
「The Vagrant」は中世風の世界を舞台としたハイファンタジーだったので、“同じ姿形をしている並行世界のヴィヴィアン”みたいなことかと思いきや、なんとこの「不良少女」の世界、「The Vagrant」の1000年後が舞台なのだという。そしてこのヴィヴィアンは子孫とかでもなく、正真正銘「The Vagrant」に登場するヴィヴィアンと同一人物であるとのこと……。これほどヴィヴィアンが長命となった理由も、「The Vagrant」をプレイすれば分かるのだろうか……?


話を「不良少女」に戻すが、プレイ前はアクションゲーム寄りのバランスを想像していたため、会話劇を軸としたストーリーがかなり凝っている辺りはちょっと意外だった。複雑に入り組んだ人間関係により、物語を追うほどに脳内の相関図が出来上がっていく感じはシンプルな話の多いこの手のジャンルとしてはなかなか新鮮。
一方で、「そのことなら◯◯が詳しいはずだ」「それは△△に協力を仰いでくれ」のようにフィールドをあちこち移動させられ、たらい回しにされ続けている印象を受けた箇所もいくつかあった。アクション目当てに遊んだ身としては「早くまた暴れさせてくれ!」と思ったのも確か。製品版ではもう少しこうしたパートのテンポが向上すると個人的には嬉しいかも……とちょっぴり感じた。


影響を受けた作品は、「喧嘩番長」シリーズと、「熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls」シリーズとのこと。そして前作に引き続き、ヴァニラウェア作品への多大なリスペクトを込めたアートスタイルも健在だ。影響元の作品がお好きな人ならほぼ確実にピンと来るであろう要素が丁寧に落とし込まれている。
Steamページにはリリース時期が“2026年”と表記されているが、話を聞いた限りではさらにもうちょっと待つことになりそう。本作にピンと来た人は、発売日が確定する日を楽しみにしていてほしい。
※画面は開発中のものです。
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