ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が販売、開発をコーエーテクモゲームスのTeam NINJAが手掛けるPS5用オープンワールドアクションRPG「Rise of the Ronin」。3月17日に行われた完成披露イベントのレポートをお届けする。
2024年3月22日に発売を迎える「Rise of the Ronin」。その発売を前に東京タワーメディアセンターにて行われた完成披露イベントでは、ゲームの試遊ブースも設置され、多くのファンが会場を訪れ、発売に向けての期待を膨らませていた。
ここでは、主に本作のプロデューサー・早矢仕洋介氏と、開発プロデューサー兼ディレクターの安田文彦氏が登壇して行われたステージイベントの模様をレポートする。

「歴史要素とアクションの融合」と「操作性の気持ち良さ」を重視して開発
まず、ついに完成を迎えた本作について、早矢仕氏は「このタイトルはコーエーテクモ、Team NINJAとして一番開発期間が長かったタイトルだったので、もう来週にはお客様に触っていただくという実感がまだない状態です」と現在の心境を明かす。

一方、ステージイベント前に実施されていたユーザーの試遊会の様子を見ていたという安田氏は「とにかく皆さん(プレイが)上手いなと。Team NINJAのタイトルで鍛えられてしまったのかなとも思いつつ(笑)、京都から引き続いて参加してくれる方もいて嬉しく思いましたし、そういう方々の期待に答えられる作品になっていればいいなと思います」と、その印象を語りながら喜びを露わにする。
なお早矢仕氏によると、2015年頃には、将来的に本作のようなゲームを作れるようなチームにしていきたいという構想が存在していたそうで(本格的に開発がスタートしたのは「仁王」の発売後)、「こういうゲームを作るために、今日までTeam NINJAを大きくして、開発力を上げたりゲームエンジンを作ったりということをやってきた」とも語っていたほど、本作にかける想いは特別深いようだ。

また、コーエーテクモとTeam NINJAらしいオープンワールドゲームを作る上で重視したのは「歴史要素とアクションの融合」と「操作性の気持ち良さ」だという。オープンワールドの世界を気持ちいい操作性で駆け巡れるという点、自分がその時代にタイムスリップしたかのようなゲーム体験という2点は、とくに拘って開発が進められている。

従来のTeam NINJAタイトルの違いとして、PS5用コントローラーである「DualSense」への最適化も力を入れた部分だという。従来のタイトルはコントローラーの特性を活かしきれなかった部分があったが、今回は開発初期の段階からSIEからのサポートがあり、「DualSense」の機能を生かした没入感を高めるための取り組みが多数行われているようだ。

日本の幕末を舞台とする本作には、坂本龍馬や勝海舟、ペリーといった歴史で実在する様々な人物と、倒幕派・佐幕派・西洋の3勢力が登場。本作ではプレイヤーの行動や選択肢よってエンディングが変化するマルチエンディング方式が採用されているとのことで、どの勢力に協力するかなども重要なポイントになってくるようだ。

フィールドとして用意されるのは江戸・京都・横浜の3エリアで、現在も残っている実在の神社や仏閣が多数名所として登場し、それぞれの土地の探索も楽しめる。メインストーリー以外にも住民からの依頼を受けることで新しい出会いが広がったり、サブクエスト的な要素も充実しているようだ。

また本作は、映像監督兼シナリオを実写版「るろうに剣心」「龍馬伝」などで知られる大友啓史氏、作曲を「Fallout」シリーズや「Dragon Age」シリーズで知られるイノン・ツゥール氏がそれぞれ担当。会場では、大友氏が監督した本作のオープニングムービも世界初公開されていた。
二人の主人公から生まれたキャラクター切り替えシステム
続いて行われたのが、イベントの来場者から寄せられた質問に、早矢仕氏と安田氏が回答していくコーナー。
まず、本作でオープンワールドを採用した理由については、「自分がその時代に生きたみたいな体験をしてもらうには、やっぱりオープンワールドである必要があるだろうと。Team NINJAらしいオープンワールドというのも表現してみたいという想いもあり、1番にチャレンジしたいと部分でした」と早矢仕氏は明かす。

本作には「隠し刀」と呼ばれる主人公が二人登場する。安田氏によると、主人公を二人にした理由については、プレイヤーの分身となる主人公にとって因縁の深い存在を出したかったという点が大きかったという。家族とも恋人とも兄弟とも異なる二人の「隠し刀」同士の関係性も、ストーリー的な注目のポイントとなるそうだ。

また安田氏は、二人の主人公という設定から生まれた苦労として、バトル中のキャラクター操作切り替え機能に言及。本作では、バトル内の任意のタイミングでNPCに操作を切り替えて戦うことができるようになっているが、元々は「2人で1組っていう立場の設定があるなら、やっぱり切り替えてプレイしたいよね」というアイディアが発端になっているという。
なおその結果、約30人ものNPCを全員操作できるようにする必要ができ、最初に話を聞いた早矢仕氏も「まさか本当に全員プレイアブルにするとは」と度肝を抜かれたのだとか。困難は多かったものの、最終的にはチームの皆の頑張りのおかげで実現できたと安田氏は語っていた。

Team NINJAファンにとっては気になる「高難易度の周回要素は存在するのか」という質問には、早矢仕氏が「ある」と回答。詳細についてはまでは明かされなかったものの、すべてストーリーを最初からやり直す必要はない仕組みにもなっているそうで、1周目では選ばなかったストーリー展開も見るという楽しみもあるという。こうしたエンドコンテンツについても、オンラインマルチプレイに対応していることが明かされていた。

開発ディレクター・隈部氏が高難易度クエストに挑戦
その後には、Team NINJAでも随一のプレイスキルを誇るという開発ディレクターの隈部宣道氏による横浜エリアのデモプレイも行われた。

最初にキャラクタークリエイトを終え、外にでた際に発生しいのが「こんぴら犬」と呼ばれる犬関連のイベント。本作ではこんぴら犬を伊勢参りに派遣することができ、オンラインに接続していると、他のプレイヤーが派遣したこんぴら犬がフィールド内に登場するように。他のプレイヤーが派遣したこんぴら犬をかわいがると、様々な良いことが起こるようになっているという。
安田氏によるとTeam NINJAのタイトルには、「猫はいても犬はいない」という開発チーム内の批判があったそうで、今回のこんぴら犬の登場は避けても通れなかったとだとか。

先んじて西洋の文化が取り入れられている横浜エリアは、西洋と日本の建造物が入り混じった独特のロケーションになっており、現在の横浜中華街にもある巨大な門など、馴染みのある建物も確認できた。
フィールド内には、治安が著しく悪化している地域も存在しており、敵との戦闘が発生することも。敵の拠点にステルスで隠れて潜入することもできるようだが、今回のデモプレイでは途中で敵に発見されてしまい早々に戦闘に。

バトルの途中には、敵拠点で捕まっていたNPCの浪人を助け出すシーンもあり、救助された浪人が一緒に戦ってくれるという展開も。各地で登場するNPCの浪人は、オンラインでプレイしている他のプレイヤーのデータが元になっているそうで、自分の知らないところで他のプレイヤーに助けられているということも起こるそうだ。「お尋ね者」と呼ばれる賞金のかかった強敵が登場した際には、仲間になった浪人がほとんど一人で倒してしまうという一幕もあり、なかなか頼れる存在になっている様子。

敵を倒して土地の治安を回復すると、報酬として武器や防具を入手できたり、こんぴら犬が登場するなどのメリットが得られる。その土地との因縁レベルも上がり、新しい情報を入手したことで、これまでマップに表示されていなかった新スポットの場所が分かるようにもなるという。

また今回のイベントは、東京タワーのすぐそばの場所で行われていたのもあり、江戸の一部フィールドも初めて公開された。
会場近くにある増上寺を始め、浅草寺の雷門、隅田川に現在も掛かる吾妻橋など、現代でも見覚えのあるスポットがいくつも登場。各地の観光名所の写真を撮影するミッションも用意されているという。
さらにデモプレイの最後には、隈部氏が難易度ハードでボスである勝海舟に挑むというチャレンジも。途中、勝海舟の元にたどり着くまでの雑魚敵に倒されそうになりヒヤリとするシーンがありつつも、いざボス戦に入ると敵の“気力”を削るパリィアクションである“石火”を何回も成功させる華麗な立ち回りで、無事勝海舟を倒すことに成功。クリアした記念として、来場者全員にイベント限定のTシャツがプレゼントされていた。
最後には早矢仕氏が、「『Rise of the Ronin』は、Team NINJAの集大成という位置づけてここまで開発してきたタイトルで、その集大成の心意気をぜひ感じて遊んでいただきたいです。また本作には“運命を切り開く”というコンセプトがありますが、コーエーテクモやTeam NINJAの未来も切り開いていけるタイトルにできたんじゃないかと自信をもっています。ソニーさんを含め、本当に多くの開発スタッフと一緒に、本作風にいえば“因縁”を結んで生まれたタイトルになりますので、是非皆さんに楽しんでいただければ」と発売に向けたメッセージを送り、イベントを締めくくった。

(C) 2024 コーエーテクモゲームス. Rise of the Ronin is a trademark of KOEI TECMO GAMES CO., LTD.
Published by Sony Interactive Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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