バンダイナムコエンターテインメントは、2025年の「アイドルマスター」シリーズ20周年とさらなる未来に向けたIP軸戦略「PROJECT IM@S 3.0 VISION」をスタートした。その取り組みについて、765プロダクションゼネラルマネージャーの波多野公士氏に話を伺った。

バンダイナムコエンターテインメント 第3IP事業ディビジョン
765プロダクションゼネラルマネージャー 波多野公士氏

※本インタビューは「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」開催当日の2月11日に実施。

――2022年末に「PROJECT IM@S 3.0 VISION(以下、3.0 VISION)」を発表されて、段階的に取り組まれていくのだと思いますが、2023年はどの点から優先して取り組んでいこうと考えているのでしょうか?

「3.0 VISION」ではメイントピックとして、複合現実(MR)とプロデュース体験の掛け算をやりますとお伝えさせていただきました。

例えば、「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」開催を記念した「みんな元気!!!!!WEEK」では、「シャイニーカラーズ」のアイドルである大崎甜花のゲーム実況や、765プロオールスターズの如月千早による「約束」の歌唱動画などを公開しました。

また、「アイドルマスター OFFICIAL WEB」をリニューアルした「アイドルマスター ポータル」(https://idolmaster-official.jp/)を、オンラインでどんどん遊べるような場所にしたいとも考えています。当面は主にこの2つの軸に集中して活動していきます。

そして、ゲームを遊んでいただいているお客様に私たちがどのような体験価値を提供できるかという点で、今まで以上に真摯に取り組むことは変わらずやっていきたいと思っています。

――「アイドルマスター」では5ブランドが存在してそれぞれで動かれていますが、「3.0 VISION」ではより横断的な取り組みを意識していくのでしょうか?

はい、そのつもりです。例えば、今年はアニメーションを2本(「アイドルマスター U149」「アイドルマスター ミリオンライブ!」)予定しておりますが、そういった時に「アイドルマスター」のアニメイヤーとして、アニメを通じて新しいお客様や既存のお客様に、どうお届けするかということも論点になると思います。

また、ここ2年、3年のコロナ禍でできなかったこととして、5ブランド合同でいろんな場所のお客様に会いに行くというようなことを、先日の梅木と根岸のインタビューで挙げさせていただいているのですが(https://funfare.bandainamcoent.co.jp/13418/)、そういったこともひとつひとつやっていきたいです。

まだ具体的な計画になっているわけではないのですが、私個人の思いとしては、2年後の20周年に向け、日本各地の皆さんに会いに行って、プロデュース活動を一緒にやっていただける仲間になっていただきたいなと思っています。

――ライブストリーミング発の新規アイドルプロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv(ヴイアライヴ)」も発表されていて、2023年春の始動が予定されていますが、現時点でお話できることはありますでしょうか?

プロジェクト自体は順調に進捗していまして、特段のトラブルが無い限り、春先には皆さんに進捗の報告をしたいと思っています。

――現状はサービス運営されているタイトルが主になってくるとは思いますが、「3.0 VISION」を進める上で、今後もゲームは大事な軸として取り組んでいくのでしょうか?

私たちは今回の発表を通じて、「3.0 VISION」という大きな概念を発表させていただいたつもりではあるのですが、最も真摯に向き合うべきは今ゲームをプレイいただいている方たちだと思っています。

今日の東京ドームにも多くの方が来ていただいてますが、みなさんゲームプレイしていただいてる方たちがほとんどかと思います。ゲームはアイドルたちに毎日会っていただける場なので、そこでどういうプロデュース体験をしていただくのかというのは、最も大事なことのひとつとして考えています。

――「アイドルマスター ポータル」とゲーム側の連動というのは、やはり今後の取り組みの中で考えているのでしょうか?

今はバンダイナムコIDを各事業でログインIDに使っていただくようなことを進めています。それはゲームや「アイドルマスター ポータル」に関してだけでなく、アソビステージやアソビストアというような他の事業に関しても同じです。

それを通して私たちがやりたいことは、どの場所でお客様が遊んでいても、「アイドルマスター」のプロデュース体験に繋がっている状態を作るということです。ゲームとポータルは当然共存させていきますし、他の事業に関しても、積極的にIDで連携していきたいと思っています。

――ではなおのこと、「アイドルマスター ポータル」は活用してもらいたいということですね。

それはもうぜひ! 頑張ってアップデートしていきます。

――最後に「3.0 VISON」の取り組みについてプロデューサーの方に一言いただけますでしょうか。

今回の東京ドームでの合同ライブ開催については本当にお待たせしてしまったと思っています。それについては(ライブを実現する)仲間を増やすのに時間がかかったり、コロナという影響も当然あったりして、今日のこのタイミングになりました。

そして、今回のライブをもって私たちは「2nd VISION」の到達点と考えていますが、「3.0 VISION」では複合現実などを使ってお客様のプロデュース体験を深めたいですし、改めてファンの皆さんと繋がっていきたいと思っております。制作陣一同、気合を入れて誠実に向き合っていきたいと思っていますので、引き続きプロデュースのほどよろしくお願いいたします。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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