声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負!」。第31回はスクウェア・エニックスより配信中のiOS/Android向けアプリ「ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー」をプレイします。
皆様こんにちは! 岩澤俊樹です!
先日公開されたラジオ、聞いていただけましたか!? もしラジオを聞いてこのコラムに興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたらとてもとても嬉しいです! そして以前から読んでくださっている方も、過去記事の振り返りやこれからやってみたいことなど語っていますので、是非聴いてみて下さいね!
さて、気づけば通常のコラムはかなりお久しぶりになってしまいましたが、今回お送りするのは更に久しぶりのあの企画!
「初心者の自分がどこまで上手くなれるのか」シリーズ!!(3回目)
レーシング、FPSに続く第3弾。気になるそのジャンルは……TPS&バトルロイヤル!
ここ数年、覇権ジャンルと言っても過言ではないバトルロイヤル。いやぁ流行ってますよねぇ。基本プレイ無料、マルチプラットフォーム、フレンドとチームプレイ可能等、今の時代にマッチしている要素が多数あり、その人気はとどまるところを知りません。人気YouTuberやプロゲーマーが積極的に配信しているのもその人気を支えている要因と言えるでしょう。
自分も「ゲーマーたるもの流行に乗り遅れてはいけない!」と思い、何度かプレイしたことはあるのですが……苦手です! 本当に苦手なんです!!
第2弾で「FPSは苦手」と書きましたが、FPSだけでなくシューティング全般苦手です。2年弱経った今でもそれは全く変わっていません。自分なりに練習もしましたが、やっぱり弾は当たらないし、敵がどこから攻撃してくるか全然わかりません(笑)。
他のジャンルであれば(格闘ゲーム以外も)、少しの練習である程度出来るようになるのでゲーム自体はそこまで下手なわけでは無い(と信じたい)のですが。多分これは天性のセンスの無さなので半ば諦め気味……、しかしバトルロイヤルのゲーム性やみんなでワイワイ遊ぶのは好きなので、どうにかして少しでも上手くなりたい! そんな葛藤の日々を過ごしていたときに颯爽と現れたのが、今回紹介するこちらのタイトル!
「ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー」
「ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー」は、「ファイナルファンタジーVII」の世界を舞台にしたバトルロイヤルアクションゲーム。舞台は「FFVII」以前のミッドガル。プレイヤーはソルジャー候補生として、魔法やアビリティを駆使し生き残りをかけた戦いに挑む。
まさかあの「ファイナルファンタジーVII」がバトルロイヤルになるとは……誰が予想出来ただろうか。
一体どんなゲームになるのか、第一報が発表されたときから興味津々。「VII」は大好きだけど、シューティングが苦手な自分でも戦えるのだろうか。そんな期待と不安が入り混じった感情を胸に、いざ戦場へ!!
戦い方は、あなた次第。
早速ですが結論から言います。
「た……楽しいぃぃ!」
数時間プレイしましたが、簡潔に言って楽しかったです。こういったジャンルに圧倒的苦手意識を持っていた自分が何故楽しめたのか。その理由を3つにわけて説明していきましょう。
まず1つ目。「世界観」。
シンプルに「『ファイナルファンタジーVII』の世界観で遊べる。」それだけでテンション上がりまくりです(笑)。(「ファイナルファンタジーVII」への思い入れは、こちらとこちらで語っています)
舞台はお馴染みミッドガル、時代はクラウド達が戦いに巻き込まれていくはるか昔。
プレイヤーはソルジャー候補生となり、より優秀なソルジャーになる為に戦いに身を投じていきます。
詳しいストーリーなどは現時点では語られていませんが、これが本編の「ファイナルファンタジーVII リメイク」と繋がっていくのか? そこも期待したいところですね!
そして「ファイナルファンタジーVII」の世界を再現した広大なマップ。
つい戦いを忘れて探索していたら、他プレイヤーと鉢合わせてやられました(笑)。プレイヤーだけでなく、モンスターと戦うこともあります。モンスターを倒すことでレベルが上がり、戦いを有利に進められるのですが……。
ト、トンベリ!! 誰もがトラウマを植え付けられたシリーズお馴染みのモンスター。今作でも非常に強力で、上手く戦わないとあっさりやられます(やられました)。このように戦いの勝ち負けに関わらず、シリーズファンなら「ニヤリ」とする要素が随所に盛り込まれています。
そして2つ目。「システム」
これはもの凄く個人的な見解なのですが、まず「TPS」であること。「突然なにを言い出すんだ」と思った方、まあ落ち着いてください。今まで自分が遊んできたバトルロイヤルはFPSだったのです。
知らない人向けに簡単に説明すると、FPSは一人称視点、TPSは三人称視点です。先程ちらっと言いましたが、僕がFPSが苦手な理由の一つが「敵がどこから攻撃してくるかわからない」から。上手い人は感じないかもしれませんが、苦手な自分としてはFPSの視界はかなり狭いと感じています。それがTPSだとこんなに広く感じるとは……。更にこのゲームは、近くにいる他プレイヤーの足音がマーカーで可視化されます。
この2つが相まって、「相手がどこから襲ってくるかわからない」、「どこで待ち構えればいいかわからない」「壁に向かって走る(笑)」といった状況になりにくく、更に、戦闘前に心の準備が出来ます(重要)。これは苦手な人あるあるだと思うのですが、突然戦闘が始まると、操作がおぼつかなくなり、確認している間にやられます(経験談)。
自分としてはこの問題が解消されただけでもかなり快適で、数回挑んだだけで75人中いきなり1桁台に入ることが出来ました(いい感じのスクリーンショットが撮れませんでした(泣))!
その他にも、エイム(照準)アシストで射撃が当てやすかったり、アイテムを見つけた際、未所持のものや、アップグレード出来るもの、所持している銃に対応した銃弾をオートで拾ってくれるなど(拾うものはカスタマイズ出来ます)、初心者でも戸惑うこと無くプレイ出来る要素が多数ありました。この便利さは実際にやってみると実感出来ると思います!
そして3つ目「ゲームバランス」。
このゲームには5つの「スタイル」というものが存在します。「ファイナルファンタジー」シリーズをプレイしたことがある方には「ジョブのようなもの」と言った方がわかりやすいですね。
近接攻撃が得意な「ウォーリア」。マテリアを駆使した中距戦が得意な「ソーサラー」。回復やサポートが得意な「モンク」。索敵、射撃戦を得意とする「レンジャー」。機動力が高く、隠密行動が出来る「ニンジャ」。
それぞれ様々なスキルや特性を持っていて、自分の戦法にあった「スタイル」を選択出来るのですが(戦闘ごとに変更可)、個人的に特筆すべきは「ウォーリア」、そして「ソーサラー」です。
まず「ウォーリア」ですが、前述の通り近接攻撃が非常に強力です。こういったジャンルでは銃撃戦がメインになるのですが、近接攻撃だけで十分戦えます! これは僕のようにシューティングが苦手な人には本当にありがたいことです! いや、本当にありがたいんです(大事なことなので)! 攻撃力や攻撃範囲が他スタイルより優れていたり、進行方向にバリアを展開しつつ距離を詰められる「ドッジ」、近接攻撃でキルするとHPが回復する「ビートアップ」など、近接に特化したスキルを多数所持していて、重火器とも十分渡り合えます(笑)。
そしてもう一つ「ソーサラー」。これはマテリアに特化したスタイルで、MPの自動回復やクールタイムのスピードを上げるフィールドを展開出来たり、マテリアを使った攻撃の際、一定確率でクリティカルが発生したりします。「ファイア」、「サンダー」、「ブリザド」等、お馴染みの魔法も非常に強力で、これもまた所謂「エイム力」がなくても重火器と渡り合うことが出来ます。
結局何が言いたいのかと申しますと、この2つのスタイルは「何も出来ずに負けるということが起きにくい」ということです。これは完全に持論なのですが、「適度に勝ったり負けたりする」ことが対戦型のゲームをプレイするにおいて一番楽しい瞬間だと思っています。「勝つ」喜びは非常に大事なことです。
仕方ないことなのですが、こういったジャンルは特性上、初心者は何も出来ずに負けてしまうことが特に多いと感じています(僕が下手なだけかもしれませんが(泣))。しかし「ウォーリア」なら敵と鉢合わせしたらとりあえず攻撃ボタンを押せばある程度ダメージを与えられますし、あわよくば勝てます。「ソーサラー」なら敵同士が戦っているところにサンダーを撃ちこめば漁夫の利で2人共倒すことが出来るかもしれません。
最初はこういった小さな「勝ち」でも嬉しいし、「またやろう」というモチベーションになります。実際、自分がプレイしてそう感じました。同じ感覚の人がいてくれたら嬉しいです!
以上の理由から、非常に遊びやすく沢山の人にオススメしたい作品だなと思いました! ちなみに僕のようにスマートフォンのタッチ操作が苦手な方も、お使いの機種次第では、DUAL SHOCK4やDual Sense等、お持ちのコントローラーでプレイすることも可能なので、ご安心下さい!
如何でしたでしょうか? 今まで苦手ジャンルだと思っていましたが、個人的には非常に楽しめました。今後のアップデートで戦略が更に拡がったり、新たなマップなどが増えていくのがとても楽しみです! まだまだご紹介しきれていない要素が沢山ありますが、それは皆様の目で確かめていただければと思います。基本プレイ無料なので(笑)。
基本プレイ無料……なのですが有料コンテンツが非常に魅力的で頭を悩ませています。「ルーファウス」のコスチュームが……欲しい! 個人的に「ファイナルファンタジーVII リメイク」のなかではルーファウスのデザインが圧倒的に好きなのでこれは是非欲しい! 他にもクラウドやティファのコスチュームもあるので、これは……悩みますねぇ!!
そしてまだソロプレイしか出来ていないので、いつか知り合いとチームでもやってみたいです。更に戦略の幅が増えて楽しそう……! などと書いていたらどんどんやりたい熱が高まってきたので、そろそろ戦場に戻りますね。
それでは皆様、ミッドガルでお会いしましょう!!
岩澤俊樹さんプロフィール
アイムエンタープライズ所属
生月日:10月17日
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、散歩
主な出演作品:【TVアニメ】ようこそ実力至上主義の教室へ(高円寺六助) 、問題児たちが異世界から来るそうですよ?(ヴェーザー)、【吹き替え】謀りの後宮(李重俊)、【ゲーム】GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ダレル)、ファンタシースターオンライン2 es(ダンテ、セイメイキカミ)など。「GUILTY GEAR Xrd REV 2 -BATTLE MANIA-」でMCとしても活躍。